संस्कृतसागर サンスクリット・サーガラ(サンスクリット語の海)

世界で一番難解と言われる古代インドのサンスクリット語。ヨーガ、アーユル・ヴェーダ、インド思想、インド占星術etc.インド文化に関心を持つ人へ、サンスクリット語の視点を中心に様々な言葉の由来や正書法、雑学について


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先日、子どもが図書館で借りてきた

はやみねかおる『怪盗クイーンと魔窟王の対決』という

ライトノベル(探偵物)が目に留まって、

何気なく裏表紙を見ると香港が舞台のよう。

 

香港好きなので、

どんな風に描写してあるのかなと思いながら

パラパラとめくっていくと

 

シャクティ、シャンティ

 

という人の名前が出てきて

 

「バラタナティヤム」

 

「ナーティヤシャーストラ」

 

という言葉までありました。

 

バラタナティヤム、

正しくはバラタナーティヤム

भरतनाट्यम् bharatanāṭyam

は、南インド発祥の舞踊で、

日本でも鑑賞する機会が増えたので

ご存知の方も多いと思いますが、

 

ナーティヤシャーストラ

(नाट्यशास्त्र nāṭyaśāstra

「芸術論」という名の古典文献)

なんて、

子ども向けの本に

ずいぶんマニアックな単語が出てくるな

と思ってよく読んでみたら

 

敵側のシャクティ、シャンティというインド人姉妹は

「バラタナティヤム」の使い手で、

「バラタナティヤム」は古典舞踊であると同時に、

秘かに伝承される

 

「殺人術」

 

なんだそうです。(絶句)

 

子どもが間違ったまま覚えてはいけない、

と思って、帰宅した子どもに説明しようとするも

 

「誰もこういうの真に受けないから大丈夫だよ」

と、興味なさそ~に言われてしまいました。

 

インド関係の単語は小説、ライトノベルや

ファンタジー、マンガによく使わていれるので

今更驚きませんが

まさかバラタナーティヤムが殺人術に

見立てられるとは。

でも踊り子を刺客として送り込む話は

古今東西よくありますからね。

 

そういえば、子どもが

『NARUTO』という人気アニメを見ていたときに

 

「チャクラを奪う」云々

 

という台詞が聞こえてきたので

 

「えっ!?チャクラ!?」

 

と素っ頓狂な声を上げてしまいました。

 

「チャクラって奪えるものじゃないでしょ!?」

「チャクラっていうのは~」云々と

話し出すと

(すみませんヨーガも実践してない者が偉そうに)

 

「あー、もうそういう説明はいいから」

 

と言われてしまいました。

 

インドやサンスクリットに関する単語が出てくると

私が嬉々として(ドヤ顔で?)

話を長くすることに、

子ども達がうんざりしているようです…

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ヒンディー語読みか英語読みの影響なのか
あるヨーガ用語のサンスクリット語の単語の
カタカナ表記のブレが気になってしまったとき、

「でも、そういうのを指摘するのって
躊躇うよね…」

なんて子どもたちに話したら、

「あーそれ紫式部と同じ!」
「止めた方がいいよ、性格悪いって思われるよ」

と言われてしまいました(苦笑)

インドとは離れてしまいますが

紫式部は『紫式部日記』のなかで

「清少納言は漢字の知識をひけらかしてるけど、
よくみると間違っていてたいしたことない。
いつも人と違う自分に酔っている
こんなひとには良い未来はない」

と貶していた、
ということです。

二人は同じ天皇の別の后にそれぞれ
仕えていました。清少納言が宮仕えを
辞めたあとに紫式部が入ってきたので
直接の面識はなかったようですが、

間違いを指摘するだけならともかく
「良い未来はない」なんて言うのは
確かに性格悪いけど、
清少納言は清少納言で、
紫式部の旦那さんや
従兄弟のことをバカにする内容を
書いていたらしく、
そのために清少納言のことを
よく思っていなかったのでは?
と分析されています。
どっちもどっちのような…。

清少納言は
社交的で自信満々で華やかなタイプ。

一方の紫式部は
内向的な性格で(私もこのタイプ(^_^;))
男の使う文字だった漢字の知識を
隠していました。

それにしても、
人に読まれるとは思ってもいなかった
日記が曝されて、千年後の人にまで
「性格悪い」なんて言われて
紫式部も気の毒に…

「性格悪い」と言われたら嫌だけど(^_^;)
でもいずれ、別のサイトで
カタカナ表記で間違えやすい
サンスクリット語を
まとめたいなと思います。
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東京に近い埼玉県南部(西川口)で
教えてきたサンスクリット語講座、
昨日で全レッスンが終了しました。

およそ一年と半年、月に2回の授業で
一人も脱落せずに続けてくださったことは
本当に素晴らしいことです。

大人でかつインドにかなり造詣
深い方々を相手に教えることは、
鋭い質問が多くて
緊張の連続でもありましたが、
こちらが話したことに対して
ダイレクトな反応が返って
くるのが本当に楽しかった。
いつも和やかな雰囲気に
包まれていたのも
参加者のお人柄のおかげです。

自力で聖典を読めるレベルくらいまで
カバーした内容なので
難易度が高かったと思いますが、

普段唱えていたマントラの
文法的に正しい意味が
分かって目からうろこです
という感想もありました。

そしてなんと、改めてもう1クール学びたい!と
おっしゃってくださっていて
また5月から再開です。

入れ替わりで1、2名を新たに
募集することになりました。

詳細はガネーシャギリ先生のブログで
ご覧下さい。
サンスクリット語学習のお誘い
http://s.ameblo.jp/ganeshagiri/entry-12263498216.html

