細かく読まなくて良いですが、何となく図や絵、箇条書きなんかが書いてあるのが分かりますか?
教科書やテキストでは文章で書いてあるものを、自分なりに図にして書き直したり、先生が授業中に書いた図は並べて書いておきます。
江戸時代の将軍15代なんかも、教科書やテキストではバラバラに出てきますが、それをわざと一つの表にまとめて書く。これが大事なのです。
まとめて書くというのは、頭で一度理解したり、整理する作業が含まれますよね。これがまず効果があります。
その後、手を動かして書くことにより、脳に刺激が行くので効果がある。
さらに、見直した時も見やすいので効果があります。たくさんの情報を覚え直さなきゃいけない場合は、キレイにまとめ直すことをオススメします。見直した時に、グチャっとしていると見直す気がなくなります。
そうそう、話の順番が入れ替わりますが、僕は日本史の授業を聞いている時に、ノートを取らないんですよね。
全部テキストに書き込んでましたから、授業内容をメモするノートを用意していません。
その代わり、テキストの内容を整理するためにルーズリーフを用意して、情報の整理をしていました。だから、日本史のルーズリーフは、(僕なりに)キレイにまとめた図とか表とか地図なんかが載ってます。
話を戻して、いかに関連付けをするかという事で言うと、問題集の使い方もご紹介しましょう。
またいつか詳しく書きたいと思いますが、オススメの参考書や問題集はなんですか?ってよく質問されますし、ネットなんかを見るとこういう悩み相談が流行ってますが、僕としてはあまり答えたくありません。
なぜなら、問題集の種類よりも、問題集の使い方の方が100倍以上大切だと思うからです。使い方が下手だと、良い問題集を使ってても成績は上がりません。あくまで使い方が大切なのです。
と、一言だけ言わせてもらって、今日ご紹介するのは、それを踏まえてでも、オススメの問題集です。
受験日本史と言えば山川出版。その中でも、この一冊は秀逸です!
教科書やテキストでは、どうしてもまとめきれない所、図にすると面倒だったり時間がかかる所を、穴埋め式で問題集にしてくれてます。
中はこんな感じです。
ひとまず、ゴチャゴチャ色々書き込んであるなという事と、上の穴埋め問題の答えが下に書いてあるって分かりますでしょうか?
普通の教科書やテキストって文章だったり、文字ばっかりの印象がありませんか?
これは図とか因果関係、矢印ばっかりでまとめ直しています。
政治史だけでなく、文化史、美術史、外交史などのテーマでまとめてくれてるページもありますし、非常に頭が整理されます。
なにより、普通のテキストと違うまとめ方でわかり易くまとめてくれてるのが良いですね。
僕はこの問題集に、全ての情報を書き込んでました。
動画の授業のテキストの情報、先生が授業中に言った事、別の参考書や問題集で知った事を、全てこの一冊に書き込んでいます。
こうすることによって、色んな情報や知識が一つの場所にまとめられて、復習も楽ですし、よく覚えられます。
とにかく暗記系の科目は、頭の中の情報を整理することと、関連付けすることです。
だから、この「流れがわかる日本史ノート」のように、そもそも整理してくれていて、出来事と出来事が関連付けてまとめてあるモノは、暗記するのに良いということなのです。
さて、折角ですから、地理のノートもお見せしましょう。
地理っていうくらいですから、地図の上で暗記しなければいけないので、当然こうなります。
簡単に言えば、オリジナル単語帳ですね。
普通は、単語カードみたいなのを使うかもしれませんが、面倒くさいのでルーズリーフを使ってました。
これは明治創業のうなぎ屋のタレみたいに、付け足しては捨てて、付け足しては捨てて、を繰り返してるものです。
覚えられない単語が登場したら、このルーズリーフに書き足します。
そして、一日30分くらい見る時間を取って、毎日覚えていくんですが、毎日見てれば流石にイヤでも覚えてきますから、もう忘れないだろうなと思ったら消す。
付け足して消すをずっと入試まで繰り返します。
ルーズリーフがいっぱいになったら、新しいルーズリーフに書き直して、またひたすら付け足して消す。
さっきの写真で、消さずに残ってる単語は、僕の入試が終わるまで、覚えられなかった「一番手ごわい単語」ってことですね。
これの日本史バージョンとか、地理バージョンもあるんですが、英単語が一番わかりやすかったので、これにしました。
こうやって、新しい情報が登場してから、何度も何度も覚え直して、段々その数が減っていき、最後にはルーズリーフ一枚の中に納まるまでの、プロセスがしっかりしています。
入口から出口までの道がハッキリしているのです。
東大を目指すってなったら、基本的に目に入った単語とか、用語は全て暗記していかないといけませんから、漏らさず頭に入れるように、僕はこういうシステムを作って勉強していました。
ノートの取り方、使い方一つを取っても、これだけ色々あります。なぜなら、ノートっていうのは、その人が勉強法を確立するまでの歴史が詰まったモノですからね。
昨日と今日の二回でご紹介してきましたが、ノートの取り方を押し付ける気は全くありません。
でも、何か参考になる所があれば、取り入れてみて下さい。
という事で、ノートの公開に関してはこれで終わります。
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