crescendo~だんだん強く(2) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

それでも


不思議に一緒に暮らして同じものを食べたりしていると


彼がどんなものが好きで


何をしたいか、までわかってくる。




ぎっくり腰を発症してから3日目。


彼は何とか時間はかかるけど一人で起き上がれるようになった。


そして壁伝いに一人でトイレにも行けるようになった。



そうなると


いつも夜、リビングのソファで寝ていた私は何となく気が気じゃなく


何度も夜中に目が覚めたりしていた。



自意識過剰だったのかもしれない。


そんな心配をよそに


彼は特に私に何もすることはなかった。




「これ・・・洗濯物、」



恥ずかしそうに差し出すと



「あ、ごめんね~~~。 パンツまで洗ってもらっちゃって。」



だからそういう


デリカシーのないところが腹立たしいのよ!



私は深いため息をついた。



「でも。 パンツまで洗ってもらう仲になったんだからさー。 すんごい進歩じゃない?」



・・・だから


もういいって・・・。



私は黙って部屋を出た。



そして


彼はピアノの前に座ることもできるようになり


少しずつ練習を再開した。



早くこの部屋から出て行きたいと思っているのに


不思議に


彼のピアノを聴くとそこから離れられなくなる。


もっと聴いていたいって思ってしまう・・・・・。





私が学校から戻ると


リビングはシンとしていた。


彼の部屋を覗くと、爆睡中だった。


ピアノのフタも開けっ放しで、さっきまで練習していたみたいだった。


その脇の小さなデスクにパソコンが置いてある。


メールが開きっぱなしになっていた。



つい目がいってしまう。



『ぎっくり腰なんて大変だね。 真尋も頑張っているんだなあってちょっとホッとしました。 年末、日本には戻れるの?戻ってきたら連絡ください。 待ってます。  麻紀』




女性からのメール・・・



目が釘付けになってしまった。



彼の日本でのことなんか知らない。


私につきあおうなんて言っておいて、『待っています。』なんて言わせる人がいるってこと?


何だかすっごく腹立たしかった。



て。


別に私は彼とつきあうことにしたわけでも


何でもないのに・・・・



自分が恥ずかしくなったり。




『女性の扱いにも慣れてるし』


エレナの言葉まで思い出してしまった。




つきあってもないのに


こんなに振り回されるなんて。



こういうのがイヤなのに!



イライラしてきた。


戸惑いながらも真尋の周辺が気になってしょうがない絵梨沙でした・・・



My sweet home ~恋のカタチ。






↑↑↑↑↑↑


読んで頂いてありがとうございました。

ポチっ!わんわん お願いします!


人気ブログランキングへ 左矢印 携帯の方はコチラからお願いしますドキドキ


My sweet home ~恋のカタチ。