（前回の関連記事は「潜在意識に最も強い影響を与える記憶 」です）
超実用的！気功講座 第３６回
人生で最も孤独を感じない体験
前回の記事では、人の潜在意識に最も強い影響を与えて
いるのは、受胎してから出産により生まれるまでの期間の
体験だという考えについて説明しました。
この出産までの一連の体験は４つの段階に分かれていて、
特に印象に残った体験が潜在意識下に強く刻み込まれます。
そして、その体験の性質が生まれた後の人生に深い影響を
与えるそうです。
瞑想やドラッグで潜在意識下にアクセスした時の反応
（神秘体験ｏｒバッドトリップ）もその影響の１つなわけです。
出産までの４つの段階のうちの最初の第一段階は、
胎児が子宮内 にいて羊水の中を漂っている時の状態で
「①ＢＰＭⅠ～羊水的宇宙」と呼ばれます。
セラピーで変性意識状態となり、自分が母親の羊水の中に
いた時の状態を再体験した人々の多くは、満ち足りた至福感を
味わったそうです。
グロフによると、子宮内の胎児の生活というのは理想的なもので、
成長に必要な酸素と栄養は絶えず胎盤によって供給され老廃物も
すべて処理されます。
子宮内の温度は一定に保たれ、胎児は羊水によって大きな雑音や
衝撃から保護されているという安心感を得ている上に、あらゆる欲求は
努力なしで即座に満たされます。
また、子宮内にいる時は母親の身体の一部になっていますから、
人生で最も自分以外の人間と密接な一体感を感じることが
出来るわけです。
そう考えると、母親の子宮を出た時から人間の孤独というものは
始まるんですね。
ですから、子宮内にいた状態を再体験した人々は、自分が全宇宙と
１つになって無数の銀河が輝く大宇宙の光景を目撃したり、美しい
楽園のイメージや母なる大地のイメージ、ブッダやアポロ神といった
至福をもたらす神々のヴィジョンを幻視したそうです。
この段階の体験の特徴は、
全てが１つに融合し調和しているという「一体感」と、
自分が波の中を漂っているような「エクスタシー感」を
感じることです。
（大洋的エクスタシーと呼ばれます。）
よく、瞑想やドラッグで神秘体験を得た人々が、強烈な歓喜、
エクスタシー感と共に、
「自分が宇宙の一部であり、同時に全体である体験をした。」
「世界は非の打ちどころがない完璧に調和したものだと分かった。」
などと悟ったりするのは、潜在意識下にある子宮内での体験と同化して
起きる現象とも考えられます。
ただ、子宮内の再体験は良いものばかりではないそうです。
ある精神科医は変性意識状態で、母親が妊娠中にタバコやアルコールを
摂取した時に胎児の自分が苦しんだ経験を再体験したそうですし、
別の体験者は自分の両親が中絶を巡って激しく口論していたことを
知ったそうです。
（妊娠したら食べ物や胎教には本当に気をつけないといけませんね。）
私自身、ある時ベッドに横たわりながら、自分が子宮内にいた頃の記憶に
シンクロしたことがあります。
すると、自分が水の中をゆったりと漂っているような感覚と共に、上方から
白い光が降り注いで自分の頭の中に入ってきました。
その白い光を通して膨大な情報がわたしの脳内に入り込んでくるんですね。
光のもとの方に意識を向けると、わたしをやさしく見守るを意識を感じました。
（自分のハイアーセルフだったような気がします。）
その時、頭の中にリアルなヴィジョンが拡がりました。
そのヴィジョンでは、わたしは真っ青な海中を漂っていて、そこに水面から
白い光が差し込んで自分の身体を通り抜けてゆく映像でした。
海中の青さと白い光のコントラストがとても美しかったのを憶えています。
このように、子宮内の記憶にシンクロした結果、至福感と共に美しい
ビジョンが見えてわたしは一安心しました。
実は、
「自分の両親が中絶を巡って言い争っているシーンなんかが
見えたらどうしよう？」
とちょっと心配だったんですね。
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