航空機で初めて有人飛行をしたのはライト兄弟ではなく・・・<後編>(語学エピソード第4話) | Prof_Hiroyukiの語学・検定・歴史談義

Prof_Hiroyukiの語学・検定・歴史談義

・歴史旅行記や言葉(日本語・フランス語・ドイツ語など)へのこだわりや検定・歴史散策などの実践録を書き綴ろうと考えています!    
                      
<本記事を引用された場合、その旨を御連絡頂けると有り難いです。>

今回も4か国語総合TV番組EURO24から。全96回中75回を視聴済みです。

今晩は「本日の外来語(No.28:メゾピアノ・・・)」http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10622850698.html でお話した"mezzo litro"でワインを提供して下さる店(新しいお店)で飲んで参りました!


今晩もほろ酔い状態なので油断をしてはいけませんが、慎重に前編http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10667675920.html のつづきを。


-----

(3)ドイツの気球試乗を見て、イタリア語講座のゲストが・・・

そして、ドイツ語講座のゲスト兼リポーターで大忙しだったマライさんが気球(熱気球)に乗ったときのことです。

イタリア語のゲストが"mongolfiera!"と言ったのです。

その時、私はこう思いました:

モンゴルフィエーラですって?

ああ、そうか!発明者のモンゴルフィエ(Montgolfier)兄弟に因んでいるのか!」


調べてみると、熱気球はイタリア語でmongolfiera。兄弟に由来した名前になっていたのです!


(4)モンゴルフィエ兄弟はフランス人のはずですが・・・

でも、そんな名前は知らないなと思った方も多いはず。

熱気球」は英語では"hot air ballon"。そしてEURO24の各国語では次の通りです:


mongolfiera

montgolfière
独Heißluftballon

西aerostático

独・西は兄弟と無関係。モンゴルフィエ兄弟はフランス人なので、さすがにフランス語では彼らに因んだ名詞になっています。

そして、仏→伊と技術が伝播したためかイタリア語はフランス語同様に兄弟に由来した単語となっています。

それが私の耳に留まったという訳でした。


(5)ということで、表題の答は「ライト兄弟」だはなく「モンゴルフィエ兄弟」!

モンゴルフィエ兄弟とは、熱気球(伊mongolfiera)を発明し、1783年に有人飛行を成功させた兄弟。

熱気球は、本ブログの「空の日」http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10654139725.html でも説明しましたように「軽航空機」の一種です。

重航空機に属する飛行機ではありませんが、飛行機で有人飛行に成功したライト兄弟よりも100年以上も早く有人飛行に成功しています。


モンゴルフィエもライトも確かにどちらも世界的偉業を成し遂げた兄弟です。

ただ、モンゴルフィエ兄弟の方は初飛行時に自身は乗っていませんでした

そこに「知名度の違い」が有るのかもしれません。