Overflow(4) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「・・仕事で。 偶然に志藤さんにお会いして。 今の私ができる全てを打ちこんでいるこの作品展を・・お父さまに見ていただきたくて。 チケットを渡して頂くようにお願いしてしまいました、」



すべての謎が


繋がった。



志藤から父にわたったそれは



父の『想い』から再び彼に託された。



自分の手に渡るように。






「私・・・拓馬さんとお別れしてから・・いろんなことを考えていました、」


詩織は静かに話し始めた。



「私は・・・友永の家をでることは・・できません。 あなたとの結婚を夢見たけれど、ウチに来て頂くというのにいつも拓馬さんに全てを委ねて、任せて。  なんて弱かったんだろうと思います。 千睦流の仕事に打ち込んで、私にとってもこの仕事は自分の全てをかけていくことだと・・思いました。 今日・・拓馬さんにお会いして。 やっぱり私がこの人生を共に過ごすのは・・あなたしかいないって・・思いました、」




彼女の黒く大きな瞳が


みるみるうちに潤んだ。




「・・・拓馬さんの・・・人生を・・・私にください、」




そう言ったとたん



溢れる想いと


溢れる涙が



いっぺんに湧き出て。




「・・しーちゃん・・・・」



「・・あなたを、幸せにします。 ううん・・・お父さまやお母さまのことも・・、きっと。」




まるで夢の中にいるようだった。



本当にか弱くて


自分の後ろをいつもついてくるような彼女が




こんなことを言うなんて。




女性からプロポーズをされるなんて


自分の人生ではありえないと思っていた。




大粒の涙を


ぽろぽろとこぼしながら


祈るような顔で


必死に言う彼女に



何かを答えなくては。



そう思えば思うほど



その驚きで固まってしまった。



「・・わたしと・・・結婚してください。」



詩織はそう言って目を閉じた。



そのとたん


瞳に留まっていた涙が



一気に頬を伝わった。


思いがけず詩織からプロポーズを受ける拓馬。 精神的に強くなった彼女にも驚き…




人気ブログランキングへ

↑↑↑↑↑↑


読んで頂いてありがとうございました。

ポチっ!わんわん お願いします!


人気ブログランキングへ 左矢印 携帯の方はコチラからお願いしますドキドキ


My sweet home ~恋のカタチ。