皆様こんにちわ。
通常のブログとは別に、真剣にお話をさせていただきたく、こちらを開くこととなりました。
少しでも参考になりますように、日々精進してこちらに書かさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします☆
では、本日のテーマ
『安いのにはそれなりの理由がある』
です。
少し長いですが、お付き合いください。
【前書き】
私事ですが、縮毛矯正を10数年しています。今までいろんなサロンに通いました。その中には激安サロンもありまして、意外にトラブルなど感じていませんでした。(そのときは)しかし、私の髪の毛はいつも毛先がカサカサ痛んでいて、お世辞にもきれいな髪質とはいえませんでした。
でも、こんなものかなーこれが普通。私の髪の毛はこういう髪質だ。なんて思っていました。
しかしあるサロンでした矯正がひどく失敗してしまい、山姥のように毛先がちりちりになってしまったのです。
そのときサロンの方に
「髪質がなー」
と私の髪質のせいでこうなったと遠まわしに言われてしまいました。
確かに私の髪の毛は痛んでいたので、仕方ないかなーと思っていたのですが、これを機会に値段を気にせずまじめに取り組んでいるサロンを探すことにしました。
見つけたサロンは電車に乗って40分くらいの場所のそのサロンは、髪の毛のことをとても研究していて、痛んだ髪の毛の補修からすべての工程に妥協することなく行ってくれて、5時間くらいかかりましたが、今まで体験したことが無いくらいのツヤツヤな髪の毛になったのです。(毛先は痛みすぎてて完全な補修は無理でしたが、それでもだいぶきれいになりました)
価格は、よそより数千円高く、激安のお店からしたら倍以上ありましたが、それでも私は高いとは思いませんでした。何故なら、本当に丁寧にどうしたらきれいになるだろうと考えながら施術してくれたからです。
こうしてよいサロンに出会うと、今までの自分の痛んだ髪が普通じゃなかったことに気がつきます。
こういうサロンって、実は本当に少ないんですよね。
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最近は、とても低価格なサロンが増えました。
お値段でサロンを選ぶ方もたくさんいると思います。きっと値段重視でサロンを選んでらっしゃる方で不満が無い方は、この記事をご覧いただく機会も少ないと思うので、何かしらの不満やお悩みがある方がご覧いただいてるということでお話を進めさせていただきます。
今までに「このサロンいまいち」と感じた方は、こんなことが思い当たるのではないでしょうか?
①いかにも新人って感じで仕上がりもイマイチなのに価格は他の熟練ぽい人と同じ価格だった(でももともとの価格が安いから文句言えない~)
②やたらセカセカしていて、ゆっくり選んでると嫌な顔をされそう(実際「早くしてよ」って心の声が聞こえてきそうな顔をしていた)
③ジェル専門店に行ったら、本当にジェルしかできないネイリストで、キレツの補修や長さだしができないと言われた。
④ケア付きって書いてたけど、実際は飛び出たところをカットした程度で、これってケアっていえるの?
⑤なんだかすぐに取れてしまう・・・のに別の施術方法で対処しない。(「何ででしょうねー??」と悩みだす)
⑥取れたときの対処が悪く、逆に扱いが悪いといわれてしまった。
⑦個人経営で1人で営業されているので、予約が取れないからキレツの補修などの急な予約にまったく対応できない感じで困る。1週間以内の補修は無料といっていたけど、3週間先まで予約で埋まってるから無理と断られてしまったことも・・・
価格は自由に設定できるので激安のことも・・・
⑧サンプルが少なく、ネイル雑誌を見て選ぶようなシステムをとっている。
いかがでしょうか。
思い当たるものはございましたか?
これに当てはまるからといって必ずしも悪いサロンではありませんが、良いサロンともいえないサロンですよね。ことによっては明らかに悪いサロンということもありそうです。
ではなぜこれらのサロンが良くないのかを順番に説明したいと思います。
①について・・・これに当てはまるサロンは、とにかく人件費を無駄にしたくないタイプのサロンです。そもそも技術者というのは、スクール出て検定級があれば一人前なわけではありません。腕を磨くのにはそれなりの時間と努力が必要です。一人前になるには相当時間がかかるにしても、ある程度経験をつみ、お客様の前に出ても恥ずかしくないようになるまで、お店側はそのスタッフの人件費を負担して育てるものです。
それを待たずに、お客様の対応を未熟なスタッフにさせるお店は良いサロンとは言えませんよね。
誰でも最初は新人ですが、たいした経験も積まないネイリストの第一号のお客様に自らなりたい人っているのでしょうか?
