ゴッドファーザー Part.1(デジタルリマスター版)-★★★★- | not simple.

not simple.

あるときはさすらいの本読み、あるときはジャンル無用の映画好き、またあるときは、B級グルメの備忘録

not simple.
英題: THE GODFATHER
製作年:1972
製作国: アメリカ
日本公開: 1972/07/
上映時間: 175分
配給: パラマウントホームエンタテインメント
公式サイト

スタッフ
監督・脚本: フランシス・フォード・コッポラ
脚本: フランシス・フォード・コッポラ 、マリオ・プーゾ

キャスト:マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ジェームズ・カーン、



1947年。
マフィアのドン、ビト・コルレオーネ(マーロン・ブランド)の屋敷内で末娘コニー(タリア・シャイア)の結婚式が行われた。コルレオーネ家の一族、「ファミリー」と呼ばれるマフィア組織の面々ら総勢数百人が会す壮大な挙式だった。邸内の、ブラインドが下された書斎で、タキシード姿の右胸に血のような真っ赤な薔薇をさしたビトが、訪ねてきた友人の嘆願に耳を傾けていた。自分をすがってくる者には愛と権力、知力で十分に報いた。それがドン、〈ゴッドファーザー(名付親)〉としての義務、尊厳であった。
対立するブルーノ・タッタリア(トニー・ジョルジオ)の息のかかった麻薬の売人ソロッツォ(アル・レッティエーリ)が取引の話を持ちかけてきた。ビトは丁重に断ったが、長男ソニー(ジェームズ・カーン)が興味を示した。ソロッツォは、ビトが必ず邪魔してくると考え、彼の暗殺を企てる。

ある日、二男フレド(ジョン・カザーレ)を伴ってオリーブオイル会社から出てきたビトが襲撃された。全身に何発も銃弾を浴びた。崩れ落ちるようにして倒れた。ソロッツォ一味の仕業だった。病院に担ぎ込まれ、幸い一命は取りとめた。ビトへの襲撃はコルレオーネ・ファミリーに対する宣戦布告を意味をしていた。ソロッツォの背後に控えるタッタリア・ファミリーと、ニューヨークを縄張りとするマフィア組織が不気味な動きを見せ始める。

第 2次大戦から復員した三男マイケル(アル・パチーノ)は、父親の暗殺未遂に強い憤りと怒りを憶え、すぐに病院へ駆けつけた。そこで偶然にも、ソロッツォ一味による二度目の襲撃に遭遇。間一髪、父親を救うのだった。やがて、マイケルは恋人ケイ(ダイアン・キートン)の願いを振り切り、マフィア社会に身を投じていくのだった…。

------------------------------------------
今年の一本目は古い映画から。
2004年のデジタルリマスター版も東劇で観てたのですが、さらに新しくなったと聞いて観に行ってきました。
この不朽の名作についての説明入らないでしょうが、本当に子供のころテレビの夜中の放送などで観て圧倒された覚えがあります。
今回観直してみてやはり無駄のないシナリオ、緊張感あふれるカット、俳優たちの執念ともいえる名演という三拍子をみて本当にすごい映画だなーとおもいました。

part2もぜひリマスターしてくれたら観にいくのに。

デジタルリマスターとして今回は大分自然な感じに仕上がったというのを聞いて観にいったわけですが、本当に髪の質感などぜんぜん違う気がします。
冒頭のぼわんと闇の中に浮かび上がって葬儀社の親父がドンに切々と訴えるわけですが、このシーンの黒目の光り方、髪の質感はすごいです。
あとドンのタキシードの布の質感、猫の柔らかな毛の具合。

余談ですが、この猫もともとは持ってる設定じゃなくて、撮影のときにスタジオの隅にいるのをマーロン・ブランドが見つけて抱いて持ってきたらしいです。

あと音。
相談が終わって扉を開けると恐ろしいほどの明るい音の洪水がやってきて、ドンの仕事部屋と彼の娘の結婚式という明と暗をくっきりと意識しましたね。
これはマイケルが殺人を犯すシーンでもそう。
電車の音がごわんごわんごわんと大きく響いてくるのが彼の心臓の音のように緊張しました。
そういうシーンの連続でデジタル化&DDの映画館という組み合わせはすごいです。

またアル・パチーノの表情の変わり方はやはりすごいですね。
最初は大学出の帰還した兵士として、修羅を感じさせられるものがないのですが、父親が殺されかかったあと、彼を守るために病院で看護婦とパン屋の若者とがんばるシーンあたりからだんだん面構えが変わってきます。
このあとのシーンからの存在感がまったく違うのですごいです。
深く椅子に腰を下ろして、殺害の計画を淡々と詰めるマイケル。
凄絶な空気が感じられるくらいですね。

しかし本当に食事のシーンが多いです。
おいしそうだし(笑)
食事をすることで気を許しているということをあらわしているんでしょうか?
今回そういえばアポロニア(マイケルの最初の妻)が死ぬシーンで、ちゃんと足が見えてることに気がついてびっくりしました。

書き出すととまらないくらい本当にすばらしい作品です。
ぜひ映画館で観れるチャンスがあるのであれば、映画館で!としかいいようがないですね。

映画ブログに参加してます。
よかったらぽちっとな。
にほんブログ村 映画ブログへ