(前回の関連記事は「全身の気を活性化する秘術 」です)
神秘体験を引き起こすもの
前回の記事では、帯脈と呼ばれるヘソの周りをベルト状に回る
経脈を利用した行法について説明しましたが、一般の気功流派
で帯脈を重視しているところはほとんど無いようです。
その帯脈を利用することにより、全身のチャクラと気脈を開く秘術を
編み出した師匠の慧眼には舌を巻くしかありません。
(実は、わたしの師匠は市販の気功書と自身の気の感覚のみを頼りに
自分を実験台にしながら丹道周天をマスターした方でした。)
わたしは師匠のアドバイスを参考に全身の主要なチャクラの帯脈を
活性化させていったのですが、続けていくうちに師匠が意図した以上の
効果が出るようになりました。
当時、わたしが行っていた行法は、
「まず最初に両足の先端を包んでいるエネルギーの輪(帯脈)を回転させて、
次に膝まわり、会陰、ヘソ周りという感じで下から順々に全身の帯脈を
回して最後に頭頂の上で回す。」
という内容でした。
そして、この行法を続けているうちに徐々に帯脈のエネルギーが強くなり、
ビリビリした電気のような感じの気を発するようになりました。
こうなると、例えばヘソ周りの帯脈がビリビリした感覚を発すると、
その帯電感が身体の上の方にゆっくり移動し始めます。
するとその上のマニプラチャクラ(ヘソとみぞおちの中間)で回している
帯脈が帯電感を発します。
次に更にその上の壇中(胸の真ん中)の帯脈がビリビリし始める。
という感じで帯電感が上下に移動して全身に拡がって行くんですね。
そうなると尾骨から背骨が熱くなり、クンダリーニが活性化した
状態に変化して全身が強烈なエクスタシーに包まれます。
この体験を今振り返ってみると、クンダリーニが覚醒した状態に
非常に似ていると思います。
と言いますか、この行法を続けていた事がクンダリーニ覚醒の
きっかけになった気がします。
ただ、この状態は常に作りだせるものではなくて、その時の
エネルギーの活性化の度合いや、心身のリラックス状態により
再現度はかなり左右されました。
そして、このわたしの体験は過去の記事で紹介した体外離脱能力者
ロバート・モンローの体験とも重なる部分があります。
(以下に掲載します。)
「振動が光の輪になったように感じたことがあった。目を閉じれば
この光の輪が見えた。」
「光の輪は、頭から始まって、ゆっくりとつま先に下りて行き、
そしてまた頭へと向かう動きを規則的に振動しながら繰り返した。」
「1往復が5秒ぐらいだったか。輪が私の体の一部を通るたびに、
振動が帯状にその部分を通りぬけるように感じた。」
「輪が頭を通りすぎた時、轟音がわき上がり、私は脳に振動を感じた。」
この文章を読んだ時 わたしは、
「ロバート・モンローが経験した光の輪、帯状の振動とは、
実は帯脈なのでは ないだろうか?」
という直感を得ました。
ロバート・モンローが体験した
「光の輪」 「帯状の振動」 「クンダリーニ覚醒と思われる光と轟音」と、
わたしが体験した
「全身の帯脈の回転」 「帯電感」 「クンダリーニ覚醒に近い現象」
は帯脈というキーワードによりつながっている気がするわけです。
実は帯脈は神秘体験を引き起こす重要な役割を持っている
のかもしれません。

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