(申込みもガネーシャギリ先生へお願いします)

(追記・あたらしい参加者は決まったようです。すみません)

その講座とは別に、

デーヴァナーガリー文字だけ教えてほしい、
マントラの意味を教えてほしい、
等、様々な希望をお持ちの方が
いらっしゃれば、私宛て
prthivii.sanskritアットマークgmail.com
までお問い合わせください。
(〝アットマークの部分を@に変えて下さい)

注:あくまでも語学講座のスタンスです。
マントラ等に興味ない
普通の古典語マニアの方もぜひ。
日時や費用などはご相談で。

なにぶん、関東の田舎在住&家庭持ちのため
時間的にも場所的にも制約がありますが
できるだけ対応いたします。

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今日はヨーガの先生や生徒さんに教えている
サンスクリット語講座でした。

余った時間で、とあるプラーナ聖典の
一部の原文と試訳を
解説したのですが
そのなかで、ラップみたいに
韻を踏んでいる
箇所がありまして、

『唱えているだけで何だか楽しい』
『耳にこびりついて離れなくなる』

なんてみんなで話したのですね。

これは特別なことではなくて
古代からインドの聖典では
押韻はよく用いられています。

マントラをスピリチュアル的に
解説したり効果効能を説いたり
することは私の本分ではないので
しませんが、きっと、
言葉や音には潜在力があるのでしょうね。

帰り道、再び押韻の話題になったとき
私が最近気に入ってるサンスクリットの歌(バジャン)のことを話しました。

クリシュナ神に対する敬愛を歌った
マドゥラーシュタカ(マドゥラ・アシュタカ)
という名前で知られているもの。

अधरं मधुरं वदनं मधुरं नयनं मधुरं हसितं मधुरम् ।
हृदयं मधुरं गमनं मधुरं मधुराधिपतेरखिलं मधुरम् ॥१॥

あなたの唇は甘美
あなたの顔は甘美
あなたの瞳は甘美
あなたの笑顔は甘美
あなたの心は甘美
あなたの歩みは甘美
甘美なクリシュナ神の全てが甘美なり
(原文に[あなたの]という単語はありませんが補いました)

これで1詩節、
以下、~は甘美
という詩が続き全部で8詩節。
だから、甘美の八詩節、という名前。

インド舞踊の題材にもなっているためか
ユーチューブで検索すると
メロディ付、バックミュージック付の
ものばかりが出てきますが、
私が最初に聞いたのは
平岡昇修『サンスクリット・トレーニング』という
学習書のCDにあった音声でした。

ただ女性(インドのサンスクリット学の教授)が
無愛想な声で淡々と暗唱するだけでしたが、

逆にそれが、同じ韻の繰り返しによる
心地よさを際立たせていたし、
サンスクリット語の響きそのものを
味わえて、はまってしまいました。

ユーチューブのなかでは
一番シンプルだった動画。↓



これをノリよく速いテンポで
歌ったら、そのまんまラップですよ。
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「現代ビジネス」というウェブマガジンで
↓ある本が紹介されていました。
 
「する」と「される」――能動と受動の世界をあたりまえに生きている私たち。しかし、歴史をみれば、「する/される」では語ることのできない「中動態」というものがあったのです。
中動態って何? それは能動と受動の中間なのか? そして、なぜ消えてしまったのか?……「する/される」の外側――中動態の世界に関するさまざま問いをスリリングにひも解いていく『中動態の世界』(医学書院)が大きな話題となっています。
発売即重版となった本書を上梓した哲学者・國分功一郎さんが「謝ること」を例に「中動態の世界」の入り口にご案内。世界の見え方が少しずつ変わることになるでしょう。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51348 (現代ビジネスの記事)
 
サンスクリットを学んでいる人なら
なぜ私がこの本を紹介したのか
「ピン!」と来るはず!?
 
中動態は、サンスクリット語における
アートマネーパダ(反射態、自分の為の言葉)のことです。
 
サンスクリット語の動詞を学ぶとき、普通は
最初にパラスマイパダ(能動態、他の為の言葉)、
次にアートマネーパダが出てきて、
この両者は同じ語幹を使うので、
ほとんど対になっています。
 
ヴェーダ期にはきちんと区別されていた二つの態は
時代が下ると意味の違いが曖昧になっていきます。
この本で扱う中動態の定義は
サンスクリット語の反射態とはちょっと違うようですが、
なぜ中動態が廃れてしまったのか、
その変化を巡る事情も考察されているようなので
とても読んでみたいと思いました。
 

中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)

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ただ、単純な言語学の本でもないみたいです。
 
著者はスピノザ、ドゥルーズなどを研究する哲学者であり
現代社会を分析する著書をこれまでにも出しています。
医学の専門出版社から出ているように
依存症患者との対話から始まっていて、
自傷患者や依存症患者へのケア論でもあるようです。
 
http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=87748
(出版元サイトに詳しい目次が載っています)
 
以前、シーターラーマさんのブログで
√yaj 儀礼する
という動詞は
(祭官が祭主のために)儀礼する yajati と、
(祭主が自分のために祭官により)儀礼する yajate とでは
語尾が違うと書いたことがありましたが、
 
そういえば、動詞 adhī (adhi√i) は
「学ぶ」という意味では
アートマネーパダで活用します。
「自らのために」学ぶことが
学習の本質なんですね。
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