Overflow(14) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「・・・私は・・・お仕事に打ち込んでいる拓馬さんが好きです。 ずっと続けて欲しいと思っています。 周りから何を言われても、今の拓馬さんと私は結婚したいと思っています、」



少し引っ込みかけた涙が


また出てきてしまった。



大切な息子を


自分に差し出してくれた


彼の父親のことを思う。



きっと大変な決心をしてくれたんだろうと


思うだけで胸がいっぱいになる。



みるみるうちに顔が歪んで


詩織は子供のように泣きじゃくってしまった。




拓馬は彼女の掌からキャンドルを取り上げて、ふうっと息を吹きかけてそれを消した。



そしてもう片方の手で彼女の肩に手をやってそっとキスをした。




もうすぐ年が暮れる。



最後の数時間でこんなに幸せなときを過ごせるなんて。



詩織は額を彼の胸に預けた。


そんな彼女を慈しむように拓馬はそっと頭を引き寄せた。




お台場の明かりが近くに見えてきた。









寄り添い


手を絡めて



お互いの存在をいとおしく実感しながら歩き。


レインボーブリッジの灯りを見上げた。



「・・・あ、」


拓馬は腕時計を見た。


「もう、年が明けるよ、」


詩織にも見せた。


秒針が12を指した瞬間、どこかで


Happy New Year!!


の声が上がり歓声が聞こえた。



まだ彼女と出会って1年も経っていないなんてウソみたいだ



拓馬は詩織の手を握る手に力を込めた。



これから


どんなことが待っているのか。


不安がないと言ったらウソになる。



でも


一緒に生きていく。



何があっても。




「・・・・詩織さん、」


元旦の朝。


白川家にやって来た彼女に拓馬の母は驚いていた。



「・・・あけまして。 おめでとうございます。 朝早くからご迷惑を、」



恐縮するように頭を下げた。



「いえ、いいんだけどね、」


母はわけがわからずに後ろに立っていた拓馬に目配せをした。


拓馬はニッコリ笑って頷いた。



それで


全てを悟った。



全てのことを乗り越えて新しい年とともに二人は結婚を決意しました・・・



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