3部 -3.先生とウソ、そしてメガネ ( 相櫻・櫻葉小説・嵐 ) | なうのこたつ保管部屋

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大好きな彼らの記憶を残しつつも、趣味な物語や日記、旅行記などを書いてる部屋です♪


【※無断に話や内容転写利用、画像利用はお断りします。別公式小説サイトにてオリジナル名にて上げています】


テーマ:先生と嘘メガネ
に、収録してゆきます♪


初めて↓
先生と嘘メガネ1.



おさらい↓
嘘メガネⅢー2








Ⅲ.-3 先生とウソ、そしてメガネ







走り出す車、
前に行った海を思い出す



「 どうしたの?静かじゃん 」



だって・・



葉じゃない雅紀にはオレは弱くて





視線の端に見えるハンドルを握る長い指が・・なんか・・




その場所からオレの家までは車なら10分程度




だから何とか雅紀と居る為の理由を考えるけど、上手く見つからない





「 何でもねぇよ 」




温かくなり始めた車内
車道を照らす夜の灯りが一定の間隔をおいて中を覗き込むように明るくする




アクセルが踏まれる度に
膝が浮いて、そっと奥へ沈んでゆく





「 そっ・・何でもないか 」




葉じゃないなら、お前が言えよ・・帰したくないって




もう少しで家の近く
あの角を曲がれば、着いてしまう



顔が熱いのは心臓が早く打つからじゃなく
絶対に無理すぎるエアコンのせいだ



オレの心が雅紀と居たくてドキドキし過ぎて、自分からお願いしようだなんて




思ってる訳じゃない




でも、あの角を曲がったら・・









「 あのっ、停めて!! 」



ハンドルを手をかけ運転の邪魔をしてしまう




急なオレからの動きに声を出し、ううん。ブレーキで応えた




「 こらっ、危ないだろ 」




だって曲がるとオレは車から降りなくちゃいけなくて




せっかく・・
雅紀になったのに



「 実はメガネしてたんだよね 」



「 えっ? 」




どうみても裸眼なのに
何を言ってるんだろ



横顔の雅紀を見つめる



指でそっとフロントミラーを自分の方へ引き
瞳の中から薄く反ったフィルムが人差し指の腹に乗せられる





「 コンタクトもメガネじゃない?・・普段は要らないんだけどさ、運転の時はね 」




だから?
もしかしてコンタクトもメガネだから



オレに意地悪してたのか?





「 お前、嫌なヤツだな 」




「 ふふっ、そうかな?でも翔しかイジメないよ 」




そっと赤い三角のハザードランプのスィッチを押し
オレに近づく顔に



そのまま勿体無い気がして目を開けたまま見つめ待っていた





「 キスは瞳を閉じないと、習わなかった? 」



ギリギリの場所で止められて
息が吹きかかるくらいの距離、そんな唇を動かせば触れる所で話続ける雅紀



「 誰にだよ 」




距離が恥ずかしくて
思わず顔を反らそうとし、手の平が人差し指と残りの手で開きオレの顎を上げた




頬をむにゅっと寄せられ唇が突き出す




「 変な顔 」



やめろって言いたいのに
強めに押さえ付けられて声が出せない



「 んむっ・・ 」




そして突き出た唇に浅いキス



すぐに離れてしまい改めて顔を見つめられた




「 ウッソ・・すごく可愛いよ 」



頬に食い込む指が弱くなり
自然に口内が開いてしまう



ゆっくりと馴染む感触



なんだろう、
ナメクジみたいなのに

もっと与えられるぬるくて甘い舌触りが欲しい




自分が知らぬ間に緊張からか手のひらを握り締めてしまい




「 つかむならこっち 」


誘導されたのはスーツの中の薄いシャツ




「 んっ・・まさっ・・ 」




必死になる、
だってまだキスしか経験ねぇんだもん


だから追い付きたくて
子供だって思われたくない



頭の上から停まった場所が悪かったのか眩しかった街灯が、徐々に雅紀を影にして見えなくなる





化学の時間に教師が言ってた
月が三日月になっていくのは太陽をまわり


その影で地球には細く見えたり丸くなったり


月が動く場所で
オレ達には違う形に見える




だから見えなくなり始めた光が不思議で
雅紀の肩の方をずっと見ていた


聞こえなくなり
抵抗が弱くなるオレに気付き、ふと視線が合う




唇が離れて
オレの見ている視線を振り返り一緒に確認してるみたい



でもすぐに戻り



「 何、見てたの? 」



「 ん・・雅紀の肩で、頭の上の光が見えなくなったり。見えたりするんだ 」





それがだから?って言われても
なんて答えたら良いのか分からないけど




「 それってオレが邪魔? 」



掴んでいたシャツの指が軽くなり
オレは雅紀の細く長い首筋に手をかけた



「 ううん、雅紀がこうしてくれないとさ。こんな風に思わないなって 」




「 もしかして初めてだからって夢中に・・ 」




うんって頷いたら
ゆっくり近づいて来て抱きしめられた



助手席で
雅紀が布団みたいに覆いかぶさり


オレは街灯の遠く向こうにふやけて見える月を見つけた




温かい
エンジンがいつの間にか止まって足元から寒さが来るけど





そんなの気にならないぐらい密着してる





「 抱きしめあって、そんな事を言われたの初めてだよ 」




「 悪かったな前例が無くて 」




前のヤツと比べられたのが・・・くやしくて言ったのに




なんでもオレが初めてで嬉しい
そう言って、もう一度キスをされ耳の硬い場所をそっと咬まれた






















・・・つづく






ちょっと音楽聴いてたら
たくさん書いちゃった


返事全部出来るか怪しいですが


なんとか18時までのは
返せたら

難しくてすみません
21時には就寝モードに入るのですんません


天界にもマニアックな話なのに
米ありがとうございます


なかなか11時半から15時の記事が
難しくなっております


ふー
沢山書きたいが
時間がないねーー;


なう




・・・

これからゆっくり
オレ鳴や
きか飴、他新章を
アップしてゆきます↓
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