少し前になりますが、夫の会社に専門家の方にお越しいただいての、
安全講習会というものがあり、出席して参りました。
サンパウロに住み始めて2年近く、リオでの期間と合わせるとブラジル生活も3年に迫る期間となり、
ときに思わず意識が緩んでしまったり、対策を怠慢にしたりしたことも…
振り返ればあった気がしておりましたが、
改めて気を引き締め直すための、とても貴重な機会となりました。
↑こちらはサンパウロではなく、リオの街中の公園です。平和そうに見えますよね…
まず、サンパウロの現状について知れたことも重要でした。
例えば、強盗事件は、サンパウロ市内で多発傾向にあるそうです。
*あの悪名高き(?)リオ・デ・ジャネイロよりも、強盗事件に関しては多いのだとか…
そしてもはや慢性化していて、ほとんど報道もされないとか。
耳に入ってこないからといって「意外と大丈夫じゃない♪」と安心してしまってはいけないと、
講習でも何度も言われました。
ちなみに「強盗」とは、暴行・脅迫を伴うもので、それ以外は「窃盗」というそうですね。
路上で歩いている際、車を運転している際、レストランやデパート、住まいの中にいる際も、その他どんな時でも、
金品を狙われて銃やナイフで脅される「強盗」の脅威にさらされているということは、
やはり忘れてはならない事実のようなのです。
ところで、サンパウロ州の2009年の年間発生件数は、
強盗事件は約33万件、窃盗事件は約63万件。
ただし、そのうち強盗殺人にまで発展したものは304件と案外少ないことから、
万が一狙われてしまったら、抵抗せず彼らにスムーズに“仕事”をさせてあげる
ということも、大切な防衛手段と言えるのだそうです。
さらに、事件の発生件数を人口あたり(10万人あたり)で日本と比べると、
強盗事件数:サンパウロ市1449,6件 …日本3,5件の 約414倍
殺人事件数:サンパウロ市 11,2件 …日本0,9件の 約 12倍
*2009年の警察庁とSP州保安局統計より
とのこと。
後で調べてみましたら、これはアメリカ・カリフォルニア州と比べても、数倍多い数字のようですから、
いかにブラジル・サンパウロで危険度が高いかを再認識し、ぞっとしました。
それにしても、
人々は陽気で笑顔に溢れ、太陽は明るく輝き自然も豊か。
街ゆく女性たちはブランド品もアクセサリーも存分に身につけていたりして・・・
ここがそれほど危険の多いところだなんて、本当に、信じられないような穏やかな日常なのですよ?
でも、実は、そんな安全講習会のご講義もまだ耳新しい先日、
「それが自分にも起きたかもしれなかった」と思わされる出来事がありました…。
改めて、安全対策は普段から決して決して怠ってはならないと思い直した次第です。
*その時のこと、また講習会で教えていただいた具体的な対策法なども、追って記事にしたいと思っております。('-^*)/
【参考リンク】
◆在サンパウロ日本国総領事館
犯罪統計 サンパウロ州犯罪発生状況(2009年1月~12月)
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