「一脚は、一本棒!」? | 単焦点フォトグラファー
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当然です。一本の棒は、一脚ですし、、、
三本の棒があれば三脚です。

じゃあ、なんで「一本棒!」なんて言うんだ?などと言わず少々お付き合いを。

狭くて三脚が立てられない時、三脚持込み禁止のエリアなど、意外に活躍する機会が多いのが「一脚」。
思い出作りに「みんなで記念撮影」は、ちょっと難しいけど普段使いに重宝します。

意外と一脚について詳しく記載している教則本なんて、多くはありません。
三脚の解説はソコソコ熱心に書いていますが。
(↑呆れたレベルです。三脚選びで悩むなら、『「軽い三脚を使うと、疲れる!」? 』を是非!)

特に一脚は、手持ちに比べ低周波・高周波ブレを圧倒的に低減します。
(↑『「手ブレ補正では、ブレてしまいます!」? 』参照)
三脚ほどの投資額にもならず、写真表現の「名アシスト」として大活躍してくれます。

まー、ここぐらいまでじゃないでしょうか。巷の教則本は。

さて、首題「一脚は、一本棒!」っていうのは、実は
雲台(カメラのレンズ方向を変える台座)を搭載しない状態を指します。
「なんて不便な!!!」と、お思いの方もいらっしゃるとは思います。

しかぁーし!

あっきー が「雲台キャンセル」を推奨する理由を先に書いてしまえば、
1.構図構成力を養うため。
2.操作性を安定させるため。
3.安全性を確保するため。

不思議に思いませんか?一脚に雲台を載せている人。
(↑ 実は あっきー も理由があって「不思議な人」なんですが…。)
何のために雲台を載せているのでしょうか?
どうやら積極的に仰俯角(水平を基準とした上下方向の角度)を
変えられるように装着しているようです。
ん? 当然ですか?
その弊害に関しては『「構図を学べば、トイカメラ!」? 』を復習しましょう。

「構図を学べば、トイカメラ!」? 』を実践するために一脚は、
非常に効果的です。

一脚をお持ちの方は、一度試しに雲台をキャンセルして
カメラを直接載せることをお奨めします。
「なぜ?」って? 意外にも雲台が必要になるような仰俯角で撮っていないことに
気が付くと思います。
(それでも仰俯角が必要な場合、一脚を縮めて角度をつけることで対応出来ることがほとんどです。)

さらに、「雲台付き一脚」と「直づけ一脚」を前後左右に素早く動かしてみてください。
「雲台付き一脚」で、仰俯角をつけた場合、重心位置がずれている為、
「直づけ一脚」と比べた場合、操作性に違和感があると思います。
(実は望遠レンズなどでは顕著で、深刻な問題です。)

そして、重い機材を載せた場合、ネジの緩み(閉め忘れ)などで、
雲台が傾いた際、非常に危険です。
(指を挟めばわかります。声にならない激痛が全身を一気に駆け巡ります…)
特に、買ったときにセットでついてきた雲台は、やはり「それなり」です。
重い機材に耐えられませんので、「小型一眼&標準レンズ」以上は危険です。

レンズ交換を楽しむのであれば、雲台をキャンセルして、
浮いた予算でしっかりとした一脚を購入する方が得策でしょう。

- おまたせ -
これから一脚を買う人に独断と偏見に満ち溢れた一脚選び!!
一脚は三脚とは選び方が違います。三脚では「軽い」を酷評していました。
ところが、一脚は「軽い」を推奨します。
つまり「軽い一脚」が上記の結論を満たすのに最適なんです。
軽くても華奢なのはNG!! 6段伸縮などあるようですがお奨めしません。
重心線を一本棒に仕上げることが出来、重心点が高い位置にきます。
これがいい!
少しの傾きで手に伝わる重量(荷重移動量)がハッキリ感じるので「傾き」が検知しやすい!
「カメラ+レンズ」の重さ以下で十分です。
無理にカーボン製を買わなくても大丈夫ですよ。(値も高いですし…)
一本しか棒が無いので、「軽くなった!」といっても
気にならない重量差です。

個人的には伸縮がレバー式よりロックナット式をお奨めします。
面倒ですが、経年劣化によるレバー(プラスチック製)折れもなく
緩みもない(構造上当然ですが)ので一生モノです。

デジタル一眼をお使いの方は、以下の条件を満たすことをお奨めします。
・最大搭載重量2.5kg以上
・パイプ径25mm以上
・ロックナット式
・四段伸縮以下
ネットで探せば「飲み会」2回分ほどの予算です。

重上級の機材なら「HUSKY 4段一脚」が
最もコストパフォーマンスがいいと思います。
現在のハスキーは純国産で、モデルチェンジも無いので一生モノですね。
軽いくせに、かなり堅牢です。(他社カーボン製品とあまり変わらない重量です。すごい!)
また、中古でも問題ないのであればジッツオのアルミ一脚もいいでしょう。
(価格の目安は、新品ハスキー = 中古ジッツオ って感じです。)
カーボンより圧倒的に安く、基本設計が変わらないのでメンテナンスも問題ありません。
ハスキーより多少は重い(パイプ径32mm比較)ですが、
特に中判を載せるなら重心点が上がりすぎないのでジッツオをお奨めします。