Ein Traum~夢(3) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

診察の結果は


あまりに意外過ぎるものだった。




「は・・・・・妊娠!?」



二人は同時に声を上げた。



「検査ではその兆候があります。 産婦人科の病院を紹介しますので、どうぞそちらで詳しいことを調べてもらってください、」



ただ体調が悪いだけだと思い、普通の内科を受診した絵梨沙だったが


思わぬことにただ驚くだけだった。



「・・妊娠・・・」



思わずおなかに手をやった。



「えっ!! 絵梨沙、赤ちゃんができたの!?」


真尋は当たり前のことを大きな声で確かめた。


「・・・そう、なのかも・・・」


絵梨沙も半信半疑だった。




それから。


紹介してもらった産婦人科で受診をすると


間違いなく妊娠していると告げられた。



「そうだね、予定日は9月ごろだね、」


日本と違って細かい出産予定日はなかったものの、二人の間に赤ちゃんがやってきたことが知らされた。



絵梨沙はそれを聞いても、戸惑う表情をみせるばかりで


真尋はそれが気になった。




「なー。 気分、悪いの? 当分休んで寝てたほうがいいんじゃない?」


帰り道、彼女の肩に手をやりながらそう言った。


「・・・ううん。 そんなに気分は悪くないんだけど、」


落ち込むような姿の彼女に


「・・嬉しくないの?」


真尋は立ち止まった。



「え・・・」


絵梨沙も歩みを止めて彼を見た。


「・・心配?」


彼のほうが心配そうな顔をした。



「もし、生活のことが心配とかだったら! おれ、もっともっと仕事するし! CDの仕事だってお金入るんならやらせて欲しいってジイさんにも頼むから。 志藤さんに言ってなんでもやるからって・・言うから!」



真尋は彼女のリアクションが怖くて、必死に言った。



絵梨沙は黙って首を左右に振った。



「・・・ほんとに。 あたしと真尋の赤ちゃんが・・・ここにいるのかなあって・・。 なんか信じられなくて・・。 胸が、いっぱいになって、」


「絵梨沙・・」


「赤ちゃんが・・・」


絵梨沙はそう言うとうつむいてポロっと涙をこぼした。



「・・想像もしていなかったけど・・・すごく、すごく・・嬉しい・・」



そんな彼女がものすごくいとおしく。



「・・・おれ。 もっともっと頑張るからな・・。 絵梨沙と赤ん坊を絶対に守るから、」



真尋はそっと彼女を抱きしめた。




「えー! エリサに赤ちゃんができたの~~??」


マリーはまん丸の目をさらにまん丸にして驚いた。


「うん・・。 生まれるのは秋なんだけど、」


絵梨沙は少し恥ずかしそうにおなかに手をやった。


「そうかあ・・・。 それは本当によかった。 おめでとう、」


レオも自分のことのように喜んでくれた。


「それじゃあ、ここでシッターの仕事をするのも無理になるね。 残念だけど、」


「いえ。 幸い体調も悪くないので。 マリーの遊び相手くらいにはなれますから。 仕事ではなくてそのくらいはさせてください、」


絵梨沙は本当に嬉しそうに微笑んだ。



まだまだ先が見えない二人でありましたが、赤ちゃんがやってきてくれました・・・


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