今回はハンモック編のしめくくり。
まず、読書をする者として読書グッズを使いこなせなければならない。
手近なところではしおり、ブックカバーあたりが最初に来る。
買った店のレシートや文庫に挟んであるしおり、またはたまたま本屋に置いてあった美術展の割引券あたりも味があったりするが、やはりここは愛用の物を用意したい。
ブックカバーも同様である。
本屋でもらうものは簡易なものの為長期間の使用には耐えない。
であれば自分の手のあったものが良い。
最近ではロフトや東急ハンズなどで機能性も重視したブックカバーが売られている。
紙製、布製、革製など様々でデザインも様々。
次にくるのは所見台。
ブックスタンドともいい、ページを見開いたまま机の上に置いておけるものだ。
いっぱしの読書人となってくると問題となってくるのは本の重さであり、それを助けるアイテムと言える。
しかも所見台のすごいところは普段は「読もう」と意気込んでページを開くが、既に開いているというところだ。……といってもしばらく読まない場合は台から外してあげてください。本が傷む原因になるかもしれないので。
……とそこから様々なグッズを経てハンモックに至る、と私は考える。
読書をするのに最適な環境を作り出す、という事は容易ではない。
そりゃ携帯電話を持っていれば着信するかもしれないし、読書のみに時間を割く事は現代人である以上そう簡単にはいかない。
私の場合はハンモックを広げるという事でそれを実現させた。
外である。虫は飛んでくるし、鳥は鳴いている。風は吹くし、葉は舞う。
しかしハンモックに身を預けていれば些細な事になる。
また私を取り巻く諸問題についても些細な事に思えてくる。
本を集中して読む、という点においてハンモックは正解だった。
ちなみにこの時読んでいたのは、
『本棚探偵の回想』 喜国雅彦 双葉文庫
『本屋の雑誌』 本の雑誌社
本に関する本。
まだまだ本を探求する本の旅は終わらない。