なんとなくマリーとも離れがたかったので
「じゃあ。 お言葉に甘えて、」
絵梨沙はレオに微笑んだ。
その光景を
木の陰から伺う人影が・・・
絵梨沙????
真尋だった。
帰る日を一日間違えて彼女に伝えてしまったことに午前中に気付いた。
びっくりさせようと思って黙って帰って来たのだが・・・
偶然にこの公園の中を通って帰ろうとしたところに、絵梨沙が子連れらしき背の高いイケメンと談笑し仲良く歩いて行くのを目撃してしまった。
誰だ???
あいつはっ!!!
あんなに仲がよさそうに・・・・
真尋は頭の中でどんどん妄想が広がってしまった。
何だか心が折れてしまって、自宅に戻らずそのまま『Ballade』に直行してしまった。
「絵梨沙はさ~~。 ほんっと人見知りで同性の友達だってそんないないし。 他の男なんてもってのほか! おれが留守してる間になんなんだよ~~~、」
呑んでしまって思わず愚痴ってしまった。
「エリサが浮気なんかするわけがないだろう。 何かの間違いじゃないのか?」
フランツは笑う。
「すげえ親しそうだったんだぞ! なんっかしらねーけどその男イケメンだったし!! しかも・・・子連れだぞ!!」
真尋の話にフランツは目をぱちくりさせた。
「それって・・・ひょっとして・・・」
「ひょっとして??」
「子供って・・・7つくらいの女の子じゃなかった?」
「え?よくわかんねーけど。 ブロンドの髪の毛の長い女の子だったよ。 そんくらいの、」
頭を抱えながら言った。
フランツはアハハと笑って
「ああ、それは・・・・」
思い当たる節を話始めた。
絵梨沙はブルックナー父娘と楽しい食事をして、帰り際には二人で外まで送ってくれた。
「じゃあまたね~~!」
マリーの声に手を振って答えた。
その時。
「絵梨沙っ!!」
聞き覚えのある大きな声で振り返った。
「・・真尋???」
真尋はずんずんと怖い顔で向かってくる。
なぜ彼がここにいるのかが、全く理解できないまま茫然とした。
真尋は絵に描いたような誤解をして・・・
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