追記あり・「僕が作っているのは完全に日本の音楽です。今も昔もそれは変わらない」 by中田ヤスタカ | 音楽三昧 ・・・ Perfumeとcapsuleの世界

追記あり・「僕が作っているのは完全に日本の音楽です。今も昔もそれは変わらない」 by中田ヤスタカ

今日も『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2012』の最中、このようなネタで申し訳ない・・・・(苦笑)。

っていうか、今年のオレはチケット運が無いなぁ・・・・・ RIJ2012は全敗だったし(苦笑)。


RIJ2012は行っておきたかった・・・・・。






と愚痴をこぼしていても始まらないので、気分を変えて(笑)。







今日はPerfumeのインタビュー記事が掲載されている『日経エンタテインメント!』2012年9月号の発売日。早速購入して読んだのだが、同時にきゃりーぱみゅぱみゅ氏の「Japan Expo」に関連し、中田ヤスタカ氏のインタビューも掲載されており、むしろそちらのほうが興味深かった。





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もちろんこのインタビューはきゃりー氏が海外で受け入れられているという視点でのインタビューなので、直接Perfumeに関連した話ではない。しかしPerfumeの新曲である「Spending all my time」と絡めて考察してみると非常に興味深いため、オレはその切り口で感じたことを少し書きたいと思う。











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中田 : 僕は "ポップス" というジャンルはなくて、大衆が受け入れたらそれがポップスになるんだと思っているんです。だから、『これが広まったら面白いな』という、次にポップスになる可能性のあるものを提案していければと思っています。


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超有名ブロガーさん(苦笑)のエントリーにて、





『「Spending all my time」は " Electronic Dance Music : EDM " というジャンルにカテゴライズされる』





という論調によって、界隈もそのような空気感が漂うようになっていったが・・・・ オレは正直言えば音楽をカテゴライズするのって・・・・ 不毛だなぁ・・・ と、どうしても思ってしまう(苦笑)。



そういうこともあって、あまりそのような切り口でエントリーを書かないし、あまり考えたくない(確かにジャンルを大まかにカテゴライズすることまでは完全に否定はしない。昔であれば、大体リズム・パターンなどでカテゴライズしていたので、まだわかりやすかったが、現在では音色でもカテゴライズするしなぁ・・・・・)。 
 

ただし、今回はそれに乗っかるとして(苦笑)、「Spending all my time」はEDM的アプローチが成されているとして、"なぜこのタイミングにそのような楽曲をもってきたのか" というところだ。短絡的に考えれば、





"世界進出となるこのタイミングに、世界の、いや特にアメリカで話題沸騰となっているEDM的要素を入れようと中田氏は考えたのだろう"




となるのだろうが・・・・ オレは少し違うと思う。ではなぜこのアプローチなのか。






日本の音楽シーンにおいては、このようなEDM的なアプローチが盛んに取り上げられているかと言えば、けしてそうではない。




ということは・・・・・ 




「Spending all my time」は海外向けの楽曲というよりは、むしろ、



"日本のシーンでこれが広まったら面白いな" という、次にポップスになる可能性のあるものを、日本の音楽シーンに向けて提案するために用意された楽曲なのではないのだろうか。

要するに中田氏の中では「Spending all my time」は海外向けの楽曲というよりかは、日本国内をかなり意識した楽曲なのではないかと、オレはどうしても思ってしまう




今回のインタビューを読んで、オレは益々それを強く感じた。












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中田 : そのための "説得力" として必要なのが、キャッチーな楽曲と、歌う人だけがまとえる音や言葉なんですよね。『つけまつける』だって、普段からつけまつげを付けていない子が歌っても仕方ないじゃないですか(笑)。」


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オレが「Spending all my time」を聴いたときのファースト・インプレッションでは全く違和感を感じず、むしろ、





「Perfumeも "このような雰囲気の楽曲をリリースしても違和感がない" というほど成長したんだなぁ・・・・」





とその成長ぶりを頼もしく感じ、Perfumeの新たな側面とその世界観が開拓されると感じてワクワクした。




しかし界隈の方々やファンの方々の中には"Perfumeらしくない楽曲" と感じた方々も多かったようだ。

また、Perfumeのメンバー達も最初は "Perfumeらしくない楽曲" と戸惑ったという話は、「ROCKIN'ON JAPAN」 2012年9月号のインタビューで明かしている。





しかしだ。中田氏も語るように 楽曲に付与される説得力は「歌う人だけがまとえる音や言葉」と語っている。


Perfumeのメンバー達には未だその自覚が無いのかもしれないが、"「Spending all my time」に説得力を付与できるような雰囲気をメンバーが着実に身につけている" ということを中田氏が判断した上で、この楽曲を提供したのではないのだろうか、とオレは思った。















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中田 : 僕には世界を狙って、標準的なものを作ろうという気持ちは全然ないんです。



中田 : 僕が作っているのは完全に日本の音楽です。今も昔もそれは変わらない。外国のことは分からないから合わせることもできないですし。」


中田 : 昔、あるジュースの会社が、フレッシュジュースを届けるために鉄道を引いたというのがあったけど、それと同じで、ネットが進化したから、日本で作った音楽が、物理的距離を超え、世界中で聴いてもらえるようになっただけだと考えています。」




                   ---------------- 省略 ----------------





中田 : ただ、世界中のどんな音楽でも、その音が生まれた環境、例えば目に見える風景や接する人たちなどに少なからず影響を受けるはず。

中田 : つまり、日本にいると自ずと日本の音になると思うんですよね。そういう "日本っぽさ" を、他にはないと受け入れてくれる人が増えているのだとしたら、それはうれしいですね。」



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もう完全に仰るとおりで(笑)。工業製品でさえ、企画・設計・生産された国の風土や気候、文化、哲学などがそこはかとなく感じられる。音楽であればそれはもっと顕著になるはずだ。オレはさまざまな国籍の響きを聴きながら日々それを感じている。





したがって、その響きから・・・・ 日本の風土や気候、四季、歴史、文化が、必ずその楽曲に反映されるとオレは信じている。 


それがいくら海外発祥のエッセンスを取り入れた響きであっても、いくら歌詞がすべて英語で構成されていてもだ。








「僕が作っているのは完全に日本の音楽です。今も昔もそれは変わらない」







この言葉にオレはグッときてしまった。そう、中田氏もPerfumeのメンバーとその気持ちは変わらない。







"「日本でやっているもの」、そのものを、そのまま海外に届けたい・・・・・・"






これからも中田氏とPerfumeの"『JPN』の長い旅" は続いていくのだ。









Perfumeの新曲群に込めた中田氏の思いが、少しでもメンバーに届くことを・・・・・ 切に願う・・・・・














<○追記: 5日・am10:00>


あっ、そうそう、肝心の『日経エンタテインメント!』2012年9月におけるPerfumeのインタビューだが(苦笑)、グラビアが2ページ程度でインタビュー記事が2ページ半という感じだ。




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内容的には一昨年の『2010 Mnet Asian Music Awards』や昨年の『カーズ2』におけるワールドプレミアに関する内容も触れている。


中田氏のインタビューと合わせて読むと非常に興味深い。










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