時として、出血等の痛みを生じることもありますのでご用心を!
②について・・・こういうサロンは、施術時間が短く設定されています。早く終わらせて数をこなすことで利益を得ている。。。ということですね。当店にご来店いただいたお客様の中にも、こういったサロンに行ったことあリ、
「せかされて自分の思ったものができなかった」
「白のグラデーションをやりたいといったら、時間がかかると断られた。それでもやりたいと言うと不機嫌になって、それ以降あまり会話が無くなった」
など、おっしゃる方もいました。
サロンによっては、ぎゅうぎゅうに予約をつめて入れる一方、予約が入っていないネイリストをコスト削減のために帰宅させてしまうというところもあるそうです。
③について・・・ジェル専門店とはうまいこといったものだと思います。
ネイルサロンである以上ジェルネイルが主流の昨今ですので、できて当たり前の技術です。それをあえて専門店と歌っているということは、ジェル以外のことは苦手でできないと言っているのと変わらないことです。
こういったサロンにありがちなのは、個人で経営されている(自宅やマンション)場合で、数日から数ヶ月のジェルのみの講習を受けた方が経験も無く開業しているというパターンです。
できの良さは別として確かにジェルはできるのでしょう。
しかし長さを出したい、キレツを補修したい、ジェルをとってケアカラーしたいなど多岐にわたる技術はできないというかもしれません。
長さを出す技術はジェルだけでできるものや、アクリルで伸ばす方法、シルクとジェルで伸ばす方法、チップを使用する方法(ジェル、アクリル)とたくさんあります。亀裂の補修も同じように実は一つだけではないのです。お客様の状態に合わせて施術の方法を変えることができるのは、きちんとネイリストとして学んできた、ジェル専門店ではないネイルサロンだと思います。
④について・・・よく、ジェルメニューにケア付きと書かれているのを見かけます。
ジェルが主流の昨今、このケアが軽く見られがちになってきてます。それはお客様の意識というよりは、ネイリストの意識の問題です。ケアができないネイリストが増えているのです。
特にここ5年くらい(ジェルがはやりだしてからの)ネイリストは、残念ながら本当にジェル以外できません。キューティクルカットなんて刃物もたせて怖いくらいの手つきでやろうとします。
ケアをしているフリをして、逆にキューティクルを荒らしているなんてことも、とても多いことです。
ご用心!
当店でも面接時に技術チェックを行いますが、数年サロンで働いたことのある人を含めて、満足にケアができた人は冗談抜きで一人もいませんでした。当店はキューティクルケアを重視しているサロンなので、入ってみるとみんなとても苦労をしています。
なんでもそうですが、表面ばかり飾り立てても、根本的な美しさは生まれませんよね。ケアがうまいお店は、後々の健康的な美しさを導いてくれる良いサロンだと思います。
⑤について・・・取れてしまう理由はたくさんあります。対処法と一緒に記載してみます。
【根元から取れてしまう場合】
◆施術者の下処理不足や、ジェルのはみ出し・・・・①や②のサロンにありがちです。未熟な技術者や時間に追われたサロンではどうしても丁寧な仕事はできません。
◆長さがある場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長さがあると、根元への負担が多くなるためどうしても根元から浮きやすくなります。特に爪が薄く長くしていると、根元や脇から浮いてくることが多いです。できるなら担当者と相談して負担が無い長さにしてみてください。
◆ジェルの種類(硬さ)が合っていない・・・・・・・・・・爪によって適切な硬さのジェルがあります。ジェルの種類を最低3種類以上用意しているサロンを選んでみてください。そういったお店は、お客様に状態によって処方を変えているはずです。
【先端から取れてしまう場合】
◆爪先をよく使う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こればかりは生活の中の行動ですので、制限することはできません。
一般的なジェルの施術方法ではこれは防げませんので、なるべく取れないように施術する方法を知るサロンに行くことをお勧めします。お客様に手を使うなと言う様なサロンは信用しちゃいけません。限界はありますが、サロンでできる対処方法はあります。
これで取れなくなったお客様は当店でもたくさんいらっしゃいます。その中でお客様にご協力をいただければますますネイリストはがんばれます!
