台中の運転手さん | 心亂飛

心亂飛

台北留学中に、家族&友達への連絡および自分のメモとして「台北生活連絡帳」を綴っていたけれど、帰国に伴いタイトル変更。
ちなみにこれは、大好きな陶喆の大好きな曲の1つ。ま、いくら好きでも“王八蛋”や“鬼”は良くないかな~と思って;-)

 彩虹眷村を堪能し、タクシーを捕まえようと大通りに出るもなかなか目の前を通らない。

近くにいた人にタクシー営業所を尋ね、優しそうな運転手さんに“新幹線の台中駅まで”と告げる。


“台北か高雄に行くの?”と聞かれたので、“いえ、電車に乗り換えて台中に行きます”と言うと、“そりゃ時間の無駄だよ。このまま市内までタクシーで行った方が便利だよ”と言うではないか。

 台中の地理には全く疎く、ここから市内までどれぐらい離れているかわからない。
なので、“ここからだと結構遠いんじゃないですか?そしたらタクシー代が高くなりそう”と言うと、“そんな事ないよ。新幹線の駅に行くのと100元ぐらいしか変わらないよ。不慣れな場所なら、運転手の言う事を聞きなさい”との事。

本当だな?外人だからって、ボルつもりじゃないだろうな?と思ったけれど、蒸し暑くて疲れていたし、次の目的地まで連れて行ってもらう事に。


“彩虹眷村はどうだった?”と聞かれたので、“凄く特別な場所だった。行って良かった”と伝えると、“ふぅん。そうか”と、運転手さんは特に何も感じていない様子。
“運転手さんはどう思います?”と聞くと“自分は地元民で見慣れてるからね。別にどうって事ないなぁ”との返答。
ま、そうかもね。初めて見た私と何年も見てきた人との感想は違うかもね。


“1人で来たんだろ?でもね、台湾とシンガポールはまだマシだけど、1人で旅行になんか出ちゃダメだよ。もし急に病気にでもなったらどうするんだ”と、車中で諭される私。ごもっともです。


そうこうする内に、目的地に到着!

本当に新幹線の台中駅まで行くのと100元程度しか変わらず、“じゃあ、気をつけて楽しい旅を!”と去って行った運転手さん。

この後台北へ戻る際、“あぁ、なんで帰りもタクシーにしなかったんだろう”と、かなり深く悔やむのであった・・・。