「ひよっこ」第1回~ごくごく普通の女の子、谷田部みね子です! | 日々のダダ漏れ

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「ひよっこ」 第1回
第1週 「お父ちゃんが帰ってくる!」
ごくごく普通の女の子、谷田部みね子です!


おはようございます。
増田明美です。
今日から半年間、声のおつきあい、
よろしくお願いします。

さて、ここは茨城県の北部、
山あいの小さな村、奥茨城村。
1964年、昭和39年。
こんな静かな村に暮らす、
ごくごく普通の女の子、
谷田部みね子が、
この物語の主人公です。


みね子) じいちゃん、おはよう!
   ごめん、寝坊した!
茂) あてにはしてねえよ。
みね子) ゆうべの風大丈夫だったけ?
茂) うん。

(稲に触れるみね子)
茂) これ。
みね子) 痛っ!
茂) 鶏、見でみろ。
みね子) わがった。


**********

(鶏小屋に入るみね子)
みね子) おはよう。
(卵を拾い集めるみね子)
みね子) じいちゃ~ん!
   卵5つもはあ産んでっと~!
茂) ほら、落どすんでねえど。
みね子) わがった!


この時東京はというと、
秋に開催される東京オリンピック
に向けてお祭りムード。
空前の建設ラッシュで、高速道路、
地下鉄、新幹線などが、
とてつもないスピードで造られていき、
今の東京の骨格が出来上がりました。
地方から東京へと人は流れ、
東京は世界で初めて、
1000万人の人口を持つ都市へと、
変貌を遂げていました。


みね子) お母ちゃん!
美代子) ん?
みね子) 卵5つだよ~今日は!
美代子) え~すごいね。頑張ったね。
   いいこどあっかね!
みね子) うん。あっ、お母ちゃん…。
美代子) ん?
みね子) 1個…。
   お弁当にゆで卵、入っかなぁ?
   入るよねえ?
美代子) そうすっかね。
みね子) ありがとう。
ちよ子) ずれえ~!
進) ずれえ~!
みね子) あんたらは給食だっぺよ。
   残念だねえ。
ちよ子) ずれえ!
進) ずれえ!
みね子) ずるぐねえ。
美代子) ほら、あんたら、
   ちゃんと布団畳んだの?
ちよ子・進) あ…。
みね子) あっ、ちゃんと畳むんだよ。
美代子) そろそろがね~。
みね子) あっ!

(炊飯器を見つめる美代子)
(スイッチが切れる音)
美代子・みね子) いい音だねぇ。
美代子) うわ~!
   本当に、電気釜様様だ!
みね子) んだねえ。
美代子)うん。


さあ、「ひよっこ」、始まります。

**********

みね子) 進! 座れ、ほれ。
美代子) 進~!
    いだだきます。
一同) いだだきます。


ちなみに谷田部家の朝食メニューですが、
麦飯にキュウリの塩もみ、ナスのしぎ焼き。
そしてミョウガのみそ漬け。
あっ、今日はたくさん産んでくれたので、
卵焼きも。農家は、朝ごはん、
しっかりたくさん食べます。
昼は野良仕事で、
ゆっくり食べられませんからね。


(残り一つの卵焼きに3人の箸)
みね子) あ…。
ちよ子) あ…。
進) あ…。
ちよ子) 半分こしよっか。
進) うん。
美代子) お母ちゃんのあげる。
みね子) あっ、ありがとう!
   お父ちゃんも朝ごはん
   食ってっかね、東京で。
美代子) どうだろうね。
みね子) ビルの建築現場で働いてん

   だよね、お父ちゃん。何か想像で

   きないね。お父ちゃんが東京にい

   るなんて。
ちよ子) お父ちゃん、いづ帰ってくんの?
進) いづ帰ってくんの?
美代子) 稲刈りにね。もうすぐだ。
みね子) んだね。待ぢ遠しいね~。
   お代わり。
美代子) うん。
みね子) へへへ!
美代子) いいけどあんた、
   バスの時間大丈夫け?

(時計の時報)
みね子) あぁ、どうすっぺ!
   お代わり、早くちょうだい!
美代子) 食べんの?


**********

美代子) あっ!
    靴、だいぶくたびれちゃったね。
    今度新しいの買うが?
みね子) いいよいいよ。
   これ好きなやつなんだから。
   お父ちゃんが東京で買ってきて
   くれたやつだもん。
美代子) あぁ、
   でも高校生活もあど少しだね。
みね子) あ~もうやだ~やめで、やめで。
   それ言わねえで。考えただけで
   泣けてくんだがらぁ。
美代子) 行ってこお!
みね子) 行ってきます!


**********

(自転車のベル)
みね子) じいちゃ~ん、行ってくる!
茂) ん~。

(自転車をこぐみね子) 
みね子) もうすぐだね。
(稲を眺めるみね子)

お父さん。
お元気でお過ごしでしょうか?
私は高校生活最後の夏を迎えています。
大して勉強もできねえし、本当なら、
そんな余裕なんてないのに、
高校に行かせて頂いて、みね子は、
本当に本当に、心から感謝しています。


**********

時子) 遅い…。
(家の前に立っている時子)
みね子) 時子~!
時子) 毎日会ってんのに
   そんなに手ぇ振られてもねぇ。
みね子) おはよう!
時子) おはようじゃないよ!
   「おそよう」だよ、ほんとに!
みね子) ごめん、ごめん。
時子) ほら早く!
みね子) ちょっと待ってって。
時子) 走るよ!
村の人) あっ、おはよう。
みね子・時子) おはようございます。

