Licht~光(9) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「・・また、寝転んで・・」


絵梨沙は彼のそばでしゃがんだ。


真尋は虚ろな目で彼女を見た後、いきなりガバっと起き上った。



そして


絵梨沙に抱きついたかと思うと、もう押し倒されてしまうほどの勢いでのしかかられた。



「真尋・・・??」



ただ


息を荒くして、彼女に何も言わせないほどの荒々しいキスをして。



胸をぎゅっとつかまれて、思わず


「・・いたっ・・・・」


と、顔をしかめた。


しかし


彼はそんな様子に全く気付いていないように、絵梨沙の身体をまさぐった。



「ま、真尋・・・」


出産後まだ3週間も経っておらずに


彼が求めるものを受け入れられるのか絵梨沙も怖くなって、彼の腕をぎゅっと掴んだ。



真尋はそんな絵梨沙に構わずに、夢中で彼女の服を脱がせた。



「や・・・っ・・・」


怖くなって少し抵抗したが、彼の強い力になすがままになってしまった。



妊娠中は彼から強く求められることはなかったが、


本当に怖くなるほど貪欲に抱きしめられた。



無言のままの彼が


すごくすごく


苦しんでいることがわかって。



絵梨沙はだんだん切なくなった。



自分の身体のことよりも彼のことが心配で。



「・・真尋・・・」


絵梨沙は自分から抱きついて彼にキスをした。



自分にできることは


彼の苦しみや悩みから少しでも解放してやることだった。


自分の身体がその役目を果たしてくれるなら


どうなってもいいとさえ思え。



絵梨沙はそっと彼を制するようにした後、自分から服を脱ぎだした。



「絵梨沙・・・」


真尋はようやく口を開いた。


「・・・あたし・・・真尋に何にもしてあげられない。 もう・・どうしていいかわからない・・・」


絵梨沙は涙をポロっとこぼして、彼に抱きついた。


真尋も絵梨沙をしっかりと抱きしめた。




雷鳴が聞こえた。


激しい雨の音も二人には聞こえないように


熱く


激しく抱き合った。



何も考えずに


全ての思いを封印して



今はこの世界にたった二人だけになったように


お互いの身体を求めあった。




絵梨沙は苦しむ真尋に自分の全てを捧げたい気持ちで・・・


My sweet home ~恋のカタチ。






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