◆ジェルや施術方法があってない・・・・・・・・・・・・・柔らかい爪に柔らかいジェルを薄く乗せて仕上げると、浮きやすいです。
というより先端から、もしくわ根元からシールのようにはがれたことは無いでしょうか?
硬い丈夫な爪は何をやっても比較的取れないといえるので、薄い痛んだ爪の方が問題なのですが、この場合でも選ぶジェルの種類(単にメーカーにこだわるのではなく用途に合わせて使い分けるのが大事)や施術方法がリフトを回避できます。
ただ単にマニキュアを塗るようにジェルを乗せたのでは、問題の解決にはならないので、どうやったら取れないようにできるかにこだわっているサロンを選んでみましょう。
以上の対処ができなサロンは、要注意です。
お客様と一緒に「何ででしょうね?」と頭の中が?でいっぱいのネイリスト、信用できますか?
⑥について・・・⑤で先に述べてしまいましたが、トラブルがあったとき、対処ができない、「ましてやお客様の問題にすり替えるのはプロとして失格です。
⑦について・・・お一人で経営されているからといって悪いわけではありません。私も一人で営業をするところからはじめました。だからこそわかるのですが、一人でやっていると予約がとにかくとりにくいことです。
1本取れてしまったなどの急な予約で、ある日あまりにも予約が取れなくて「じゃあどうしろっていうの?」とお叱りを受けたことがあります。
そのときの私は、予約が混んでいるのだから仕方ないだろう、位にしか思っておらず、お客様を怒らせてしまったのですが、今思えばそれが間違いだと心底思います。
時間外でも何でも対応します!というガッツがある対応ができる場合を除き、どうしても一人で経営されているサロンではありがちなことです。
この場合、悪いサロンというよりデメリットのあるサロンです。良いサロンにめぐり合えれば長いお付き合いのできる素敵な関係にもなるので、選ぶお客様の価値観で選ばれると良いと思います。
⑧について・・・ジェルのサンプルは、5枚組みワンセット作るのに数十円から数百円かかります。これを100個作ると10万円近くなります。デザインは日々更新されていかないと、お客様に飽きられてしまうので、コストはかさむ一方です。
悪いとは言いませんが、自分のできることを実際にお客様にお見せするのも、お客様の安心を得る手段だと思いますので、雑誌ばかりに頼って、実際サンプルの少ないサロンは技量が計りかねます。
安いサロンの直接の理由以外にも書かせてただきましたが、どれも実はイコールなことだと私は思います。
ジェルが普及してからネイリストの技術力は偏っています。ジェルが簡単な技術だからではありません。むしろとても奥の深い技術なのです。でも、ジェルさえなんとなくできればネイリストとしてやっていける風潮があるからです。
できないことまでしてるフリ(ケアなど)をする、何かあったときの原因はお客様へ転嫁、未熟なままの接客、トラブルに対応できるスキルが無い、そんなサロンにあたらないようにお客様側もアンテナを伸ばしておかなければなりません。
価格については、本当に安くやっているサロンもありますが、技術に自信があり、ある程度キャリアのあるネイリストが在籍するサロンはむやみに価格を激安にはしません。
特別なキャンペーンじゃない限り、何かしらの利益を生むためのカラクリがあるものです。
何故なら、利益が無ければやっていけないからです。
もちろん経営努力による賜物かもしれません。
お前のところと一緒にするな!なんて怒られてしまうかもしれません。
が、
ただ一ついえることは、値段だけでネイルサロンを選ぶのは少し待ってください!爪が痛んでからでは、その後どんなにすばらしいサロンに出会えたとしても、健康な爪をとり戻すのに数ヶ月から6ヶ月かかります。痛んだ爪はジェルの持ちが悪いのです。
その間、持ちの悪い状態が続いてネイルサロンへ通うスパンが短くなります。
結果、支払う金額は高くつくことになりそうです。