三国志 (1の巻) | not simple.

not simple.

あるときはさすらいの本読み、あるときはジャンル無用の映画好き、またあるときは、B級グルメの備忘録

三国志 (1の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)/北方 謙三

¥600
Amazon.co.jp

【Amazonより】
時は、後漢末の中国。政が乱れ賊の蔓延る世に、信義を貫く者があった。姓は劉、名は備、字は玄徳。その男と出会い、共に覇道を歩む決意をする関羽と張飛。黄巾賊が全土で蜂起するなか、劉備らはその闘いへ身を投じて行く。官軍として、黄巾軍討伐にあたる曹操。義勇兵に身を置き野望を馳せる孫堅。覇業を志す者たちが起ち、出会い、乱世に風を興す。激しくも哀切な興亡ドラマを雄渾華麗に謳いあげる、北方〈三国志〉第一巻。
----------------------------------------

「レッドクリフ」を観にいって少し読む直そうかなーと思って三国志を読んでます。
ずっと慣れ親しんでいるのは吉川三国志なのですが、評判の高い北方版を今回は選択。

バージョンによって結構違うとはきいていたのですが確かに違いますね。
要所要所の事象はあってたりしますが、それ以外はまったく違う感じです。
参考にしている文献が違うというのもあると思いますが、こういう読まされ方は意外に楽しいですね。

1巻は劉備たちが兄弟の契りを交わすところから孫堅の死まで。
人が死ぬのは非常にあっけなく、無常観が漂います。
吉川三国志でもそうでしたが、やはり曹操は非常にクレバーな印象です。
「レッドクリフ」で描かれている曹操はどちらかというと薫卓が入っちゃってるような気がします。

やはり、登場人物全員が清濁とりまぜて活躍するところは本当に素敵です。


ラストの孫堅が死んだあと思わずこれが脳裏に浮かびました。
三国志のラストはやはりこれなのは何版読んでも変わんない感じですね。