ヨガの古典の中でも、
3大古典のひとつが
「バガヴァッド・ギーター」 (BG)です。
ちなみに、あとの二つは こちら。
「ハタヨーガ・プラディピカ」
「バガヴァッド・ギーター」は
インドをはじめ東南アジア各地でも
庶民に親しまれている「マハーバーラタ」の一部が
独立して、読まれるようになったもの。
成立年代は、諸説ありますが、
紀元前3~4世紀頃(?)とされています。
軽く2000年を超える!
のに、いまだに語り継がれているのは
そこに、真実が描かれており、
人々の心に響くからでしょう。
ごく単純に言えば、
ストーリーは、こんな感じ・・・
一族を二分する大戦を前にした勇者アルジュナは、
自分の血縁である叔父や従兄弟たちを
敵に回して戦うことに煩悶します。
それを聖クリシュナが
悩む必要はないと説得するというもの。
お話の形を借りて、
当時の哲学・思想がこれでもかと、
テンコ盛りにでてきます。
サンスクリット学者、上村勝彦訳の岩波文庫版です。
浅草寺の僧侶の家系に生まれたという氏の翻訳。
詳しい訳注も、
サンスクリット語の知識と
仏教の教えへの深い理解を元に書かれている。
入門編としてのお勧めは、こちら
↓
NHKラジオの「文化セミナー」のガイドブックを
加筆・修正したもの。
なので、わかりやすいです。
”高度な学術性を保ちつつ、
一般向けの計も書であることに成功している"
(文庫解説より)
神名・人名索引 & 事項索引が
充実しているのも嬉しい。
こういった古典を読むことが、
この頃、楽しくなってきました。
心の肥やしになるような気がします。