Kobo gloを今更ながら購入しました。早速レビューと言いたいところですが、まずは改造です。
Kobo touch改造(内蔵メモリー増設、非公式ファームなど)
で書いたことを踏襲しておりますが、ソフトウェアの更新やリンク外れがありましたので、今回修正しております。
Koboシリーズは、きわめて改造しやすい電子ブックリーダーです。また、改造により使い勝手が良くなりますので、改造方法を記しておきます。なお、改造は自己責任です。当方は、メーカー保証の有無や改造結果についてなど、あらゆる事象について責任をとりませんのでその点、ご了承ください。
↑kobo gloです。私が購入したのは銀色です(裏面が)。表は白です。
■内蔵メモリーの増加と読み取り速度向上
Kobo gloの内蔵メモリーは、microSDです。Sandiskの2GB class4あたりとおぼしきmicroSDが入っていました。これが相当遅いようで、kobo touchでは同じくSandiskの16GB class4に交換したところ、速度アップと容量アップができました。
そのほかのメリットとしては、差し込んだmicroSDでは、日本語のファイル名が「??????.pdf」のようになってしまい文書名がわからないというバグがあります。しかし、内蔵メモリー上ではそのようなバグがありません。そのバグ回避の点でも増設するメリットがあります。
なお、所要時間は30分~1時間程度でした。
今回は奮発しまして、TOSHIBAのEXCERIA 32GB、class10でUHS-1というものです。並行輸入品ですので、下の写真のように、パッケージに英語や中国語が書かれていました。性能は、Read 95MB/s、Write 30MB/sだそうです。crystaldiskmarkで計測したところ66MB/sと32MB/sでした。読みが若干遅いですが、ノートパソコン内蔵のSDカードリーダーの性能もあるので、まあ本物でしょう。と言いますのも、SANDISK程ではないですが、オークションやアマゾンでは偽物が出回っているようですので、評価などを参考に信頼の置ける商店で購入することをお勧めします。
東芝 超高速 95MB/s microSDHC EXCERIA 32GB UHS-I SD-C32GR7WA3 日本製 IPX7 ウォータープルーフ Toshiba 並行輸入品
↑amazonですが、「新品の出品」から「風見鶏」という店を選びました。最安値よりも若干高いですが、偽物が怖かったので、それなりに知られたメモリー店を選びました。「あきばお~」や「ark」などの実店舗のある店でも良かったのですが、それは価格の問題です。東芝のUHS-1ではない普通のclass10が2400円程度ですので、実際速いようですし日本製で防水ですので3100円くらいなら有りかと思いました。
1. KOBOの内部にアクセス
電源ボタンのある角を少し歪ませると、カチッと音がして裏蓋と本体に隙間が出来ます。そこから、プラスチックの板などで順番に開いていくと、数カ所の爪が外れ裏蓋がとれます。写真の赤いカードはスーパーのポイントカードで、クレジットカード程度の厚みのプラスチックの板です。写真はkobo touchの流用ですが、基本的に同じです。ただ、kobo gloの方が堅いです。
↑kobo glo
蓋を開いたところです。一番大きな部品がリチウムイオンバッテリーです。その右にあるのがmicroSDカードでこれにOSなどが入っています。それを取り出して、大容量のmicroSDにコピーします。kobo touchよりもバッテリーが大きくなった印象です。フロントライト搭載やCPUの性能アップのせいでしょうか。
![masao_nakagami_2001のパソコン関係いろいろ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130923/03/pointbankinfo/b4/db/j/t02200165_0800060012692871802.jpg?caw=800)
↑kobo glo
↑kobo touch
microSDの部分の拡大写真です。kobo touchにはカード固定機能がありましたがgloでは省略されて差し込むだけのプラスチック部品になっています。コストカットなのでしょう。嵌めるには差し込むだけの方が楽ですが。
2. ファームウェアのコピー(DD for Windows)
http://www.si-linux.co.jp/techinfo/index.php?DDforWindows
でDD for Windowsをダウンロードします(下の方の「ダウンロード」に最新バージョンが有り、現在Ver.0996です)。
適当にインストールします。
元のmicroSDカードデータのバックアップ
Kobo本体についていた2GBのmicroSDカードをパソコンに差し込みます。
フォーマットしますかとWindowsが聞いてきますが、フォーマットしたらKoboのファームが消えてしまいますので、フォーマットをしてはいけません。
DD for Windowsを管理者権限で立ち上げます。
WindowsVista,7,8の場合、管理者権限で実行しないとmicroSDを認識しません。
バックアップファイルを作ります。作り方は以下の通り。
ディスク選択ボタンで、パソコンに差し込んだmicroSDを指定します。
ファイル選択ボタンで、パソコンのハードディスクなどの適当な場所(パス)とバックアップを作るためのファイル名を指定します。
読込ボタンで下のような画面になり、バックアップファイルが作られます。
大容量microSDカードへの書き込み
