Das Schicksal~運命(18) | My sweet home ~恋のカタチ。

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そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「あ? 結婚した???」



一応、シェーンベルグにも二人で報告に行った。



「うん。 日本で籍入れてきた。 ま、あんま変わんないんだけど、」


真尋はあっさりと言った。



すると彼は



「・・なんじゃ、まだ結婚してなかったんか、」



と気の抜けたように言った。



真尋はさすがにガクっときて、



「してねーよ・・・。 ま、そんくらいのリアクションがウチの家族にも欲しかったけどな~~~、」


と笑った。



「ほんと。 呑気なんだから・・・。 あたしはてっきり真尋がご家族に話をしていると思って・・・慌ただしかったから次に帰った時にご挨拶をって、」


絵梨沙は顛末を知って、もう穴があったら入りたい気持だった。



「まあまあまあ。 日本人は堅いことを言いすぎなんだよ。 ねー、先生。」


「・・わしには関係ないがな。 ところで。 仕事の話がいくつか来ているぞ、」


「え、ホント?? 順調だな~~~、」


「ま、ちっさいトコだけどな。 贅沢は言えん、」


「じゃあ、日本にファックス送っておくわ、」


「・・・で。 その頭はなんなんだ、」


そしてスキンヘッドをジーっと見た。


「まあまあまあ。 それはおいといて、」


真尋は笑顔でその書類を受け取った。





「は、結婚??」


同じ様子が『Ballade』でも繰り返された。


開店前の店にレオとマリーも来ていて、フランツにもそう報告すると


彼らは同時に声を上げた。



「あれ? まだ入籍とかしていなかったの??」


「エリサがこっちに戻って来た時、結婚したんじゃなかったの?」


レオとフランツはだいたいシェーンベルグと同じようなことを言った。



真尋はおかしくて笑ってしまい、



「そうそう。 やっぱウイーンの人はいいよね~~~。 おれ、やっぱ日本人に合ってねーな、」



テーブルをバシバシ叩いた。



「けっこん?? エリサとマサはけっこんしたの?」


マリーがジュースを飲みながら言った。



「うん。 そう。」


「でもまえからいっしょのおうちに住んでいるよね??」


子供らしいリアクションに、真尋は彼女の頭を撫でて



「そうそう。 だからね。 今までとおんなじだって、」


とご機嫌に言った。



「じゃあ、お祝いをしなくちゃなあ、」


フランツが腕組みをしながら言うと、


「いいよ、そんなの。 ねえ、それより。 もっとさあ、いろんな楽器の演奏家も呼んで。 コラボとかもおもしろいと思うんだよね、」


真尋は目を輝かせてそう言った。



するとマリーが



「あれえ? マサのピアスかたっぽだけだよ? 落としたの?」


と例の片方だけのピアスを指摘した。



「え? ああ、いいのいいの。 これは、絵梨沙と結婚の記念に片方ずつすることにしたんだ、」


真尋は嬉しそうに言った。


「おそろい?」


「うん、きれいだろ?」


「マサには似合わないかも~~。」


「ウソでもいいから褒めろよ~~~、」


真尋はマリーをふざけて後ろから抱きしめた。



「わ~~、似合う似合う~~~、」


いつまでも笑い声が響き渡っていた。



「で。 なんで頭ツルツルなの??」



マリーのひとことにみんな大笑いだった。



ウイーンの人々にも結婚を報告して二人は幸せです(^∇^)


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