「孤独のグルメ6」第7話~東京都渋谷区道玄坂の皿うどんと春巻 | 日々のダダ漏れ

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孤独のグルメ Season6


 

第7話

東京都渋谷区道玄坂の皿うどんと春巻

 

 

冴島) こんな感じの内装にしたい

 んですけど。プロの目から見て、

 どんな感じですか?

五郎) あっ、そうですね…。

冴島) 超エモいと思いません?

五郎) エモい?

 

エモいってなに?

 

五郎) あぁ、今の、クラブのことはよく

 分かりませんが、こういうジュエルカ

 ラーを取り入れたインテリアは、すご

 くいいコンセプトだと思います。

 

あっ、あれ?

 

男性) つまり、どういうこと?

五郎) つまりですね…。端的に言

 って、非常に…。エモいですね。

男性) ウェーイ!「よかった~! 

冴島) よかった~! 超安心した。

 これから、よろしくお願いします。

 

**********

 

 

今のクラブっ子って、

みんなあんななのか?

案外純粋でいいヤツらなのは分かるが、

同じ地面に立って話ができない。

 

あ~なんだかどっと疲れちゃったな。

おかげで…腹が、減った…。

 

 

うん。店を探すか。

 

**********

 

駅まで戻れば、何かあるはずだ。

よ~し、いざ、渋谷飯!

 

ん?

ん~。

う~ん…。

全然ピンとこないな。

俺がざざっと飯を入れてくような店って、

もはやこの街にはないのか。

というか…渋谷…。

もう俺の来るとこじゃないのかな?

 

やれやれ…。

 

**********

 

このあと浜田山だし、そっちで食うか。

そうだ!

確か百軒店に、

餃子と焼きそばのうまい店があったな。

まだあるかな? あの店。

ん? こんな路地、あったっけ?

 

 

ちょっとにおう。

ふ~ん。

ほぉ…。

 

 

渋い! 

生き残ったのか、取り残されたのか…。

長崎飯店。

 

 

およそ今どきの起業家がつける店名ではない。

俺が歩いていた昔の渋谷だ。

いいなぁ、長崎ちゃんぽんとか。

餃子に、春巻もある。

よし。ここにしよう。

 

「長崎飯店」

●「長崎飯店」(食べログHP)

 

百軒店はまた今度だ。

 

**********

 

いい活気だ。ホッとするなぁ。

 

店員) すみません、

 そちら相席お願いします。

 

空席、あるのに…。

相席が基本か。

それがこの国のルールなんだな。

受け入れよう。

 

 

あっ、こっちがランチメニューか。

それにしても…

ちゃんぽん、皿うどん、

ちゃんぽん、皿うどん…。

気絶するほど悩ましいなぁ。

どっちも長いこと食ってない。

あのパリパリの麺に

酢をたっぷりかけて食う皿うどん。

他の麺では味わえない。

でもちゃんぽんスープのあのコクも、

目くるめくうまさなんだよなぁ。

ん? 

 

 

硬麺と、軟麺を用意しているのか。

踏み込んでくるなぁ。

そうまで言われちゃうと…

 

店員) お決まりになりましたか?

五郎) 皿うどんをお願いします。単品で。

店員) はい。やわ麺ですか? 硬麺ですか?

五郎) あ、じゃあやわ麺でお願いします。

店員) はい、かしこまりました。

客) あの、すみません。

 こっちもいいですか?

店員) はい、どうぞ。

客) 皿うどんの硬麺を単品で。

店員) はい。

客) 今日は、硬やきそばにしようかな。

店員) かしこまりました。硬麺、硬やき

 そば、皿うどんやわ単品。

 

硬やきそば?

思いのほか硬派な店だったか。

やわ麺にして、軟弱だったかな。

 

五郎) すみません。

店員) はい。

五郎) 春巻って頼めますか?

店員) 大丈夫ですよ。

五郎) じゃあお願いします。

店員) はい。かしこまりました。

 春巻追加。

 

軟弱な気分を春で巻き返す。

歯応えパリパリ部門は春巻に任せて、

初のやわ麺と、四つに組もうじゃないか。

 

**********

 

店員) はい、ちゃんぽんです。

 

 

うは~やっぱりうまそう。

 

 

**********

 

「皿うどん(軟麺)」

あぁ極上の麺と餡

仲を取り持つ海の幸

 

 

 

このとろみ。

とろみから立ちのぼる湯気。

たまらん。

 

五郎) いただきます。

 

まずは、そのままいってみよう。

おぉ、重い。しっかりした太麺。

 

 

これは、うん、うまい。うん!

 

初めて食ったけど、これはいい。

麺がメチャクチャうまいぞ。

餡がしっかりからんでくる。

 

うん、うまい。

うん、やわ麺、うん。

 

五郎) あぁ…。

 

これは、うん…うん。う~ん。

ん? この香ばしさ。

 

 

うんうん、フッ、おこげ。

 

おこげ麺、これはいい。

これはうまい。

 

イカ。アサリ…アサリ。

皿の中の有明海は豊漁だ。

 

よ~し、

このへんで一度仕掛けてみるか。

おっと。

 

五郎) いいですか?

客) あっ、どうぞ。

 

ベースの味がいいからかけ過ぎは禁物だ。

う~ん。でもちょっとかけたい。

 

 

おぅ、ぐっと皿うどんらしくなった。

この皿うどんの酸っぱさは、

皿うどんでしか味わえない酸っぱみだ。

もうちょっといっても

許されるんじゃないだろうか?

