「ひよっこ」第57回~ラスボス高子の最終面接・・・「あんみつ食べる?」 | 日々のダダ漏れ

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「ひよっこ」 第57回
第10週 「谷田部みね子ワン、入ります」

ラスボス高子の最終面接・・・

「あんみつ食べる?」

 

 

せっかく就職が決まったと思ったら、

何か問題があるみたいですよ。

 

もしかして、この人が何かを?

 

**********

 

省吾) えっ、何? 

    うちで働くことになったの?

みね子) そうなんですよ! たった今!

秀俊) そう?

みね子) はい! 

     私、頑張ります! 頑張ります!

     よろしくお願いします! 頑張ります!

     うれしいです! 頑張ります! 

     あっ、「頑張ります」はもう言ったか。

     えっと…頑張ります!

省吾) あ~そうかぁ。おう、よろしくな!

みね子) はい!

秀俊) ホールやるの?

みね子) そうなんですよ、ホール! 

     かっこいいですよね、ホール。

秀俊) やった! うれしい!

みね子) そんなに喜んで頂けるなんて。

     参ったな。

秀俊) えっ?

みね子) えっ?

秀俊) あっ、いやいや、そうじゃなくて。

みね子) はい?

秀俊) 俺、今忙しい時、調理場と、ホールと

    兼任だからさ、誰でもいいからホール

    に人が入ってくれたら、調理場にずっ

    といられるから。本当誰でもいいから

    来てほしかったんだ。フフフ。うれしい。

みね子) 誰でもいいから…?

秀俊) うん。頑張って。

みね子) はい。

秀俊) いつから?

みね子) えっと、それは、まだこれから。

     私は今からでも!

秀俊) 本当に?

みね子) はい!

元治) 高ちゃんのOK出たん…

    だよ…だよね?

みね子) 何ですか? それ。

秀俊) えっ、まだなの?

みね子) えっ?

元治) え~!

みね子) えっ? えっ、えっ?

鈴子) そこが問題なのよ。

省吾) うわっ!

高子) すみませ~ん。

    美容室混んじゃってて。

みね子) どうも。

高子) どうかな? 

    これ、流行りらしいんだけど。

みね子) へぇ~!

高子) えっ? 何? 変?

みね子) いや。

高子) 私も変かなとは思ってたけど、

    そんなに?

鈴子) ちょっと行こう行こう。ちょっとね。

みね子) どこに?

鈴子) 外に…。

高子) えっ、変?

(指でOKマークを出す省吾)

高子) アハハハハハ!

 

**********

 

<店の裏の広場>

 

鈴子) 落ち着いて、聞いてね。

みね子) はい。

鈴子) うん。一つ、言い忘れたことがあるの。

みね子) はい。

鈴子) うちの店のホールには、

    最終面接っていうのがね、あるのね。

みね子) あ…あぁ、最終面接ですか。

     そっか。ということは、まだ採用って

     ことではないですよね?

鈴子) そうなのよ。

    ごめんね、もう、ごめんごめんごめん。

みね子) …で、あの、どんな?

鈴子) 高ちゃんの面接。

みね子) はい?

鈴子) え~っと、つまりね、うちのホールに、

    入るには、一番、高ちゃんと一緒に、

    いるわけでしょ。同じ仕事をするわけ

    じゃない?

みね子) なるほど。

鈴子) でしょ?

みね子) 分かります。

鈴子) だからね、私が勝手に決めるわけ

    には、いかないわけ。一番一緒にい

    て、一緒に働く人間がね、どう思うか

    ってことがね、大事だからね。

みね子) なるほど。でも私、高子さんとは、

     うまくやっていげるっつうか、何か

     自信があるっつうか!

鈴子) アハハ。あんたに、あってもねぇ。

みね子) はい。

鈴子) そもそも、そういうことじゃないのよ

    ねえ。つまりね、高ちゃんは、うちで

    は、看板娘なわけ! 分かる?

鈴子) はぁ、娘…はい。

みね子) …でしかも、

     嫁入り前なんだ、あの子は。

鈴子) あっ、そうなんですね。

みね子) そうなの。

鈴子) だから、看板娘の座を、

    奪われたくないわけ。分かる?