(バス停に向かって走るみね子と時子)
(バスを止めている同級生の三男)
次郎) こら三男! いい加減にしろ。
   こら、毎朝毎朝!
三男) もう来っから、もう来る!
   これ乗んねえと1時間目
   終わっちまうんだから!
二郎) いつもいつもこのごじゃっぺが!
三男) 早く来お~!
みね子) ごめん!
三男) 早く! 毎朝毎朝何やってんだ。
   飯お代わりすんの我慢しろ。
みね子) えっ、何で?
    見てたのけ? 三男。
三男) 見ねくてもわがるわ。
時子) ありがと三男。停めててくれて。

(時子にみとれる三男)
二郎) おはよう。
時子) おはようございます。
みね子) 何だよ、その態度の違えは。


みね子の家から時子の家まで、
自転車で20分。そこから5分歩いて、
高校までバスで40分の道のりです。


(時子がよく見える席に座っている三男)
三男) あ?
(おどけた顔で遮るみね子)
三男) 何だその、
   大子山のたぬきみてえな顔。
みね子) はぁ?
    たぬきとは何だ、たぬきとは!
時子) 毎朝毎朝同じことをまぁ。
二郎) おぉ、みね子! 父ちゃん
   稲刈りには帰ってくんのが?
   帰ったら飲みさ来うって言っとけ。
みね子) やだよ。ちょっとしか
    いられねえんだがら。
    言わねえよ、そんなこど絶対。
三男) どっちみち、このバス乗んねえ
   と帰ってこれねえんだから、会う
   んじゃねえの? 二郎さん。
二郎) ん? それもそだな。ハハハ…。
みね子) ♪ああ あああ~高校三年生~
三男) ♪ぼくら…
みね子) ん! そごは歌わなくでいいの。
    さみしくなっから。


**********

田神) オリンピックに向げて、東京は
   どんどん変わっでる。例えばこの
   新幹線。これ時速250キロだ。
   信じらんねえ。

(窓の外を眺めるみね子)

お父さん。東京の空は、
こっちほど広くねえと聞きました。
本当ですか?
お仕事、大変ではないですか?
どうかお体だけは、気を付けて下さい。
稲刈り、楽しみに待っています。


**********

(建築現場の足場のすきまから
 空を見上げるみね子の父・実)
男性) ぼ~っとしてんじゃねえよ!
実) すいません!


**********

みね子) ただいま~!
美代子) お帰り~。
みね子) すぐ手伝うから!
美代子) うん。


**********

(作業着に着替え、

 くわで土を耕すみね子)

(進をおぶって歩くちよ子を

 見かけるみね子)

**********

ちよ子) 針と糸あっちだ。
(部屋をのぞくみね子)
みね子) 何やってんだ? あんたら。

**********

みね子) あんたこれ、お父ちゃんが
    買ってきてくれた靴でしょう。
    何で? 何でこんなことなんの?
進) 靴の飛ばしっこしてて、
  川さ落っこっちゃって…。
ちよ子) 私が悪いの。
    取ろうとしたら、引っ掛かって…。
進) ごめんなさい。
みね子) わがった。わがったがら。
    お母ちゃんに言いたくないんでし
    ょう? お姉ちゃん直してやっから。
    な? ちょっと待ってな。


**********

(針と糸で靴を縫っているみね子)
ちよ子) 直りそうだね。
みね子) こごをな、こうして…。あれ?
    ちょっと引っ張ってみるか。
    ん…? ダメだ。あっ!

(ゴムが全部ちぎれてしまう)
進) ああ…。
(進を抱きしめるちよ子)
みね子) ごめん…。ごめんねぇ。
    大丈夫? ごめんねぇ。


**********

(靴屋の前で足を止める実)
実) そろそろ、ちっさぐなってっがなあ。
  あの~あの…。

(ワゴンセールのズックを1足手に取る実)
靴屋) あっ、どうも。
実) あの…ここんとご、ちょっと汚れて
  っから、ちっとばかし…どうですか?


**********

みね子) お父ちゃんに、
    一緒に謝ろうね。ね?

(みね子の傍らに、別の布を当てて
 縫い直したズック)

**********

新しい朝が始まりました~! 希望の朝ですよ~。
まさかのナレ―ションの自己紹介から始まりまし
たが、ナレーション自体は案外よかったというか、
意外と増田明美さんの声が心地よく、いい感じ!

そして主題歌もタイトルバックの映像も、昭和感
にあふれていて、こちらもまたとてもいい感じ~。

田舎の子らしさを出すために、5㎏増量したとい
う架純ちゃんの女優魂のおかげで、かわいくも、
イモっぽい感じが出ていたし、ちゃんと挨拶もで
きるし、素直にありがとうと言えるし、妹弟を思い
やれる優しい女の子だと言うことが、第1話から
感じられたので、ほっとしたというか…よかった。
ごく普通のことだけど、そういうことの積み重ね
が愛されるヒロイン像をつくっていくのだと思う。

母親役の中の人も、女優魂に期待できる人なの
で、半端なことはしないだろうとの安心感がある。
朝ドラは、全力投球している役者さんには、思い
がけない魅力が見つかる場所でもあると思うの
で、木村佳乃ママが見せてくれる存在感に期待。

この1年間、嘘っぽい昭和を見せられてきたけ
れど、今度こそ、これが昭和だ~ってところを見
せてもらえそう。懐かしい景色に会えそうな…。

これから出会うドラマの中の人たちが、半年後
には、忘れ難い人たちになってるといいなぁ♪
今日からまた、一緒に楽しみましょう~(*^。^*)


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