 

 

うんうん。

これぐらい酢をきかせたほうが、

俺好みかも。

 

むほっ…。からしが固まってた。

 

 

おっと…カキが入ってた。

長崎ストロングスタイルだ。

でもそこにこの安っぽいピンクの

かもぼこもちゃんと同居している。

 

 

 

うまそうな音させやがるな~。

 

**********

 

きたきた。俺のパリパリ。

 

「春巻」

パリッパリッ!

その歯ざわりの心地よさ。

 

 

 

 

フフ…一人回転テーブルの男。

 

 

ラー油をちょい垂らし。

で、からしっと。

今日は調合人間だ。フッ。

 

この音。このリズム。

口の中にスプリングトルネードが

巻き起こっている。

 

うまくいくときってのは、

すべての歯車がピタッとはまるもんだなぁ。

数あるメニューの中から、春巻を見つけだし、

久しぶりの長崎皿うどんに合わせる。

これ以上ないオーダーだったんじゃないか。

 

うまいうまい。

 

客) えっ、ソースかけるんですか?

 

ソース?

 

客) えっ、知らないの? 

 長崎じゃ普通だから。

客) へぇ~知らない。

客) 知らないね。

客) えっ、不思議。

 

それが長崎流?

ならば…。

 

 

お~こうなるか。

これも好きな味だ。

長崎うまか~。

 

酢、からし、ソースの導入で、

変わり続けながら、

いつまでもうまい皿うどん。

したたかな長崎の庶民文化のごとし。

 

最後は、長崎カラー強めでいくか。

 

店員) ソースお好きでしたらどうぞ。

五郎) え?

店員) 長崎のソースです。

 甘くておいしいですよ。

五郎) あぁ、どうも。

 

ほ~。

よし。

 

おっ、長崎ソース、いいじゃないか。

メチャクチャうまい。

皿うどんに決めた俺、でかした。

こんな午後、一人で食らうソース

ドバドバの皿うどんの満ち足りた時間。

誰にも文句は言わせない。

俺はこんな店が好きなんだ。

こんな店の、真っ赤な回転テーブルに、

今でもときめく男なんだ。

あ~皿うどん、大満足。

 

 

 

**********

 

どっこい渋谷は生きていた。

俺も情報の洪水に流されず、

しぶとく生き抜こう。

 

店員) 特上ちゃんぽん麺少な目です。

 

おかわりちゃんぽんいってみよ~。

 

「特上ちゃんぽん(麺少な目)」

特上の名はダテじゃない

ごちゃごちゃ言わずに食うてみんね!

 

 

五郎) いただきます。

 

あぁ~。

一度はあきらめたこのスープ。

いい。

すごくいい滋味。

 

そうだ、これだよ、これ。

思い出してきたぞ、この感じ。

それにしてもこれ、好きな味だな。

これまでに食った

ちゃんぽんの中のチャンピオンだ。

皿うどんとは違う、

もう一つの長崎に出会えた。

 

 

さすが特上。具がてんこ盛りだ。

ラッキーアイテム、ヤングコーン。

うまい。若さゆえの甘さ。

 

 

これが一番うれしいかも。フッ。

特上のご褒美、ダブル。

ここで、長崎ソースはどうだ?

 

 

 

更にコショウ。

よ~し。

 

おぉ~!

ソースの匂いが湯気とともに

立ちのぼってくるぞ。

俺はとんでもないスープを作ってしまった。

 

この店のちゃんぽんと

俺の相性は抜群のようだ。

ならば、本気食いモードでいこう。

 

どんどん入っていくぞ。

ちゃんぽんを追加したのは英断だった。

あぁ、たまらん。

皿うどんに追いちゃんぽんで、

胃袋の中が長崎くんちだ。

麺がじゃ踊りし、特上の具材が舞い、

スープが盛り上げる。

最高のちゃんぽん祭りだ。

 

俺は今日、ちゃんぽんのことを

本気で好きになってしまった。

 

長崎飯、しっかりと頂きました。

 

五郎) ごち…。

 

おっと危ない。

デザートを忘れてた。

 

 

この苦みの向こうのかすかな甘みを、

キミは知るや…フッ。

 

五郎) ごちそうさまでした。

 

 

**********

 

渋谷に長崎あり。

胸にそう刻んだ。

 

ここは、

今どきの渋谷から飛び出した、出島だ。

 

 

麺2種類重ね食いで大満足だが、

宿題もできちまった。

今度は、硬麺食わなきゃな。

酢、ドバドバで。

 

**********

ちゃんぽんはたまにリンガーハットに行き

たくなるほどには好きだけど、皿うどんへ

の情熱はそれほどない私ですが…。今回

の皿うどんは食べたくなったよ。五郎さん

がめちゃくちゃうまいという「やわ麺」が気

になりすぎる。おこげ麺っていうのも、か

なりそそる。五郎さん好みの味を知りたい。

長崎のソースをからませた味が知りたい。

もう、めちゃくちゃ気になる。リンガーハット

とは違うんだよね? どんな味なの? 今ま

でノーマーク、そそられなかった皿うどん、

長崎ソースが気になって気になって。五郎

さんの味覚を追いかけたくなって困る~。

パセリをデザートに思える日はやってこな

いだろうけど…。とても気になる皿うどん!

 

 

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●「孤独のグルメ Season6」HP

 

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