みね子) はぁ…。

鈴子) 要するに、自分よりいい女が

    ホールにいるってことは認めら

    れないわけなの。分かる?

みね子) ということは、最終面接は…。

鈴子) 自分より、いい女だと思ったら…。

みね子) 思ったら…。

鈴子) 採用はなし。

みね子) えっ!?

 

お父さん。

何ですか? その条件は。

しかも今、私はどういう顔を

したらいいんでしょうか?

その条件を聞いて、

「それなら私はダメですね~」

という顔もできませんし、

「それなら私大丈夫ですね~」

という顔も、女性としてはやはり、

なかなかできないし…。

顔が動かせません…。

 

**********

 

(開店準備をしている高子)

男性) 高ちゃん! 今日もきれいだね!

高子) 何も出ないよ~!

 

**********

 

秀俊) 厳しいですかね? 彼女。

省吾) どうだろうな…。

元治) 何年も合格者出てないからなぁ。

秀俊) そんなに?

省吾) 数々の美人が…。

    通り過ぎてったもんなぁ…。

元治) ですよね…。

秀俊) そうなんですか?

 

(回想)

高子) 不採用です。

女性) え…? 私が不採用…?

 

(回想)

高子) はい、不採用です。

女性) 私、ここで働くの夢みてたんです。

高子) あなた、

    自分でモテると思ってるでしょ?

女性) いや、思ってない…。

高子) 自分のことかわいいって思って

    るでしょ? 不採用です。

 

(回想)

高子) 不採用です。

女性) ん? えっ、終わりですか?

高子) 終わりです。

女性) いやいやいや、そんな、だって…。

    えっ、15分も話してないですよね。

高子) 15分で十分。

女性) 大体、何ですか? 

    そんなダサい恰好して…。

高子) 不採用です。

 

(回想)

女性) えっ? 

    でも私、お料理だって得意ですし…。

高子) 髪が長すぎる。不採用です。

 

(回想)

女性) えっ? えっ? えっ?

高子) 不採用です。

女性) ありがとうございました…。

 

(絶望感にうなだれる省吾たち)

 

**********

 

鈴子) ごめんね。

    最初はね、本当にあなたが…。

    「あなたが」っていうのは、高ちゃんの

    ことね。「あなたが一緒に働くんだか

    ら、あなたがいいと思う人にしなさい。

    だから私はあなたに、一任するよ」っ

    て言ったのよね。そういうのってね、

    あれでしょう? 経営者としては、なか

    なか潔いことでしょう? 筋が一本通

    ってるでしょ? でしょ?

みね子) はい。

鈴子) フフフ。そうだよねえ。

みね子) はい。

鈴子) それがね、何だかいつの間にか、

    こんなことになっちゃってね…。

    何だかね…。でも、まぁ、あの子も

    長いし…。職場で、女同士の闘い

    なんてのも嫌でしょ?

みね子) はい。

鈴子) 私よく分かんないのよね。あの女同士

    の闘いっていうのかしら、そういうのあ

    んまりなくて。ハハハ! 子供の頃から

    ね、可愛くてね、私。フフフ! 町内の

    人気者だったのよ。この辺りの。

 

お父さん。

何だか話が、違う方へ行って

しまっているような気がします。

この話、必要でしょうか?

 

みね子) へぇ…。

鈴子) 話それちゃったね。

みね子) あぁ…。

鈴子) ごめんごめん。

みね子) いいえ。

鈴子) とにかく、頑張って。

みね子) あの…何を、どう頑張れば

     いいんでしょうか?

鈴子) 分かんない。

みね子) そうですよね…。

 

**********

 

省吾) 頑張れ、みね子ちゃん。

みね子) やれるだけのことは、やってみます。

元治) 大丈夫なんじゃねえの?

(元治をにらむみね子)

元治) 怖い。

秀俊) 頑張ってくれ。みね子ちゃん。

みね子) はい…ハハハ…。

鈴子) 高ちゃん。

高子) はい。

鈴子) みね子ちゃんをね、ホール係で、

    雇おうかなと思ってるんだけど。

高子) ほぉ…。

みね子) よろしくお願いします!

