おおがき談義(第1話:大垣夜行にて) | Prof_Hiroyukiの語学・検定・歴史談義

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<本記事を引用された場合、その旨を御連絡頂けると有り難いです。>

<本文はここから。事実に基づいたフィクションです。>


昔々、それはまだ大垣-東京間の夜行快速が運行されていた時代の事でした。


私はクラブの後輩のO君とその友人のF君の3人で、東京へ向かうべく大垣発東京行き夜行列車(大垣夜行)のボックス席を占めていました。

そこへ、メガネを掛けた人がこちらの方へ。


「あのー。ここよろしいですか。」とその方が私の隣の空いた空間を指さす。

「ええ、どうぞ。」と私。


この眼鏡の御仁はYさん。T大学の大学院で日本語の方言を専攻されているという。東京着まで約6時間半、本当に色々なお話が出来ました。


(1)プロローグ

Prof. H(当時は院生Mr. H。以下H)

「Yさんは文学研究科という事なんですが、僕の同期のK君は英語と専門の中国語を含めて4か国語の単位を取っています。そして、これぐらいは文学部(文学研究科)の大学院生には必要などと嘯いていましたが・・・」


Y「ははは。それは分野によりますが、私がまとも学んだのは英語のほかはちょっとドイツ語ぐらいですね。このごろは中国語の知識も研究に必要だというので頑張っている最中です。Hさんはどうですか?」


H「私は第2外国語がドイツ語、第3がフランス語です。大学院は英語とドイツ語で受験しました。」


Y「ほう。理系なのに第3外国語を取られていたのですか。」


H「実は我が大学には『第3外国語のクラス』がありまして。ここの2人も凄いですよ。」


O「経済学部4年のOといいます。第2外国語がフランス語で第3がドイツ語。まあH先輩の逆ですがねー・・・第3外国語のドイツ語のクラス有りませんでしたんで苦労はしましたねー。」


F「僕は薬学部4年のFですー。大学院の進学が決まってますー(※当時の薬学部は4年制)。大学院は英語とドイツ語で受験しましたんやけど・・・。」


Y「やっぱり第3外国語を取っていたんですね?」


F「そうですー。そして、第4外国語がロシア語ですねん。」


H「F君は夏休みにシベリア鉄道一人旅をして来た強者なんですよ。」


Y「でもFさん、勉強は大変だったのでは?」


H「ロシア語は3年生になってシベリアを旅したいと思って初級だけ取りましてん。それに、第4外国語を履修する事で、せめてこれ(履修外国語数)ぐらいではH先輩やO君に”勝ちたい”とも思いましたんで。」


O「関西人は何でも『勝ち負け』に拘りますからね(※ママ。あくまでもO氏の主張です。)


Y「ということは、私たち全員がドイツ語は学んで来た・・・ということですね。」


O「僕は第3外国語ですから本当にちょっだけなんですがねー。」


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さあ、如何でしょうか?色々と「キーワード」が出て参りましたね!!

(つづく)