Let me have a dream(12) | My sweet home ~恋のカタチ。

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そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「え、なに。 ひょっとして。 まだなんもしてへんの?」


志藤は普通にギモンをぶつけた。


拓馬は恥ずかしくなって彼に背を向けるようにして


「悪いか!」


逆ギレ気味に言った。



「へええええ。」


志藤はイミシンにうなずいた。


「おまえけっこう真面目なんやなあ。 つきあってどんくらい?」


「・・・もうすぐ2ヶ月くらいだけど・・・」


だんだん声が小さくなった。


「えー。 めっちゃ我慢強いなー。 ま、でもお嬢さんだもんな。 おいそれと手え出せないか。」


お気楽にからからと笑った。


拓馬は忌々しそうに彼に振り返り


「あんたみたいになあ。 すぐヤっちゃって、すぐ妊娠させるようなことはおれはしねーぞ!」


仕返しのように彼の『過去』をつっついた。


志藤はムッとしたように


「それでも今は幸せやし? なんか問題ある?」


開き直った。


「・・・でも。 今は本当に会えるだけでいいっていうか。 自分でも信じられない気持ち・・」


拓馬は少し冷静になって自分の気持をこぼした。



あのとき


彼女にしたキスでさえ


おそらく彼女は初めてだったのではないか、とわかってしまった。


抱きしめた時の感覚も。



彼女にもっともっと近づきたいと思う反面


大切にしたいという思いが大きかった。





「え。 拓馬と会ったの?」


ゆうこは先に休んでいたが、志藤が戻ってきた気配を感じて降りてきた。


「楓ちゃんのトコで。 ・・・今度の日曜、お義父さんにナイショでお義母さんにウチに彼女連れて来いって言われたらしい、」


ネクタイを外して言った。


「えっ、」


「ま。 なんだかんだで。 嬉しそうやったけどな。」


と笑った。


「なんか・・・。 どんどん進んでいくみたいで。 心配・・」


ゆうこは本音を口にした。



「まあ、でも。 拓馬はおれが思ってたよりもめっちゃ本気なんやなって。 それだけは伝わってきた。 もうちょっと適当な感じなのかと思ったけど・・・気持ち的には本気やな、」


「え・・・」


「なんとか・・・うまくいってほしいけどな。 うまくいくためには・・・大変なことがたくさんありそうやけど、」



それは


ゆうこも同じ気持ちだった。



『たくさんの大変なこと』


の予感も少しずつ感じていたけれど。




幸せそうな拓馬を見ていると志藤も何とかしてやりたい、と思いますが・・・



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