Das Schicksal~運命(11) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「・・・・ずいぶん古臭い禊をしたもんね、」



真理子は真尋の頭を見て笑ってしまった。



絵梨沙もちょっと笑いそうになってしまったが、ちょっと真面目に咳払いをしてから



「・・ママ。 あたし・・・真尋と・・結婚します、」



母に自分の気持ちを伝えた。



そして間髪おかずに真尋がつるつるの頭を思いっきり下げて



「お願いしますっ!! こんなことになっちゃって信用もへったくれもないけど! このことでおれはもう半端なく絵梨沙のことを一生愛し続ける決心ができました! 生活は・・まだまだ安定してなくて。 ママも安心できないだろうけど・・・。 でも、大事にしますから!!」



必死の懇願だった。




「許すとか・・もうそんなんじゃなくて。 あたしは・・・もう、ダメだなって、」


絵梨沙はうつむいて小さな声で言った。



「・・・もう。 彼なしの自分の人生が考えられないなって・・思ったの。」



真理子はそんな娘を愛しそうに見つめて



「そう思えるなら。 あなたたちがただの恋愛感情で一緒に居るんじゃなくて、お互いが生活の一部になった証拠ね。 あなたたちにしかわからない絆がもうしっかりと結ばれている。」



優しい言葉をかけた。



「好きだ、愛してるだけじゃあ・・結婚はできないもの。 って、失敗した人が言うのもなんだけど。」



「ママ・・・」



「あたしたちは離婚しちゃったけど。 絵梨沙にはそのことを重荷に思ってほしくなかった。 幸せになるんだ、って意気込んで結婚してもうまくいかないだろうから。 お互いを信じ合えれば・・きっと一生一緒にいれるから。」




それが許しの言葉とわかった真尋は



「・・・ママのことも。 幸せにします! 絶対!」



力強く言った。



それには苦笑いで



「せっかくだけど。 それはけっこうよ。 あたしはあたしで幸せになりますから。 絵梨沙だけお願いね、」


と答えた。



絵梨沙は泣き笑いのような顔で真尋の腕をポンと叩いた。



「・・で。 急なんだけど。 明日婚姻届を出しに行きたいの、」



「え、ほんとに急ね・・・」


さすがにそれに驚いた。



「日本に居られるのもあと3日だし。 こっちで籍を入れたいと思って。 パパにはあたしから電話をしておきます、」


絵梨沙はすっかり落ち着いてそう言った。



「ま、もう決めたんなら明日でも1年後でも一緒よね。 いいんじゃない? あなたたちがそう思うのなら。」


真理子はあっさりとそれを許してくれた。



絵梨沙は真尋と目を合わせて幸せそうに微笑んだ。



絵梨沙は真尋の全てを受け入れて結婚する決意をしました・・・



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