Sturm~嵐(8) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「え、ホームパーティー?」


「ああ。 どうしても、と言うので。 まあ、20人ほどの気軽なものらしいけど。 ぼくはどうしても仕事で行かれないんだが・・・。 その人にはぼくも色々お世話になっていて、」



絵梨沙の演奏活動を支援したい、というNYでも有名な不動産王と呼ばれる男性がぜひに食事を、と誘ってきた。



このような誘いは珍しくなかった。


あのコンサートで注目を浴びた彼女には、実業家たちからバックアップの申し出がいくつかあり


明らかに彼女目当てとわかる誘いもあり、フェルナンドは警戒をしていた。



しかしその不動産王は身内のパーティーだから、と気軽に絵梨沙を誘ってきた。



そういう支援してくれる人も大事にしなくてはならない。


それは父からも言われていたけど


元々人見知りの性格なので、知らない人に会うこと自体が疲れる。



パーティーもいくつか行ったのだが、その度に疲労困憊だった。





「サワフジさんですね。 どうぞ、こちらへ。」


不動産王の豪邸に招かれた。



言われるままに部屋に通されると、20人ほどのホームパーティーの最中だった。



「ようこそ! お待ちしておりました。」


その主、ジェイファー・ノートンは40代半ばの若き実業家風だった。



業界でもその派手さは有名で、ハリウッド女優やMBAのスターたちとの交流も盛んだった。



「サワフジエリサです。今日はお招きをありがとうございました、」


そう挨拶したが、周りは知らない人達ばかりで緊張した。



「お飲み物は? みんな気心が知れている仲間ばかりです。 楽しんでいってください。」



「私は・・・お酒は飲めませんので、」


「じゃあ。 ジュースを用意させます。 しかし・・・本当に噂に違わぬ美女だ・・・」



彼に近づかれてドキドキした。




何とか周囲の人達と会話をしていたが、少し経った頃どうにも身体がだるくて仕方なくなった。



「どうしました? 気分でも悪いですか?」


ノートン氏に言われて


「すみません・・ちょっとめまいが・・・」


「それはいけない。 今、別室を用意させますから少しお休みになって、」


「申し訳ありませんが、もう・・・この辺で失礼させていただきます。」


「いやいや、少し落ち着いてからのほうがいい、」


彼は秘書に二言三言話をしたあと、その人に別室に連れて行ってもらった。



少しだけ、と思って横にならせてもらっていたが


いつの間にか眠ってしまったようだった。




ん・・・・・



ふと目を覚ますと、ノートン氏が笑顔でそこにいた。



「す、すみません・・眠って、しまって・・・」


と慌てて起き上がろうとすると、いきなり彼が抱きつくように覆いかぶさってきた。



「・・・!!!!!」


びっくりしていると



「・・・大丈夫。 ぼくはあなたを一生ピアニストとしてやっていけるようにしますから、」



彼はニヤリと笑ってさらにその手に力を入れた。




身体の自由を奪われて、必死に逃れようとしたが


彼の手が胸を乱暴にまさぐり、服のボタンを外された。



「やっ・・・やめてくださいっ!!!!」



思わず日本語でそう叫んだ。



もう恐ろしくて恐ろしくて頭の中が真っ白になってしまった。



絵梨沙が大変!! どうなる(><;)!



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