「ひよっこ」第75回~何だかわがんないけど、ビートルズってすごいです | 日々のダダ漏れ

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「ひよっこ」 第75回
第13週 「ビートルズがやって来る」
何だかわがんないけど、
ビートルズってすごいです

 

 

鈴子) 何? どうしたの?

(鈴子と高子に宗男の電報を見せるみね子)

 

**********

 

1966(昭和41)年4月26日の夕刊に、

第一報。そして、翌日の朝刊にて、

ザ・ビートルズの、

来日公演が発表されました。

 

宗男) 居でも、立っても、

  居らんねえ…。居でも…。

  居でも、立っても、居らんねえ…。

  居でも、立っても、居らんねえ…。

  この胸の高鳴りを!

  わっ!

滋子) 畑いねえと思ったら、

  やっぱしこごが。

 

やっと登場しましたね。

 

宗男) だっておめえ。来んだよ、日本に!

滋子) 誰が?

宗男) んだからさっきから言ってっぺ。

  ビートルズだよ、ビートルズ!

滋子) どこさ?

宗男) どこさって、日本だよ!

滋子) 茨城に来んのが?

宗男) 来ねえわ。来るわげねえわ!

滋子) じゃ、関係ねえべ。

宗男) いやいや、関係ねえっておめえ…。

  ビートルズは、俺にとっては…。

滋子) やっぱ壊すが? ここ。

宗男) いやいやいやいやいや!

  ダメだよ! 何言ってんだ!

  こごは、俺にとっては、大事な世界と交

  信する場所なんだからね。できればずっ

  と俺はこごに一人でいたいっていうか。

滋子) あ?

宗男) あっ、あっ、ごめんなさい。

  怖すぎだ、おめえ。

滋子) やっか?

宗男) やりません。

(ファイティングポーズの

 滋子から逃げる宗男)

(天井に貼ったイギリス

 の国旗を見る滋子)

滋子) ビートルズは、イギリスか。

 

あら今、

とってもかわいい顔でしたね。

それにしても宗男さん、

バイクにもイギリス国旗。

ビートルズもイギリス。

何か特別な思いがあるんですかねぇ。

 

**********

 

元治) 「ビートルズ ガ ヤッテクル」?

みね子) 面白い人なんですよ、宗男さんっ

   ていうんですけど、うちの村から5キ

   ロくらい離れだとこに住んでんですけ

   ど…。あっ、えっと、お父ちゃんの弟

   で、変な服着て変な頭して、いっつも

   笑ってて、声がでっかくて。…で、あ

   の、お父ちゃんが、出稼ぎ行ぐように

   なってから、よくうぢに手伝いとか、

   様子見に来てくれて…。あっ、あの、

   変なバイクで! アハハハ!

省吾) 変ばっかりだな。

(笑い声) 

みね子) はい。いい人なんです。

   大好きで。フフフ! 

   でも、「ビートルズがやって来る」

   って、どういう意味なんですかね?

   意味がわがんないですよね?

鈴子) ねえねえ、たまには休憩時間、裏

  でみんなで、甘いもんでも食べようか?

高子) あ~!

省吾) いいね。天気もいいし!

鈴子) そうしよう! みね子。

  ヒデと2人で、柏木堂であんみつ。

みね子) はい!

秀俊) はい!

 

**********

 

一郎) 悪いねぇ、鈴ちゃん。

  助かったよ、今日暇で暇でさ。

  全然売り上げ上がんなくて

  困ってたのよ。なぁ、ヤスハル

ヤスハル) あぁ。

鈴子) そりゃよかった。

  ちょっと腹立つけどね。

(笑い声) 

省吾) あるよね、そういう時って。

五郎) あるな。

安江) ある! 最近多いのよね。

五郎) やめろよ、お前。

  そんな景気の悪い話。

安江) そっか、そうだね。

五郎) そうそうそう。

元治) 何だ、ヤスハル。

  一人だけところてんかよ。

ヤスハル) しょうがねえだろ。

元治) いるんだよなぁ。何か食いに

  行ってみんな同じもん注文してん

  のに一人だけ違うもん頼むやつ。

一郎) 悪いな、ごめんな。

  甘いのが苦手でさ。

ヤスハル) 息子の代わりに言うな。

一郎) ハハハ!

安江) でもさ、一人だけ違うの食べて

  ると、何か妙に気になるっていうか、

  羨ましいっていうの、あるよね。

高子) あるあるあるある!

  あっ、覚えてる? みね子。

  おとといだったかな。

  5名様で、みんなポークソテー頼んで

  るのに、一人だけカレーライスで。

みね子) 覚えてます、覚えてます!

