「ヴィクトリア」
★★★☆☆
【公開】2015年
【製作国】ドイツ
【上映時間】140分
【監督】セバスチャン・シッパー
【原題】Victoria
140分ワンカット!
という、とんでもない映画です。
ワンカット!?140分!?
ってなりますよね。
この映画は
140分ワンカットで撮った
ってことだけで評価されてもいいかな、と思います。
少し前に見た「タンジェリン」(感想はこちら)は全編iPhone撮影で、今回はワンカットですよ。
つまり、iPhone一台あれば映画撮れちゃう時代ってことですよね。
センスさえあれば映画が撮れる!
これは、死ぬまでに一本は映画を撮ってみたいと考えている自分に勇気を与えてくれました。
で、肝心の映画の内容なんですけどなんと言ってこの映画は
臨場感が凄い!
まるでその場にいるような映像がかなり新鮮でした。
一台のカメラでひたすら追っかけて撮影してるので、本当にその場で登場人物たちと一緒に物語の中にいるような感覚です。
映画の半分以上が夜のシーンなんですけど、暗いシーンは暗いまま撮ってるのも良かったです。
変に光足したりしてないんで、よりリアルでした。
あと、出演している役者さんの演技もかなり良かったです。
特に主演の
ライア・コスタ
は良かったですね。
ピアノを弾くシーンが特に素晴らしかったです。
主人公の孤独感が出てていいシーンでした。
物語の後半では朝になるんですけど、朝焼けの感じも美しかったです。
ただですね。
脚本がそれほど面白くないんですよー!!
もったいないわー!
物語はざっくり説明すると
普通の女の子が犯罪に巻き込まれて大変な目に合う
って感じなんですけど、この手の物語にしてはかなり弱い。
驚くような展開もなく、淡々と巻き込まれていって
まぁ、そーなるわな
ってのがズーッと続くんです。
もっとなんかあったやろー!
って映画終わってから心の中で叫びましたよ。
映画前半は女の子ヴィクトリアが町の不良みたいなのと楽しく過ごしてるシーンがほとんどなんですけど、ここは良かったんです。
これから、何かとんでもないことが起きるんだろうなー、って空気が満ちててワクワクするんですよ。
で、後半で犯罪に巻き込まれていくにつれ
どんな、とんでもないことになるんだ!?
って期待してたら
お、おう
って感じ。
とにかくもったいないよー!
せっかくおもしろい演出してるのになぁ。
でも、この映画は評価さらてもいいも思いますね。
自分もいつか10分ワンカットぐらいの映画を撮ってみたいもんです。
気になった方はぜひご覧になってください。割とオススメです。
予告編
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