Das Schicksal~運命(19) | My sweet home ~恋のカタチ。

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そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「え? 教会でライヴ?」


真尋はフランツに言った。



「うん、ちょっとどうしてもマサでって頼まれちゃって。」


「いいの? 教会でなんてさ、」


「大丈夫。 そこはいつも他の演奏家たちも演奏会を開いたりする所だから。 ただ報酬はあんまり期待できないんだ。 いいかな?」


「まあ・・・マスターの頼みならいいけど。 でもギャラが発生するなら日本に連絡しないとダメかな・・・」


と、真尋がうーんと考えるとフランツは少し慌てた様子で



「ほんと。 ボランティアみたいなもんだからさ。 ちょっと内緒でやってくんない? ね?」


ウインクして笑った。



「ウチのボスはうるせーんだよ??? ま、いっか。」


真尋は特に深く考えずにOKした。





「え? 真尋がナハト教会で演奏するの?」


絵梨沙はマリーの家で彼女からその話を聞いた。


「うん。 パパも行くって言ってたよ。 あたしも行くの。 エリサも行くでしょう?」


「・・まだその話は聞いていないけど・・・。 まあ、そういうことなら行くわ、」


「たのしみ~~~、」


マリーは少しオーバーじゃないか、というくらい喜んで絵梨沙に抱きついた。




二人は言われるがまま日曜日に教会へ向かった。


「いちおう5曲くらいって言われてるだけで、なんも詳しいこと聞いてねーんだよな~~~。 近所の人みんな来るって言うから、」


真尋は言った。


「こっちの人は音楽が好きだから。 きっと日常的にこうやって音楽を楽しんでいるのよ、」


絵梨沙も嬉しそうに彼を見た。



気楽に出かけたその先で




「これに着替えて。」


いきなりどこかのオバチャンに二人は衣装を差し出された。



真尋にはタキシード。


まあ、これは演奏用としてわかるのだが


絵梨沙には真っ白なドレス・・・・



二人は目を合わせた。






「は~~~、やられたな。」


真尋は支度をしたあと、宙を見た。


そこにビデオカメラを手にしたレオが入ってくる。



「見て! やっぱり買っちゃったよ~~。 日本製はやっぱりいいね!」


「じゃなくてさ・・・。 もうこういうサプライズはいいからさ・・・」


はしゃぐ彼と対照的に真尋は言った。



「まあまあ。 ぼくたちも二人のお祝いをしたいじゃない。 でも、ちょっとは驚きもないとね。 でも、マサにはピアノを弾いてもらうんだよ?」


「はあ???」


「これでバッチリ撮るから。 また日本のお父さんとお母さんに送ってあげなよ!」


「気も回さなくていいから、もう・・・」




と、文句を言いつつ。



「・・ど、どうかしら・・・」


絵梨沙が着替えて出てきた。



真っ白な肩を出したウエディングドレス姿はもう


美しいとしか言い様がなく。



真尋は一瞬言葉が出なかった。



みんなからのサプライズの『結婚式』となってしまいましたが・・・・


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