★2013年「ラ・フェラーリ」(LaFerrari)デビュー 史上最速/フェラーリの頂点 | ポルシェ356Aカレラ

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★2013年3月5日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー2013にてイタリアのフェラーリが「ラ・フェラーリ」(LaFerrari)を世界初公開した。
フェラーリ初の市販ハイブリッド車であり、その心臓は最高出力800PS/9000rpm、最大トルク700Nm/6750rpmを誇る『F12ベルリネッタ』用のV型12気筒6262ccガソリンエンジンにハイブリッドシステム「HY-KERS」を組み合わせ、トータル出力963PS、900Nm以上を発生する。
ハイブリッド・システムは、マニエッティ・マレッリと共同で開発した2基のモーターを採用。1基は駆動輪を、もう1基は補助システムを駆動させ、モーターは7速F1デュアルクラッチギアボックスと統合する。また、フロアに取り付けられたバッテリーパックは、F1車両「F138」のKERSの生産を担当するスクーデリア・フェラーリで組み立てられた。
性能は、最高速350km/h以上、0-100km加速は3秒未満、0-200km加速は7秒未満、0-300km加速は15秒未満と公表され、サーキット走行でのタイムは如何なる歴代市販型フェラーリをも凌ぎフェラーリ史上最速のクルマとなった(F1等のレーシングマシンは除く)。
外観は現代的でありながら1960年代のフェラーリのプロトタイプレーシングカーをも連想させるようなデザイン。鋭く下向きに傾斜するノーズ、力強いホイールアーチデザインを強調する低いボンネット、斜め後方からの非常に美しいラインなど、速いクルマというのは同時に美しいものだ。派手なリアスポイラーはない代わりに自動で作動するエアロダイナミック・デバイスを装着して必要に応じてダウンフォースを発生させるシステムも持つ。ハイブリッドとは言え、このクルマに燃費を気にしながら乗る人はいないだろう。

★499台限定で、現地価格約1億2000万円であっという間に予約完売し、世界中から大量のバックオーダーを抱えているという。日本国内への輸入価格は約1億6000万円という。庶民には高いが約4億円のワンオフ・フェラーリをオーダーしたエリック・クラプトン・レベルのスーパーリッチであればワンオフ・フェラーリ1台でラ・フェラーリは3台は買える計算だから考えようによっては安いのかもしれない。物の価値というのは相対的なものだ。最高速415km/hのブガッティ・ヴェイロンの国内価格が1億7900万円だったことを考えると、コストパフォーマンスではブガッティが勝っていてお買い得だとも言える。何れにしても日本の平均的なサラリーマンの生涯年収(一生働いた給与合計額)は2億円前後と言われるから、飲まず食わずで一生働いてやっと1台買えるかどうかというクルマである。私のような庶民では、古いフェラーリ・ディーノ246GTあたりなら頑張れば買えるかもしれないけれど(それでも高いが)、ラ・フェラーリのようなクルマは背伸びしてもちょっと手が届かない。カタログとミニカーを集めて本物を買ったような気分を味わう位がちょうどいい。それが、ささやかな庶民の幸せというものかも(笑)。

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★LaFerrari‐official launch video (ラ・フェラーリ公式ビデオ)