Fly to the moon(16) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

真太郎にいなくなられて



彼の気持ちが痛いほどわかってしまい



気持ちが折れてしまって、何もする気になれなかった。


ただ、彼を思って泣くだけで。




しかし



そうしている間に高宮が激務で倒れた。



すべては


真太郎を放っておいた自分の責任なのだ。




南はもう自責の念に押しつぶされそうだった。




「あんたそれでも男!??」



南の声が真太郎の心につきささった。






エントランスの施錠を解いてもらった。



志藤はエレベーターに乗りながら、



「・・おれ・・いてもええんやろか、」


南の表情を伺うように言った。



すると南は据わった目で



「志藤ちゃんは・・・なんも言わないでいいから。 そばにいて。 あたしが真太郎を刺さないように、見張ってて。」


とんでもないことを言い出した。



「って!」


ぎょっとした。


エレベーターが開いて、南はヒールの音を立ててずんずん歩いていく。






そして


ドアを開けたのは真太郎だった。





南は少しの間彼の顔を唇をぎゅっと結んで、ジッと見た。






「・・どうぞ、」



こんな状況だが、リエは紅茶を淹れてきてくれた。




「・・おかまいなく。 押しかけてきてしまったんですから。」


南は彼女のことも冷静に見ていった。




「・・高宮くんが・・・倒れたって・・」


真太郎は小さな声でそう言った。




「ひどい胃潰瘍やって。 ・・・2週間も入院せなアカン。  ・・もちろん結婚式も・・・延期やろな。」


南は顔色を変えずにそう言った。



「え・・・」



「あんたがいなくなって。 高宮、ほんっまに頑張ってくれててん。  社長も専務もいないトコにひとりで乗り込んで。  休みもなく働いて。 たぶんここ1週間はロクに食べてもなかったんちゃうかな。 ・・・血を吐いて、」



南は真太郎の顔も見ず、どんどんと話始めた。



とうとう南はリエのところにいる真太郎に会うことができましたが・・


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