何もなくなった街

こんばんは。石川朋雄です。

8月26日気仙沼で講師を行った後，南三陸へ向かいました。
その様子は２７日のブログ を。

海沿いを送って頂きました。

高台から海岸線へ降りるところで運転手さんからの話を聞くと，

前はここから海が見えなかった。

正直どういうことか？
よくわからなかった。

運転手さんが，ここには街があった。と。
家が無くなったので海が見えるのです。

言葉を失います。

歌津では橋が壊れて仮設の橋になっています。


少し高いと家が建っています。そして生活感があります。
低くなってくるにつれて，１階が壊れた家，
更に低くなると家がなくなって土台だけになっています。


その差は１メートルもない。少しの差で水がくる来ないので
明暗が分かれているのです。


そして，志津川に近づいてきます。志津川は南三陸です。
非常に被害が大きかった地域です。

仮設のコンビニ
仮設のガソリンスタンド

橋が壊れている
堤防が破壊されている

鉄骨だけを残した建物
壊れた車の山
がれきの山

志津川病院，サンポート，ここは建物だけが残っています。
ニュースで観たことがある光景です。

何もない！

土台や基礎だけが残っています。



志津川の光景は本当に言葉を失い，引き締まる想いです。
気仙沼も悲惨でしたが，南三陸志津川は何もないのです。


運転手さんから身に染みた言葉がありました。

「海で生活してきたのでこの津波を恨めない。」
そして「海で再建する。」

うーん！と唸ってしまった。街が無くなっているのに。


何もしていない自分に憤りを感じた。無力だ。


そしてお世話になった南三陸ホテル観洋のロビーにあった七夕飾りを見て
涙が込み上げてきました。

「いまのまちが　もとのまちに　なるといいな　がんばれ　みやぎ」

小さいこどもの素直な願いでしょう。



今回もお読み頂きまして誠にありがとうございます。

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