天文学と占星術 | संस्कृतसागर サンスクリット・サーガラ(サンスクリット語の海)埼玉在住サンスクリット語講師

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世界で一番難解と言われる古代インドのサンスクリット語。ヨーガ、アーユル・ヴェーダ、インド思想、インド占星術etc.インド文化に関心を持つ人へ、サンスクリット語の視点を中心に様々な言葉の由来や正書法、雑学について


前回の投稿では
神のみぞ知る世界に科学は必要ない
と書いたけれど

私は理数系なところもあって
子どもの頃は天文学に興味があったり、
大学進学するときも
工学部に行こうかと迷ったくらいで、
科学性とか論理性とか
むしろ好きな人間です。

古代インドの世界観や創造記は
量子力学と似通っているところがあって、
そこもまたインドの思想が
好きな理由かもしれません。

特に大学の一般教養で科学史を学んだときに
西洋において、科学がはじめは
哲学であり
神学であったと
知って感動しました。
錬金術が化学の発展に寄与したことは
確かなことだし、
それはインドにおいても同様です。

科学はその方法論において
主観を極力排除することで
宗教からは離れていきましたが、

宗教(धर्म dharma)と科学(विज्ञान vijñāna)は本来
補完し合う関係なのだと
私は思っています。

インドの占星術もまた、かつては
天文学と表裏一体の学問でした。

下記の本は、
インド学の学者による
世界の星占いの文化交流史を
俯瞰するものです。
 
 

星占いの文化交流史 (シリーズ言葉と社会)

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心理占星術研究家の鏡リュウジさんも
推薦している本だとか?
天文学史、科学史の本としても
占星術史の本としても
面白く読めますよ。
「あとがき」の言葉に私はとても
感銘を受けたし、勇気付けられました。
 
:追記:
前にも紹介したことがあったのですが、
今見たら絶版で古本価格が高騰中!?
実は私も図書館で借りただけだったので、
紹介したとき買わなかったことを
激しく後悔しています(><)
 
:再追記:
丸善のウェブサイトで探したら
定価で在庫最後?の1冊を買えました。