簡易校正と本機校正の違いについて | PressbeeのTips【印刷工房プレスビーのハチのブログ】

簡易校正と本機校正の違いについて

こんにちは。ハチです。
梅雨に入ったばかりで既に中休み状態ですが…むしむしと暑い日が続きそうな気配です。
個人的にはこの時期がとっても苦手。雨の匂いもあの緑(だけではないですが)の生き物の匂いを連想させるので非常に苦手です。
昨年もお話したことなのですが、子供の頃からどうしても苦手で、それが写真でもイヤ、映像なんてもってのほか、というものがあります。
皆さんにはそれくらい苦手な物がおありですか?最近は虫が苦手な方は多いようです。
今年の夏は、あの苦手な生き物に極力出会わないように過ごしたいものです。

さて。
今日は簡易(カラープルーフ・カラープリンタ)校正と本機(印刷機)校正の違いについてお話をしたいと思います。

私どもでは、「商品の仕上がりイメージがほしい」とおっしゃるお客様に「出力見本=簡易 or 本機校正」をお送りいたします。(印刷代とは別で、有料です。)
簡易校正と本機校正は、印刷する機械がちがいます。その分、料金にも差がでるのです。
(近い記事で、「プリンタと印刷機の違い 」も記載します。)

…と口頭で説明いたしましても、やはり、その違いがわかりづらいということですので、説明をさせていただきたいと思います。

図で説明です。

簡易と本機の違い


簡易校正には、通常、イラストにあるような、大型のインクジェットプリンタ(カラープルーフ)を用います。

これは、このプリンタ専用の特殊用紙に印刷時のインキとはまた違う、専用の染料系インクで印刷をします。
イメージとしては、家庭用の写真用のプリンタの大きなものだと考えていただけると良いと思います。
(カラ●オの大型判…というようなものです。)
専用のインクは、印刷に使うインキとは色味や性質が違うため、配合率が同じだとしても、全く同じ色になる、ということは不可能です。
よって、元の色から違いがあるので、色見本としては優れたものではありません。
ただ、プリンタと同じ扱いですので、料金的に安価で出力できますし、ポスターなどを原寸で見たい、というお客様には大変便利なものだと思います。


次に本機校正です。

こちらは、とにかく同じ機械・同じ環境・同じ用紙・同じインクを使用して試し刷りをするものです。
仕上がりの印刷物とほぼ同じものを見ることができ、また、色見本としては一番確実なものとなります。
本当に色に神経を使う製品は、こちらの校正方法をおすすめいたします。
お客様の中に不安を残したまま印刷をしたくない、製品の仕上がり状態を見てからでないと印刷の指示が出せない、というデリケートな商品には、特におすすめです。
しかし、本機校正は本当の印刷と同じだけの材料や版出力を行うため、大変なコストがかかります。
校正に使用した版は、本印刷時には再利用することができません。(面付けをして印刷を行うため)

プリンター色校正が一番高い物(32P・パンフレット)で1万6千円なところ、本機はどんなに小さくても2万円をくだらない、とお考えいただければ分かりやすいかと存じます。

どちらにも一長一短ございますので、ご予算・商品の内容やお客様のお好みに合わせてお選びいただければ、と思います。

また、簡易校正も本機校正も、チラシ印刷やフライヤー印刷などの単ページ物とは違い、パンフレットなどはページ数に応じて料金が増すこともありますので、詳しく知りたい方は、一度お問い合わせをこちらhttps://www.pressbee.com/html/guide/shiryo.html )まで!!