『追記あり・「ポイント・・・ ここに戻ろう・・・・」』

フラゲした"Perfumeの2012年第2弾New singleである『Spending all my time』" をクルマ搭載のオーディオシステムで聴くために「東京ゲートブリッジ」を経由して、臨海副都心を周って帰ってきた。(笑)。

気兼ねせず、高い音圧で聴ける環境は、中田ヤスタカ氏の演出意図を少しでも多く受け取るためには重要な要素ではないかと考えている。

まずは簡単なファースト・インプレッションを書くことにする。(まだ短期間しか聴いていないので、短絡的に感じたものだけでお許し頂きたい。)

まず「Spending all my time」から。

「Perfume LOCKS!(TOKYO FM系)」の初オンエア時の印象としては、楽曲全体を通して展開されるシンセ音色のリフレインの印象で、楽曲全体が引き締まったカッチリとした印象があった。

しかし今日聴いてみると意外に倍音成分が豊かで分厚い響きなのが印象に残った。しかもこのシンセ音色、かなり低音成分を含んでいる。しかもその解像度がハンパない。そしてリバーブのエフェクトを生かすようなフレージングが非常に気持ち良い。

そして所々に入るシロフォン系の音色がスパイスとなり、全体のアクセントになっている。

ボーカル処理は珍しく定位感がしっかりと構築されており、パン処理が効果的に用いられている。またボーカルはしっかりと輪郭が構築されているのも特徴的だ。しかしサビ部になると定位感が薄れていく表現なのが面白い。

この定位感と輪郭が構築されたボーカルが非常に気持ち良い。

次に「ポイント」。

いゃ・・・・・・　イントロで・・・・　完全にノックアウトされてしまった・・・・

素晴らしい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リズム的には"ドラムンベース"なんだろうけど、なんかフュージョンに聴こえてきた(苦笑)。これ、フュージョンが好きだった人にはたまらないんじゃないかな・・・・・　イントロが秀逸すぎる。 "ダブル・アクション・ペダル・ハープ" の音色がなぜか「PIZZICATO FIVE」を髣髴させる。

これ1曲目に「Spending all my time」を持ってきて、それを中田氏が強く押したのは「ポイント」のイントロとのつながりを踏まえてのことではないのだろうか。

この「Spending all my time」から「ポイント」のイントロにつながる流れが、鳥肌が立つほど秀逸だ。

これ前曲が「Spending all my time」でなかったとしたら、果たしてこのイントロ部が際立ったのだろうか・・・・　いや、やはり前曲が「Spending all my time」でなければ、このイントロは際立たないと思う。

やはり「Spending all my time」の響きがスパイスとしてかなり有効なのだ。

本当に素晴らしい・・・・・・

今年も新たにリリースされた楽曲をたくさん聴いてきたが、今のところオレの中でのbest oneの楽曲だなぁ。これ。

本当に素晴らしい・・・・・・

響きの傾向はマット(matte)なもので「Spring of Life」のバランスと非常に似ているが・・・・

本当に素晴らしい・・・・　ってか分析するのがバカらしくなるくらい・・・・　素晴らしい(笑)。

もう分析するの・・・　やめた・・・・(笑)

最後に「Hurly Burly」。

イントロから歯切れの良いバスドラがかなり気持ち良い。響きの傾向はalbum・『JPN(2011年)』のバランスに近いと思っが・・・・・

前曲の「ポイント」でノックアウトされているので、もう朦朧としているので、あまり頭が回らない(笑)。

しかも中毒性の高いリフレイン部で・・・・　だんだんとトリップしてきて・・・・

やばかった(苦笑)。こんな感覚久しぶりだなぁ・・・・

capsuleのalbum・『WORLD OF FANTASY(2011年)』の収録楽曲である「WHAT iS LOVE」を初めて聴いたときにトリップしそうになったのだが・・・・　それ以来か(笑)。

もう頭が回らないので分析するの・・・　やめた・・・・(笑)

しかし、こんなに細かいことに捉われず、無心で響きに耳を傾けたのって、久しぶりだなぁ・・・・

素晴らしい・・・・・・

今年も新しく発表された作品をたくさん手に入れ、聴いてきたが・・・・　このsingleは3楽曲のバランスが非常に良い。

素晴らしい・・・・・・

現在のところ、このsingleがオレが入手した作品の中で "今年のbest one" だ!!!!!!

素晴らしい・・・・・・

皆さんも先入観に惑わされず、無心で、この"響きの世界" に没頭してはいかがだろうか。

明日は「ポイント」にノックアウトされず、冷静な心境になれれば(苦笑)、もう一度楽曲分析にリベンジしたいと思った今日この頃だ(笑)。

<○追記>

あっ、これを書こうと思っていて忘れた(苦笑)

「ポイント」の

"ポイント　ここに戻ろうどこまでも　いける　・・・・・"

というフレーズが、これから突き進んでいく、Perfumeのメンバー三人に中田ヤスタカ氏が語りかけているようで・・・・・　感動した。泣けた。

Spending all my time (初回限定盤)(DVD付)/Perfume