冷夏予想、アイスランド火山灰が福島に? | 乖離のぶろぐ(*´∀`)吸い込んで応援
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100611/mcb1006111904028-n1.htm

アイスランド火山灰が福島に? 豪雨、大飢饉…世界最悪シナリオ
2010.6.11 19:00

 4月に発生したアイスランドの火山噴火で噴出した火山灰が、福島県まで飛来してきた可能性が高いことが研究者の調べでわかった。上空5000-1万メートルまで吹き上がった灰が、ジェット気流に乗ってはるばるやってきたと専門家はみているが、正式に火山灰だと確認されれば、恐ろしい事態が待っている。「空前の冷夏と予測不能のゲリラ豪雨が日本各地を襲う可能性が出てきた」というのだ。

 今年3月に噴火を始めたアイスランド・エイヤフィヤトラヨークトル火山。4月14日には、さらに20倍近い規模の2度目の大噴火を起こし、数キロメートル上空に火山灰を噴き上げた。これにより、欧州で大規模な航空混乱が発生した。成田空港には帰国できない外国人があふれ、渡航中だった日本人旅行客も大きな被害を受けたが、それどころではない災禍が襲う可能性がある。

 先月25日、福島県に住む高校教諭(51)が、クルマ黒い線状の火山灰が付着しているのを発見した。

 「これを日大の研究チームに送ったところ、アイスランドの火山灰と類似した粒子が見つかったというのです。確認されれば日本初。日本にも火山灰の影響があったことになります」(気象庁関係者)

 アイスランドの火山灰だとすれば、上空のジェット気流に乗って運ばれてきた可能性が高い。そして、これが「今後起きる二次災害の予兆だ」とする声が専門家から上がり始めている。

 「空気中に残存する火山灰により日照時間が低下。世界中が冷夏に見舞われ、農作物に甚大な被害を加える恐れがある」と語るのは災害対策に詳しい関西大・社会安全学部長の河田惠昭氏だ。
1991年にフィリピン・ピナツボ火山が噴火した際は、地球の気温が約0・5%低下し、世界的な冷夏に見舞われた。1815年のインドネシア・タンボラ火山の噴火では、翌年に米国と欧州で凶作が拡大。影響は数年間にわたって続いた。

 しかし、「今回の火山噴火はもっと深刻な事態を招くかもしれません」と河田教授は警告する。

 「過去200年間の世界的な火山噴火は、いずれも熱帯地方でのもの。ところが今回の噴火は北半球で、日本とほぼ変わらない緯度の場所で発生している。どのくらいの影響が出るか計り知れないのです」
 日本列島は今年、4月に東京で41年ぶりの降雪を記録するなど異常な寒さに見舞われた。この影響で野菜が不作となったのは記憶に新しいが、もし地球規模で気温低下が発生したら、被害は不作程度では済まない。「世界大飢饉」という事態もありうる。
 「輸入作物の値段が高騰し、経済不安を招く可能性もあります。それに、今年上半期の異常気象は明らかに地球温暖化の影響を受けています。この異常気象を噴火による気温変動が助長することは間違いありません。ゲリラ豪雨が頻発するなど、複合的な影響が見られるでしょう」(河田教授)

 “最悪のシナリオ”が、杞憂で終わることを祈るほかない