Taken with PENTAX K-7 + smc PENTAX FA 50/1.4
今まで撮れなかった世界が、簡単に撮れてしまいます。
フォトグラファーにとっては、とても魅力的ですね。
じゃあ、なんで「不感症!」なんて言うんだ?などと言わず少々お付き合いを。
やはり暗いシーンでは重宝します。フィルムなんて感度を上げてもISO3200…。
(粒子が粗く「ポップコーン」と揶揄されることも…)
最新のISO51200を設定できるカメラなら、フィルムのISO3200よりも4段分のスピードが稼げます。
いつだって「手持ち撮影可能」なカメラになっちゃいました。
(暗いシーンで、1/8だったシャッタースピードが1/125で撮影できます。革命的だなぁ…)
デジタルと言えども、やはりフィルムと同じで、感度を上昇させると画像が荒れはじめます。
女性の綺麗な肌も台無しです。
高ISO感度って、少ない光でも増幅して普通に見えるようにする技術。
夜のTV中継でザラついた映像を見たことありませんか?
そのザラついた映像は光信号を増幅(ゲイン)した、ゲインノイズです。
写真の「滑らかな描写」と「ゲインノイズ」は、シーソー関係。
両方ともある程度両立させる夢のような処理装置が、「画像処理エンジン」。
たまに「この場合ISO感度は幾つがいいですか?」なんて聞かれますが、低い方がいいに決まっています。
とはいえ、現実問題としてデジタルメリットを活かさない手はありません。
ただし、ISO感度の決定方法に答えはあるのですが、
読者の方が持つカメラ、レンズ、スキルは様々ですので、回答はバラバラになります。
答えは簡単です。「撮りたいシャッタースピードを維持できるISO感度」です。
「え?そんな簡単なこと?」なんて思いました?
そんな簡単なら「傍流の写真講話」にしません!!
写真には「被写体ブレ」と「カメラブレ」の2種類があります。
『藪睨みの写真講話
』シリーズの
『「手ブレ補正では、ブレてしまいます!」?
』
『「下手クソな奴は、AV好き!」?
』
それぞれの記事を併読してください。
特に「被写体ブレ」に耐えうる低シャッタースピードに依存します。
被写体が、大人なのか、子供なのか、ペットなのか、鉄道なのか、自動車なのか、静物なのか、、、
まぁフォトグラファーの好き好きですが、その被写体を撮る場合の
被写体ブレが発生するシャッタースピードをあらかじめ把握しておくべきでしょう。
もちろん同じ被写体であっても、広角・標準・望遠で変わります。
(だから答えはあるけども、ないんですよ・・・。ケースバイケースです。)
最後はご自身で確かめるしか方法はありません。
目安として
一般的な撮影の場合、ISO感度は400で十分です。
ISO800以上の感度が必要な場合ストロボを活用して
ライティングによる演出を加える方が得策かと思います。
最新機種に飛びつくお金があるなら、中古のストロボで十分です。
ガイドナンバー(光量)の大きなモノでも中古なら1万円以下です。
『「ストロボは、明るく写すのが目的ではありません!」?
』もご参照ください。
暗いからISO感度を安易に上昇させる。写真に関して不感症(思考停止)なフォトグラファーです。
特殊用途で撮影しているなら納得できますが、
「高感度に強いんだぜ!このカメラ。」なんて自慢している方は例外なく、下手くそです。
撮影したのは「カメラ」自体で、決して「フォトグラファー」が撮影しているわけではありません。