鈴子) うんうん。

秀俊) どういうことです?

高子) それがさ。

 

(回想)

客) カレーおいしそうだな。

客) うまそうですなぁ。

客) おいしい?

客) 私にも頂けますかね?

 

高子) あるよね。

元治) あるね。

五郎) あるある。

(笑い声)

 

ありますね。

 

(ヤスハルを見る一同)

ヤスハル) 何だよ?

(笑い声)

高子) ビートルズがぁ。

みね子) 好きですか? 高子さん。

高子) 知らないんだけどさ。

  でも、外国人ってちょっと苦手だな、私。

安江) でもかっこいいらしいよ。

  お客さんの女の子たちが言ってた。

高子) そうなの? じゃ、好き。

安江) だよね~。

  いい男に国境なんて、ないよね~。

高子) ね~。

五郎) 何だよ、お前それ、亭主の横で。

安江) (ため息)

  これじゃなきゃ誰でもいいわ。

五郎) 何だよ。

一郎) ビートルズねえ。

みね子) 好きですか?

一郎) いやいや、

  俺はああいううるさいのは。

五郎) 俺もダメ。

元治) やっぱり日本人は

  日本の歌じゃないとね。

省吾) 俺は、外国の歌は嫌いじゃない

  けど。でもああいうガチャガチャした

  のはちょっと苦手かなぁ。

元治) ちょっと、やります?

一郎) あれ? そういうこと言う?

  ちょっと~。

元治) シェフ。

省吾) そうか? 酒も飲まずに?

元治) 日本人は! 

省吾) いくよ! ワン ツー スリー フォー

4人) ♪ドゥパーパ ドゥパドゥパ 

  ドゥパララパパ 七色の虹が 消え

  てしまったの シャボン玉のような

  あたしの涙 パラパパパ

  あなただけが 生き甲斐なの

  忘れられない

  ラブユー ラブユー 涙の東京

(拍手)

鈴子) いっちゃん、よかったよ。

元治) よかったよかった。

(笑い声)

元治) ヒデ! 

  何でお前参加しないんだよ?

秀俊) しませんよ。

みね子) ヒデさんは音楽は?

秀俊) いや、俺は…。

元治) えっ? でもお前、時々歌って

  んだろ、加山雄三。

秀俊) えっ? 歌ってませんよ。

省吾) 俺も聴いたぞ、ヒデ。ソース

  混ぜる時、時々歌ってる。な?

元治) そうです。

  ソースの時です。決まって。

秀俊) え~?

みね子) 本当ですかぁ?

 

(回想)

秀俊) ♪二人を夕やみが つつむ 

  この窓辺に 恋する この胸は 

  星…炎と

 

高子) ヒデ、ちょっと歌ってみな。

秀俊) 嫌ですよ、絶対!

元治) じゃ、俺歌おうかな。

  幸せだなぁ……

高子) あんたはいいよ。

元治) 何だよ。早いんだよ。

一郎) ヤスハルさ、結構、好き

  なんだよな、ビートルズ。な?

みね子) えっ?

ヤスハル) 俺の代わりに言うなって!

みね子) 好きなんですか?

ヤスハル) まぁな。

みね子) へぇ、何で好きなんですか?

ヤスハル) あれはさ、つまり、

  音楽の革命というか…。

元治) でもさ、何かさ、日本の若い兄ち

  ゃんがさ、何かマネしてやってんだろ。

  あれやだね。

五郎) なるほど、分かるよ。

省吾) いいんじゃないか。マネから始まっ

  て、日本流に自分たちでやっていけば、

  いつかそれが本物になるんだよ。

  洋食屋だってそうだろ。

元治) あ…。

みね子) なるほど。

鈴子) そのとおりだね。

一郎) 相変わらず省ちゃん

  いいこと言うなぁ。

省吾) あっ、そう?

一郎) 羨ましいよ。

元治) 何が?

一郎) いや、俺もさ、普段おちゃらけてる

  けど、いざという時に、いいこと言う人

  になりたいのよ。でも、いいことが思い

  つかないのよ。

鈴子) だろうね。

一郎) 「だろうね」って、鈴ちゃん。

(笑い声)

鈴子) あれなんでしょ? 

  若い女の子に人気あんでしょ?

省吾) らしいね~。

元治) すごいらしいっすよ。

  もうキャーキャー言っちゃって。

鈴子) じゃあ、きっといいもんだね。

みね子) どういう意味ですか?