上で作ったバックアップファイルを大容量microSDカードに書き込みます(koboでは32GBのmicroSDHCまでは利用可能のようです)。
大容量microSDカード(私の場合16GB)をパソコンに差し込みます(誤動作すると面倒なので、私はフォーマットしてから差し込みました)。
DD for Windowsを管理者権限で立ち上げます。
WindowsVista,7,8の場合、管理者権限で実行しないとmicroSDを認識しません。
先ほど作ったバックアップファイルをファイル選択ボタンで指定します。
大容量microSDカードをディスク選択ボタンで指定します。
書込ボタンでmicroSDカードに書き込みます。
この画面のようになり、数分の後、完了します。
3. microSDの容量拡張(MiniTool Partation Wizard Home Edition v7.7)
上記のままでは、2GBのmicroSDの丸コピーですので、16GBのうち2GBしか使えません。その2GBの領域を16GB近くに拡張します。
http://www.partitionwizard.com/download.html
で、MiniTool Partation Wizard Home Edition v8をダウンロードします。
Home、server、enterpriseがありますが、無料のHomeで十分です(リンク先のcnetの「Download from Download.com」でダウンロードできます)。
適当にインストールします。
「MiniTool Partation Wizard」を選択します。
MiniTool Partation Wizardを立ち上げるとこんな画面です。この場合、16GBですので、「KOBOeReade」の1.3GBがKoboのOSであり、13.1GBが空き容量になっています。
「KOBOeReade」を右クリックし、Move/Resizeを選びます。
しばらくこんな画面で待たされます。KoboにコピーしたmicroSDをはめ込み、Koboを起動します。
正常に再起動し、右端をクリック- 設定 - デバイス情報で、「内蔵ストレージ」が増量されていれば成功です。
私の場合、1度目はMicroSDがうまく嵌まっていなくて、再起動できませんでした。確認したら、MicroSDがうまく固定されていませんでした。そういうこともありますので、再起動できることを確認してから裏蓋は嵌めた方が良いと思います。
以上の参考ページ
■非公式ファームのインストール
大容量のmicroSDカードにコピーしたファームを非公式ファームにしたところで、もとの2GBのmicroSDに戻せば問題ありません。そういうわけで、32GBの方を非公式ファームにしてみました。
楽天kobotouch 非公式Wiki
の有志ファームから最新非公式ファームをダウンロードします。
ファイルを解凍します。
.kobo、extフォルダーとreadme.txtができるので、.koboフォルダーの中身を、パソコンに接続したkoboの.koboフォルダーにコピーします。
パソコンからKoboの接続を解除すると、インストールが開始され、数分間の後、再起動します。
こんな画面の後、非公式ファームが立ち上がります。kobo touchの写真ですが、基本的に同じです。
■感想
試しに、様々なソフトをインストールして、フリーズが頻発するようになってたとしても、赤字で書いたフォーマットにさえ注意し、ハードウェアを破壊さえしなければ、「デバイス情報」の「工場出荷時の状態に戻す」で、初期状態に戻せます。
一部で、いろいろ遊べるLinuxマシンと言われているKoboです(もしかすると魔改造すれば超省エネファイルサーバーになる?)。上で行っている程度では、Linuxマシンにするほど敷居の高い改造ではありませんので、興味のある方は挑戦してみても良いかと思います(ただし自己責任で)。
激安電子ブック 楽天 KOBO touchレビュー(一応...レビューです)
http://ameblo.jp/pointbankinfo/entry-11310963069.html
激安電子ブック 楽天 KOBO touchレビューのその後 (レビュー第2弾)
http://ameblo.jp/pointbankinfo/entry-11310963069.html
■その他の写真
![masao_nakagami_2001のパソコン関係いろいろ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130923/03/pointbankinfo/98/cb/j/t02200124_0800045112692871799.jpg?caw=800)
CPU、メモリー、microSDが見えます。CPUは、MCIMX507CVM1Bで、ARM Cortex A8 Freescale i.MX507 1GHzのよう (リンク先はデータシートのPDF)です。メモリーはSAMSUNG K4X2G323P
D-8GD8で256MBのようです。microSDはSANDISKの2GBです。ちなみに、kobo touchはMade in Chinaで銀色塗料がついており、kobo gloはMade in Taiwanで赤色塗料がついていました。
![masao_nakagami_2001のパソコン関係いろいろ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130923/03/pointbankinfo/d9/6d/j/t02200124_0800045112692871801.jpg?caw=800)
V、TX、接地マーク、RXが見えます。シリアル接続にでも使うのでしょうか。