雨の中、体調不良を押して表参道はブルーノート東京まで出かけた甲斐がありました。リー・リトナーのスペシャル・ライブ。
開演30分ほど前に到着。自由席はかなり埋まっていましたが、そこはお一人様の自由度で、前から二列目の席をゲット。ほぼかぶりつきですね。私は大音量には弱いので、あまり間近で爆音が心配されましたが、そんなことより近くで観ること優先です。
定刻を少しだけ過ぎて、メンバー登場。何と私の席がステージへの通り道に面していまして、あのリー・リトナーが横を通り過ぎていったのです。固まりました。
レスポールを手に、1曲目はキャプテン・カリブを短めに。挨拶代わりに、ってやつでしょうか。最初から、いや、ステージに向かう時からニコニコ楽しそう。
ギターはこのレスポールの使用が一番多く、次にフルアコ(名前分かりません)、それとヤマハのサイレント・ギター(クラシック・タイプ)も少し使っていました。ほとんど1曲ごとにギターを替えていた感じ。335は今回は登場せずです。
ジャズっぽい曲、フュージョン系の曲、レスポール弾きまくりのロックっぽいソロ、などなど、本当に多彩。いわゆる「太い音」って言うんでしょうか、トーンもGOODです。
ドラム、ベース、キーボードの三人もですね、演奏が上手いのは当たり前として、それぞれ凄くいいキャラクターなんですよ。キーボードのラリー・ゴールディングスは、何だか真面目なんだけど可笑しいコメディアンみたいで(失礼!)、観ていても楽しい。
ドラムソロの時にちょっと仕掛けがあって、とても盛り上がったのですが、でもそのドラムソロを一番楽しそうに観ていたのも、他ならぬリー自身の様に見えました。
子供の頃からロックが一番好きでしたけれども、「リー・リトナー」というのは、ギター好きには無視することのできない名前でした。素晴らしいミュージシャン達の演奏を聴いた・観たというだけでなく、「歴史」を観た様にも思いました。感動です。
真新しい、黒いナイキのスニーカーもキュートでした。リー・リトナー。