鈴子) いや、私は、ビートルズなんて知ら

  ないけどね。でも、いつの時代でもね、

  若い女の子が夢中になるものは、本物

  なんだよ。女の子はね、いいものを、

  嗅ぎ分ける力を持ってるのよ。

  理屈じゃなくてね。

  だからきっと、それはいいものだ。

一郎) 俺そういうのが言いたいんだよな。

  でも出てこないんだよなぁ。

鈴子) だろうね。

(笑い声)

 

お父さん。

宗男さんの電報が、何だか楽しい

風を運んできてくれたみたいです。

だから、ビートルズのことは、

全然分かんないけど、

きっと、楽しいもんなんだろうなと

思いました。お父さん。

ビートルズがやって来るそうですよ。

 

**********

 

祐二) 最近ようラジオで流れとっちゃね。

みね子) 本当ですか?

祐二)はい。な?

啓輔) うん。好きやちゃね。

  何や、元気が出るっていうか。

  漫画もね、何や進むがですよ。

祐二) そうやよな。

  何や、リズムに乗るっちゅうかな。

早苗) まぁ、進むのと面白いか

  どうかはまた別だからな。

祐二) えっ?

啓輔) そうながですちゃね…。

早苗) ビートルズねぇ。

みね子) 好きですか?

早苗) うん。私はリンゴがいいな。

みね子) りんご?

早苗) りんごではない。リンゴ。

みね子) すみません。

早苗) まぁ、恐らく今と同じ会話が日本

  中のどこかで交わされてんだろうね。

  あぁ、やだやだ。

みね子) すみません。

島谷) 確かにそうかも。

みね子) 島谷さん、お好きですか?

島谷) う~ん。

  どちらかというと苦手かなぁ。

  クラシックとかの方が好きだから。

みね子) へぇ。

早苗) ふ~ん。

島谷) あっ、でも一曲だけ。「Yesterday」

  という曲だけは、美しいなと思う。

  とても素晴らしいと思う。

  歌詞もとても素敵だし。

みね子) どんな歌詞なんですか?

島谷) う~んとね。

  男が去っていった、恋人のことを歌って

  るんだけど。それだけじゃないっていう

  か。もっと全ての事に通じるというか。

みね子) はい。

島谷) 大切な人が、突然目の前からいな

  くなってしまう。悲しいことは突然やっ

  てくる。どうしていなくなってしまった

  のか、分からない。昨日はあんなに楽

  しくて、全てが輝いていたのに。

 

(実がいた稲刈りの日を思い出すみね子)

 

島谷) …っていうような曲なんだ。
(みね子を見ている早苗、祐二、啓輔)

島谷) あっ! 

  あっ、いや…ごめん…。何か…。

(笑って首を横に振るみね子)

 

お父さん…。

何だかわがんないけど、

ビートルズってすごいです。

イギリスの人なのに、

私の気持ちも、

分かってしまうんですね。

 

みね子) 本当に大丈夫ですから。

島谷) いやいや、本当にごめんね。


**********

やっと、宗男の妻・滋子が登場。何だか似て

いる二人。怖そうだけど、イギリスの国旗を

見て微笑む姿を見ると、可愛いところもあり

そうだ~。器が大きいと宗男も言ってたし、

なかなか、お似合いの夫婦なのかもね~♪

 

宗男の電報をきっかけに、ビートルズの話

題で盛り上がる、すずふり亭&柏木堂&福

翠楼のみんなで一緒におやつの会。更に、

向島電機(私的には「てるてる家族」も)を

彷彿させる、おじさんコーラス隊の「ラブユ

ー東京」に、回想シーンでの秀俊の鼻歌と、

大サービス。ひよっこには音楽がないとね。


柏木堂の一郎さんが憧れる、まさに、いざと

いう時にいいことを言う鈴子と省吾の言葉。

いいんじゃないか。マネから始まって、

日本流に自分たちでやっていけば、

いつかそれが本物になるんだよ。
洋食屋だってそうだろ。

              (by 省吾)

 

いつの時代でもね、
若い女の子が夢中になるものは、

本物なんだよ。

女の子はね、いいものを、
嗅ぎ分ける力を持ってるのよ。
理屈じゃなくてね。
だからきっと、それはいいものだ。

               (by 鈴子)

んだね~。最初はマネでもいいのよね。そこ

からいつか、自分流のものができればいい。

 

若い女の子だけがいいものを嗅ぎ分ける力を

持っているとは思わないけど、理屈じゃなく

惹きつけられるものは…本物かもしれない。

難しいことは分からなくても、これはいい!

っていうのは、なぜだか分かることがある。

 

こちらがまさに、1966年の"Yesterday" ↓

 

50年以上たっても、色あせないメロディー。

ビートルズって、すごいなって思う。ホント。


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