高子) へぇ…。

(みね子を手招きする高子)

 

**********

 

高子) ここで、働きたいんだ?

みね子) はい。

高子) ふ~ん…。あのね。

    あんみつ食べる?

みね子) え…?

鈴子) 高ちゃん! それって…。

みね子) えっ? 何?

元治) 「あんみつ食べる?」ってことは…。

みね子) えっ? えっ、えっ、えっ?

秀俊) ひょっとして…。

省吾) 採用だな。採用だな、採用だな…。

(笑い声)

みね子) 「あんみつ食べる?」は採用?

鈴子) そういうこと。

みね子) 本当に!? 

     えっ? やった! やった!

高子) ヒデ、あんみつ頼んできて!

秀俊) はい、喜んで!

鈴子) よかったよかった!

省吾) みね子ちゃん、すごいな~!

元治) 大したもんだよ!

鈴子) まぁね、いざとなったら鈴子命令で、

    採用しようかと思ってたんだけどね。

省吾) 何だ、そうなのかよ、もう。

みね子) 先に言って下さいよ。

鈴子) あ~ごめんごめんごめん…。

    でもね、できればね、そうじゃなくてね。

    うん。フフフ!

秀俊) 頼んできました!

高子) ありがとう。

みね子) あの…ちなみに…えっと…。

     合格の決め手は、どういったところ

     だったんでしょうか?

鈴子) ん?

高子) ん?

元治) 聞く? お前、それ。

高子) ん? 

    あのさ! そういう噂があるのは知って

    たけど…。えっ? みんな、私が自分よ

    りいい女は落としてるって、本気で思っ

    てたの!?

鈴子) 違うの?

高子) なっ! 何ですか、鈴子さんまで!

省吾) いや、俺はそんなふうには思って   

    なかったけどね。

元治) え~!

鈴子) 何よ、あんた、自分ばっかり。

省吾) いやいや、いやいや。

みね子) 違うんですか?

高子) そんなわけないでしょう。純粋に、

    一緒に働きたい人かどうか、それを

    見てただけ。

 

やれやれ。

長い一日でしたね。

 

みね子) 先に言って下さいよ…。

 

でもよかった。


**********

みね子がすずふり亭で働けるかどうか、鍵を握るの

は、ホール係の高子さん。実際に一緒に働く人間が

決めるというのは、理にかなってる。「一番一緒にい

て、一緒に働く人間がね、どう思うかってことがね、

大事」…だと思う。余計な女の闘いはない方がいい。

 

店の看板娘の高子は、自分よりいい女を採用しな

いと言われ、どんな顔をしていいか分からずフリー

ズするみね子。…まぁね、確かにね…複雑ではあ

るけどね…。そういう顔、というのが難しい。「それ

なら私、大丈夫ですね~」と、明るく言うことならで

きそうだけど、そういう顔をするのは難しいかも…。

 

言えそうだけど、心にもないことを言うのもまた、相

手に「そんなことないわよ~」という言葉を期待して

いるようで、催促するようで何だかな~ではあるし。

 

ラスボス高子の最終面接を、ドキドキしながら厨房

から覗き見する面々。高子の前で緊張するみね子。

ここまで散々脅され、煽られたら、そうなるよね…w

 

「あんみつ食べる?」

 

ラスボス高子の採用の合図は、「あんみつ」だった。

昨日登場した和菓子屋さんのあんみつなのかしら。

 

ひよっこワールドを見ていれば、高子が悪者になる

はずはないし、採用になるとは思っていたけれど…。

鈴子を含む、店の人たちの高子への思い込みとい

うか、勘違いという顛末は、ちょっと…。男性陣はい

いとして、鈴子の評価を下げることになったような…。

 

子供の頃から可愛くて、町内の人気者だったので、

女同士の闘いというのが分からないという鈴子さん。

いるね、そういう人。悪気がないだけに結構面倒な。

まぁ、鈴子さんもまた、聖人君子ではなく、人間らし

い人間ということか。人にはいろんな顔がある。そ

れもまた、岡田脚本らしいのかもね。今後に期待♪



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