Fly to the moon(2) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「・・あたしは大丈夫です。 真太郎もきっと・・・わかってくれると思います。 ただ・・今はどうしていいのかわからないんだと思います。 いろんなことがありすぎて、」


南はゆかりを励ますように言った。



「真太郎が・・・生まれた時もね。 真也さん・・本当に喜んで。 あの仕事ばっかりの人が・・・帰ってくるといつまでも真太郎の寝顔を見て・・・。」


ゆかりは堪えきれずに涙をこぼした。



南はふっと笑って、



「お義母さん。 お義父さんだって・・・きっとよくなります。 前と同じように・・・・みんなで仲良く・・楽しく暮らせる日がきます、」



彼女の背中をぽんと叩いた。





自分にも言い聞かせるように。





「志藤さんが・・・いらっしゃいませんでしたか?」



リエが仕事を終えて戻ってくるのはいつも午前2時過ぎだった。


真太郎はいつもその時間まで起きている。



水を飲みながら彼女は言った。




「・・来ましたよ、」


真太郎は小さなモバイルでインターネットをしながら言った。



「いちおう連絡をしました。 真太郎さんがウチにいらっしゃることを。 心配して警察に届けを出してしまうといけないので。 余計なことでしたでしょうが、」



「いえ・・・。 来てくれましたけど・・ドア越しに話をしただけで会いませんでしたから。 あの人も無理にぼくを連れ戻そうとしなかった、」



「そう、ですか。」



「ぼくはあまり料理はしませんが。 簡単なスープを作っておきました。 よかったら。」


小さな声でぼそぼそとそう言った。



「ありがとうございます。」


リエはにっこり笑った。





夏希は夜中に目が覚めてトイレに立った。



いつの間にかに隣のベッドには高宮が寝ていた。


もう12時前に帰ることがなくなった。



キッチンを通ると、彼のために用意しておいたホットドッグとスープが手つかずになって置いてあった。



・・ちゃんと食べてるのかな・・・



最近、彼が食事をしているところをまともに見たことがなかった。


朝もコーヒーだけででかけてしまうことがほとんどだった。




心なしか頬がこけて、痩せてしまったような気もして。



心配でも夏希はどうすることもできずに、そんな自分に苛立った。




結婚式まであと10日ほどになってしまった。





夏希はあまりに多忙な高宮を心配します。 結婚式はもうすぐなのに・・・(>_<)


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