Das Schicksal~運命(17) | My sweet home ~恋のカタチ。

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そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「ほんっとに何考えてるのかしら!」



一番最後にそれを知ったゆかりはやはり憤慨した。



「まあまあ。 今日、社長と真太郎が沢藤先生にはご挨拶に行ったし。」


南は彼女をなだめた。



しかし、彼女は



「まったく・・・・! 結婚式はどうなるのよ! まずは結婚式じゃない!」



そこに怒りが向いているようで、



北都と真太郎、南は何となく視線を合わせた。



「エリちゃんにウエディングドレスも着せてやらないつもりなのかしら! あの子はどうでもいいけど、やっぱり女の子はウエディングドレスを着るのが夢だし!」




ひとりピントのはずれたところで怒っている彼女に


北都は笑いをこらえてスーツの上着を脱いでネクタイを緩めた。



真太郎も南も真剣に怒る母に申し訳なさそうにうつむいて笑いをこらえた。




ぜったいに


真尋は彼女の血を思いっきり受け継いでいるな・・・



北都は心でつくづくそう思った。





「まったく! おまえのせいでこっちは振り回されたんだからなっ!!!」



真太郎は電話で真尋とようやく話ができた。



「あ? そっか、言わなかったっけ??」


本人は呑気すぎる答えを返した。



「まず家族だろっ!」



「絵梨沙ママには言ったし。」


「ウチの親にもだろっ!」


「めんどくせえなあ・・・・。 もうずっと一緒に棲んでるし。 ただ籍を入れただけじゃん・・・・」


あくまでマイペースな彼に


「こういうことは! 順序があるだろ! 別にウチは反対する理由もないし、ひとこと言えばすむことだろうが!」


「も~~~、うるせーなあ・・・。 今度そっちに行ったら二人で行くから。 ほんっと今回いろいろあって忙しかったんだからさあ、」


「誰のせいで忙しくなったと思ってんだ!!」


真太郎はこのちゃらんぽらんの弟が性格的に全く理解できない。



しかし、そばで聞いていた南がいきなり真太郎から受話器を奪って



「真尋! おめでとー! お祝いくらい言わせてくれてもええやんかあ。 ほんっまこの日を待ってたんやで、」


南が明るく言った。



「・・うん。 ありがと。 あ、お祝いは今度帰ってからでいいから、」


「もー。 しゃあないなあ・・・。 ま、でも。 もうエリちゃんを泣かせるようなことしたらアカンで。 したら、あたしウイーンまで行ってあんたのこと殴るから!」


「・・わかってるよ。 」


「ほんまにエリちゃんとも家族になれたんやな。 うん、こんな日が来てあたしは嬉しい、」



すったもんだがあったものの


南は真尋と絵梨沙が幸せになってくれて、本当に嬉しかった。



「甘いよ、甘いって、」


そんな南の電話の会話を聞いていた真太郎は後ろからそうボヤいていたが・・・。




真尋的には周囲がなぜこんなに騒ぐのかわからないようで・・・


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