テーマ:先生と嘘メガネ
に、収録してゆきます♪
嘘メガネ
おさらいはテーマ
先生と嘘メガネに入っています♪
初めて↓
先生と嘘メガネ1.最後に書いた物
隙間1.
→隙間4
5.隙間.- 先生とウソ、そしてメガネ
花火は遠い場所で上がるせいか
夜の空気をさかのぼるように打ちあがっては火花になり消える
何度もそれを見ていると
まるで魚が川を昇るようで
思ったよりも雰囲気出ねぇな、なんて
この緊張の気配を自分自身で打ち消そうとしていた
「 そろそろ観覧車乗る? 」
雅紀が声をかけてきて
ハンドルに身体を預けるように前のめりになると
こっちを盗み見するような視線で、見つめてくる
「 別にどっちでも良いよ 」
「 そうなの? 」
先に自分がそう言ったくせに
敢えて確認するように聞いて来るとか
かなり面倒な大人だと思う
オレのまわりにはこれまで居なかった人間だ
親は別として
とりあえず行ってる
そんなオレに教師も同級も興味なんか持たない
みんな何処かに行きたいんだ
オレみたいに子供の時からの時間を
そのまま未来に、しかも簡単に手に入るような
そんな夢は見ていない
「 雅紀はなんでオレなの? 」
そんな事を聞いても
返事に寄っては自分が傷つくのに
オレが良いって言わせたくて
確かめように聞いてしまう
「 なんで・・、 」
自分自身に問うように
雅紀は視線をフロントガラスの前に戻すと
ラストだろう花火を見上げ考えるように見ていた
その返事は何か特別なのかな?
なんて、怖いくせに聞きたくなる面倒な自分
最大に大きな花火は
さすがに車体を揺らすように
細かな振動をアスファルトからタイヤに伝わり
車の窓が揺れる
その瞬間から
全く静かになって
音が消えてしまう世界
音って大切だ
誤魔化されていた空間が
あの音だけで緩んでいたから
「 一目惚れかな 」
「 ・・・ぇ? 」
まさかなんて
思いもしない答えに驚き
多分オレの今の顔は、すげぇ間抜けな表情をしていると思う
そのまま言葉は始まらず
再び斜めの視線で見つめられるから
なんて返せば良いか分からなくて
どのタイミング?
なんで?どこにそんな瞬間があった?
「 なーんて、言ったらどうする? 」
「 はぁ?なんだよそれ!せっかく聞いてんのに 」
「 あはは、怒らない。こういうのはプロポーズとか、結婚式とかにサプライズじゃない? 」
マジでなんだよそれ
本気で聞いて損した
「 バカ、もう良いわ 」
「 ごめんね、でも・・もう少しこの事はあとにしてくれる? 」
その言葉も訳分かんねぇ
なんだ、後って
「 マジでムカつく 」
「 ほら行こう、美味しい物食べて手を繋いで歩こう 」
「 繋がねぇし 」
そう反対側の
窓の方を向くのに
いつしか運転席を降りて
オレの居る助手席へと迎えに来る
そして構いもせずにドアを開いた
「 おいで、今度は観覧車からここを見よう 」
なにそれって
嫌がって無視するのに
かなり強引に
両腕の手首をつかまれて
そのまま車内から引き出されてしまった
「 ここに居るって 」
「 お腹空いてるから怒りっぽくなるんだよ、やっぱ子供だなぁ翔は 」
「 違うって、さっき店で串つまんだし 」
良いからって
引き出された反動で
雅紀の腕の中に収まってしまう形に
「 オレだって翔を、食べたい 」
それは焼き鳥の話だろって
なのに雅紀はオレをそのまま抱きしめたままで
ゆっくりと回転し
まるでダンスをするように
笑って振り回される
「 やめろって 」
「 まだオレより小さいって可愛い、ほらここで踊ろう 」
こんな暗い駐車場で
男同士なにしてんだって
絶対に怪しまれる
「 そのうち抜いてやる 」
なのに少しだけ楽しくなって来て
一緒になりまわり始める
「 楽しみにしてる、
でもしばらくやっぱこのままね 」
大人になったら
オレが雅紀を、
そんな風に考えながら
楽しそうに笑う姿を、やっぱ好きだって
振り回される自分も嫌いじゃない
そんな風に楽しんでいた
・・・つづく
おはようございます
短めでごめんね
そろそろ出ないと
早く行かないとダメで
噓メガネ
ゆっくりと書きたいし
ちょっと職場であって
こじれてて
またそれも話したい!!
またくるね
中々来れんけどw
良い一日を
なう
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