この葉問シリーズも第3弾となるわけですが、「葉問2」というのは、実は僕が北京に来て初めて見た映画で、このブログの初期でも取り上げたことがあります。
参考エントリー
『こうして、◯◯高揚が・・・』
◯◯の部分は、ぶっちゃけると「国威」です。
このエントリーの日付は、2010年5月10日。
中国語を学び始めてまだ2週間という時期でしたが、既に中国語字幕はかなり読めるようなっていて、台詞の大半は理解出来ていました。
この時期でそんな調子だったので、今回はさすがに丸わかり。
でも関心したのは、このシリーズ、回を重ねるごとに出来が良くなっていっている。1よりも2の方が面白かったし、2より3は更に面白かった。アクションも非常に見応えありますが、家族ドラマも泣かせます。。。
前2作は、過去エントリーのタイトル同様に、日本人とイギリス人を目の敵にした国威高揚映画という色が強かったものの、今回はそうした点は控え目に。悪役のタイソンと葉問の対決も、結局「・・・・・・・・・・」でしたし。
これまでこちらで観てきた中国のアクション映画の中では最も面白かった。
「葉問2」を観たときは確か、豊台区の古くてきったない映画館で観ましたが、6年近く経った今回は立派なシネコンで鑑賞。今ではそこそこ立派なシネコンがたくさん。
時折、リクライニング機能が立派すぎて、映画観に来たにもかかわらず、シートで気持ちよく眠ってしまうVIPシアターまで登場。当時はまともな映画館なんてほとんど無かったはずなのに
たった6年でこうも変わるか、、、北京での映画鑑賞の環境。
日本で中国の映画鑑賞は違法サイトからが主だという認識の人が多いと思われますが、中国の映画業界は毎年伸びていて、2012年には日本(毎年2000億円前後)を抜いて世界第2位の市場になってまだまだ伸びているとか
興収は伸びていてもクオリティが・・・というのは確かにそうですが、この「葉問」シリーズを観ているとそのクオリティも確かに上がってきていることを確認できる。
時代の閉塞感が強まると、一般的に娯楽産業への需要が高まります。(息抜きや現実逃避への訴求が高まるため)
習近平が映画好きということもあり、中国の映画産業はこれからまだまだ伸びそうです。課金コンテンツというのも段々習慣として身についてきた感があります。
昨年?「ドラえもん Stand By Me」がこちらで劇場公開され、北京に来てからというもの初めて劇場で日本の映画を観ることが出来ましたが、その後も「名探偵コナン」、そして今は「NARUTO」とまだまだアニメ中心ですが、日本の劇場コンテンツをこちらでも観れるようになりました。
ちなみに、今回観た「葉問3」の音楽は川井憲次が担当(「攻殻機動隊」「パトレイバー」「ガンダムOO」)。地味なところでちゃんと交流しています。
中国経済は停滞気味だし、日系企業もお世辞にも元気とは言えませんが。こうした芸術系は、日中の交流や合作とかがこれから注目かもしれません。
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