(前回の関連記事は「他力本願と自力救済 」です)
全人類が小周天達成
前回の記事では、小周天という気功の修行法を行うために、
①一般の気功修行では、下腹部で精力を陽気という熱の塊
に変えて気脈に流す
②わたし(COSMIC SHAMAN)の気功指導では、
わたし自身が遠隔でエネルギーを送って受講者の気脈を開く
という違いがある事を説明しました。
ただ、方法の違いこそあれ、最も重要な事は
詰まっている気脈を開くことになります。
小周天で気が流れる部位は、体の正中線上のライン
〈丹田→性器のあたり→背骨の上→頭頂→眉間→胸の真ん中)
となりますが、
わたしが今まで指導した経験から言いますと、
多かれ少なかれ誰でも小周天のルート上に
つまりがあります。
そこでまず、
「どうして気脈はつまっているのか?」
について説明します。
現在、小周天を修行している人がこれを読んだら驚くかも
しれませんが、実は小周天のルートは誰でも開いていたんです。
「それでは何時開いていたのか?」と言いますと、
それは母親の 体内にいた胎児の時期になります。
胎児が誕生するプロセスとしては、
①まず最初に精子と卵子が結合して受精卵になり、
②次にその受精卵が育つに連れて、体の各器官(骨・筋肉・内臓)
などに細かく分かれていき胎児になります。
この①②を経て受精卵が細かく分かれていくプロセスを
「卵割(らんかつ)」と呼びます。
(↓の図を参照ください)
上図の左上で2つに分かれている受精卵がありますが、
その中央を走っている線が小周天ルート(「督脈」「任脈」)に
一致するわけです。
東洋医学では、この小周天ルート(「督脈」「任脈」)を通して
母親から胎児に気(生命エネルギー)が供給されていると
説明しています。
なぜなら、生きている人間は呼吸を通して気を体内に取り入れている
のですが、胎児は呼吸が出来ませんから小周天ルートを通して気を
取り入れる必要があるためです。
胎児が出産によって母胎から切り離された時に呼吸が始まり
(最初に赤ちゃんが「オギャ」と泣いた時です。)、その時点から
徐々に小周天ルートには気が流れなくなってくるわけです。
出生後は小周天ルートの替わりとしては、心臓・肺といった五臓六腑に
対応した十二正経と呼ばれる気脈に気が流れるようになります。
よく経絡治療という看板を出している鍼灸師やマッサージ師がいたり
しますが、彼らが扱っているのはこの十二正経がほとんどです。
こうして小周天ルートには気が流れなくなってくるに従って、
ちょうど水道管に長い間水を流さないでおくと中にゴミが溜まって
詰まってくるような感じで徐々に気脈に詰まりが生じてきます。
気脈を詰まらせる原因としては、
・筋肉の凝りといった物質的なもの
・肉体的疲労から発生する邪気
・心理的ストレスから発生する邪気
・マイナスの霊的エネルギーの影響
などさまざまなものがあります。
わたしは指導中に、受講者のお子さんの話になって自然と波動に
シンクロすることがあるのですが、5~6歳くらい迄の子供はエネルギーが
小周天ルート上をゆっくり流れている感覚が伝わってきます。
だた、成長するに従って徐々に気脈が閉じてくる傾向があるようです。
この文章を読んでいる方の中には
「小周天修行をしていて、なかなかうまく行かない。」
と悩んでいる方がいるかもしれませんが、
「実は全人類が小周天を達成していた」と考えれば、
リラックスして修行が出来るのではないでしょうか。
わたしは受講者の方には、就寝時に意識を深めながら小周天を行う事を
勧めているのですが、そうしていると「何か水の中を漂っている感覚がする」
という方がいたりします。
私自身も意識を落としながら小周天ルートに気を流していると、体全体が
波打っているような不思議な感覚になる時があります。
もしかしたら、これは小周天の気の流れをキーワードに、胎児期の感覚が
甦っているのかもしれません。

にほんブログ村
