里山資本主義 読んでる(*´艸`) | すてさん

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いずれ手に取ることにはなるだろうね(´・ω・`;) と思ってた『里山資本主義』読んでます。



里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)/KADOKAWA / 角川書店
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まだ中盤ですけどね、面白い!と思いますわ。


今のところザックリとしたお話しとしては・・
中国地方山間部の山しかない(´Д` )ってゆう超過疎ってる地区が出てくる。
地元の産業は林業ぐらいしかない。そんなとある木材加工会社が製材の過程で出る大量の木屑や木片...
これらを燃料にしていろいろやってみたら、すんごくうまく行った!

木屑や木片をボイラーの燃料にして油代が浮く。
さらに、今まではその木屑の処理にもお金を使っていた。
やがてその木屑をよりエネルギー効率のよいペレットというものに改良し、やがてはそこで発電される電力を売ることによって・・ むしろ利益が出始める。

ただの出費だったものが黒を出し..
そんな源である山林はまさに山ほどあり(*´艸`)やがて地域全体に広がっていく。

但し、これはあくまでも・・
木材の加工という本業があって、木屑や木片がでるからこそうまく行くカタチ。
だのでそのようなモデルを取り入れたい他の地域も、まずは木を使った事業が無ければならない。


んでもって実は、このような事業、地域としての取り組みってのは・・
オーストリアがとても先行していて、この地域もオーストリから多くを学んでいる。
ちなみにオーストリアは一人当たりのGDPは日本よりも高い。
そんなオーストリアでは何と!材木でビルが造れるような強度の強いものを開発し、国の法津でも9階建てまでOKが出ているという。

この合板を日本でもやりたい!と今取り組み中だとのこと。


この一見ごくごく一部の企業や地域の話しといえなくもないこの話しですがね、この本はあくまでも現代のグローバル経済の上に立って語っている。
原油が先物のお陰で高いし、安定しない。
地域は過疎っていくばかり。
国は縮小していく。

ところが、このありあまる木が、その多くを解決する!という話し。
私は読んでてね、当初から「マクロ的には・・ それほど真っ当とは言えない感」と思っていた。
国家全体で考えるとき、人口が減っていく以上、基本的にはもう生産性を上げることでしか、各個々は豊かにはならない。

ペレットはある地域、条件下では油の代替にはなるけど、世界規模での分業が基本的に一番効率がいいので、その辺とは逆行するわけだ。

現にこの企業さんに対してどちらかの記者さんは「それで原発はなくせないでしょう?!!」と言ったような意見を述べている。



話しは確かに、グローバル経済とか地域の再生とかね、そういうスケールなので、確かにそのように発想しちゃうのは分かるんだ。

ですがしかし、そうではない。
この本でもあくまでもこのようなモデルは国家規模で推進していくような類のものではないと念押ししている。


大分端折ってしまって・・
実際に読んでもらわないとそんな政治色というかね、この話しの争点を伝え辛いんですけども...

要は、日本は有り余る森林だらけ。
そしてエネルギーは海外依存。
国家の収支で考えると、未だ輸出大国ではある。がしかし、その稼いだ外貨の多くは結局中東に流れている。
だのでその辺まで希望が見えるかどうか((((;゚Д゚)))といった感じに発想してしまうんですね。


お金の豊かさに対して、真の豊かさみたいな部分を押すものだから..
余計にこの現在のグローバルな自由主義を否定しているような感じになっている。
んですがですね、これはただ単に・・
これでも十分ただたんに、自由主義の流行りのようなものなんだと私は理解した。
※まだ半分しか読んでないけど。

燃料が高くなって、しかも実態ではなく投機なマネーに価格を弄ばれ..
実際にそれを使うところに害が及んでいる。
んだからただ単に、それに代わるものを模索しただけなんだ。
そして見合うようになった。
さらに、自分とこで有り余ってる木が、新たな産業になる((((;゚Д゚)))ただそれだけといえばそれだけのことで..
何も無理やり原発やめてペレットにせい!と言ってるわけでもなんでもない。


ただね、とっても魅力的なんですよ(*´艸`)
この木造ビルが造れる合板が!!
そしてそんなおしゃれなビルが山間にでも建ってさ、そしてその地域はエネルギーも輸入いらずで、そしてあとはとにかくネットさえあれば..
かなりカッコいいし、快適なんではないか?!:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

ただ、それだけのことなんです。


多くの人がそれを好意的に受け止めるであろう要素がたくさん詰まっているこの活動は、ただ単に新たなブームの一つだと捉えればいい。


現状から出発するにあたって、これらの活動は恐らく確かに、収入は増えるわけではない。
がしかし、使うお金が劇的に減ると言う。
そのあたりでどうしてもセットで出てくるのが地産地消。
作物だ何だみんなで分け合って、エネルギーも地域で分け合って..
ってやってくから、どしてもそういう話しになってきてしまう。
第一、マクロ的には・・
皆が使うお金を減らせば、それだけで国家のパイは縮み、大きかった時代に作った借金など返せなくなってしまうからねo( ̄Д ̄o)

ってことはまた生産性の話しに立ち戻り、引き続き日本の魅力な生産物の輸出は確保しつつ・・支出を減らす。さらに生産性の特に悪かったところが格段に良くなる。
ってことでトータル良くなる。

と・・ そんな風に考えてるのか知れん。



んでもね、そんなことはいいんですよ。
自然と融合した木造ビルの建つようなカッコいい街が見てみたい。
ただそれだけでも十分価値があると感じた。


あ、ちなみに諸々補足しますと・・

日本の場合、山の木は切らな過ぎて良くないと言われている。
慈善事業でせっせと木を植えている企業などあるけども、日本の場合はトータルとしては、切らな過ぎて問題がある。
これは別にこの本で知ったんではなく、知ってた。

そしてコンクリ&鉄骨なみの強度とはいえ・・
火はダメだろう.. 思うが、その辺もクリアしている。
むしろ高熱で鉄筋のように溶けないから、911のビルのような倒壊の仕方は、むしろない!そうだ。
イタリアでは数年前に地震の被害が凄かったことがあったそうだが..
その地域はその後多くのビルを、この木造で建て替えてるそうだ。



とにかく、この活動は面白い!
理由などそれだけで十分だと思う。

そしてこの本はこの後、周防大島が出てくるらしい(*´艸`)
地産地消や地域おこし等..
ハロー!な里山さんも、こういった部分で関連してくるのかしれん。


でわ~