露光のランプ | たか坊のブログ

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スクリーン印刷の資材・機械を販売している商社を経営しています。

日々の日報を兼ねた記事をUPしています。

もう、今年も残すところ、20日ですガーン

最近、年が明けると、あっという間に年末がやってまいります。それだけ歳をとったという事でしょうか?ショック!


という訳で、最近は納品よりもカレンダー配りに精を出している毎日ですガーン


本日のお題は「製版機」ニコニコ

製版機には、色んな種類が有って

露光機・箱形露光機(フレネル露光機含む)・手締め式露光機などなど。


ただ、原理は紗に塗布した「直接法感光乳剤 」を紫外線で硬化し、被膜を作るものですニコニコ


直接法感光乳剤は紫外線硬化型の樹脂です。
ならば、紫外線を放出する事のできるランプで照射する事ができれば、解像性にあまり拘らないのであれば、自作だって可能です。

ただ、ここで注意しなければならない事があります。


その「感光乳剤」が「どの波長の」紫外線で硬化するのか?という事です。

赤外線に近赤外線、遠赤外線などの違いが在るように、紫外線にも様々な波長帯があります。


こんなお話をしているのは、実は最近お客様が

「いくら焼いても焼けない・・・・」

とおっしゃるので、調べてみたら全く波長の違う紫外線ランプをお使いになっていたという事が有ってショック!
私も、再度正確に確認してみました。


簡単にお話すれば「医療用」などの紫外線ランプ(多くは無色透明)は使えません。
「捕虫用」などの紫外線ランプは使えますニコニコ

でも、これはあくまで弊社が販売している感光乳剤 を保証しているだけなので、気をつけて下さいねニコニコ

ただ、一般的な普通の、怪しくない感光乳剤は、近紫外線(波長380-200nm)を使って露光します。
もちょっと細かくお話しすると、近紫外線の内、UVA(波長400-315nm)あたりを使います。
ちなみに、感光乳剤は太陽光を照射しても良く焼けます。
太陽光に含まれるUVAはオゾン層を通過できるので、地表に届く紫外線の99%はUVAだと言われています。

露光に大切な条件は

その感光乳剤がどのあたりの波長の紫外線で良く焼けるのか?
そして、そのあたりの波長を多く出す、ランプを用意するという事です。

例えば、350nm当たりで良く焼ける感光乳剤に340nmの紫外線を良く出すランプを使えば数分で焼けるけれど、280nmを良く出すランプを使うと数十分かかるという具合になりますガーン


他にも、透過性の良いガラスを使うとか、版とランプの距離とか色々ありますがガーン


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