プレミアムよるドラマ
「ふれなばおちん」
第３回～「キスの余韻」
第３回～「キスの余韻」
夏（長谷川京子）は、龍（成田凌）に思わずキス
されたことに罪悪感を抱き、この記憶を忘れよ
うと心に決める。その後も龍からメールが届くが、
無視しようと努める夏。そんなある夕方、激しい
雨が降り、夏は傘を届けに夫・義行（鶴見辰吾）
を迎えに行く。その帰り道、２人は雨宿りしてい
る龍を見かける。龍に傘を差し出す夏。龍は義
行が電話をかけるスキに、強引に夏の腕をつか
み、強いまなざしで見つめると――。
されたことに罪悪感を抱き、この記憶を忘れよ
うと心に決める。その後も龍からメールが届くが、
無視しようと努める夏。そんなある夕方、激しい
雨が降り、夏は傘を届けに夫・義行（鶴見辰吾）
を迎えに行く。その帰り道、２人は雨宿りしてい
る龍を見かける。龍に傘を差し出す夏。龍は義
行が電話をかけるスキに、強引に夏の腕をつか
み、強いまなざしで見つめると――。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（メールの受信音）
龍） 夏さんに会いたい。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
なぜメールしてしまったんだろう。
あの時、始まりのスイッチを
押したのは、私だったんだ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（メールの受信音）
龍） 出て来てくれませんか。
（メールの受信音）
龍） 偶然のふりして。
あなたの顔が見たい。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
龍） ちょっと体調悪くて。
みどり） はっ？ 恋煩いだ。
龍） 図星やめてよ。
メールブロックされちゃって。
みどり） えっ？
龍） 嫌われた。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
夏） 佐伯さん。これ（傘）、どうぞ。
龍） 何で？
夏） 夫、迎えに来て…。
使って。私、これ着てるし。
龍） すげえ、完全防備っすね。
夏） ここじゃ濡れちゃいますよ。
龍） メールが行かないんだけど。
そういう事ならこういうのやめてもらって
いいですか。俺の事揺さぶるのやめて
もらっていいですか。
夏） あの…よく分かんないですけど。
あんなメール。「会いたい」とか、「出てきて」
とか、「顔が見たい」とか。揺さぶってるのは
あなたでしょ？ あんな言葉、簡単に…。
からかうのはやめて下さい。何ですか？
あんなメール。「会いたい」とか、「出てきて」
とか、「顔が見たい」とか。揺さぶってるのは
あなたでしょ？ あんな言葉、簡単に…。
からかうのはやめて下さい。何ですか？
龍） ずるいっすね。分からないっていう女は
全部分かってる。分かってて、こっちの本
気を確かめてるんでしょ。
義行） どうした？
夏） ああ…今ね、あの…良君のお話してて。
佐伯さん、心配してくれてるの。
義行） あ～小牧もね、
だいぶ落ち着いたって言ってたよ。
龍） あ～そうですか。よかったです。
（携帯の呼び出し音）
義行） あっ、ごめん。ちょっと待ってて。
電・義行） はいはい。おお、どうした？
え～？ 西村さんが？ うん。じゃあ、
そっちでたたき台作ってもらって、
それ契約書に反映させて、もう１回
いくか。今俺、外でデータ確認でき
ないんだ。
（傘を持つ夏の手を引き寄せる龍）
（見つめ合う夏と龍）
（雨の音と夏の心臓の鼓動）
（夏から傘を奪う龍）
電・義行） うん。じゃあね。
義行） 若林さん。
また西村さんに言われたって。
龍） ああ…大変ですね。これお借りします。
義行） うん。じゃあ行こうか。
夏） うん。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
私の体の中の、
何が痛んでいるんだろう。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
みどり） あっ、こんにちは。
夏） あ～若林さん。あら？ 佐伯さんと？
みどり） ああ…追い返されちゃったんです。
夏） えっ？
みどり） 「これから稽古だ」って。
夏） 家まで来てもらったのに？
みどり） 昨日の雨で着る物借りたんで、返し
に来たついでに、家に上がり込める
かなって期待したんですけど。
夏） 積極的ですね。
みどり） これでも傷ついてるんですけどね。
玄関に、女物の傘があって…。私
結構本気で好きみたいなんですよ。
あっ…。
思い出した。
女はみんな、同じところが痛む。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
夏） 濡れたままでいたらそりゃ風邪ひくでしょう。
それでビールがぶ飲みって。昨日から熱っ
ぽかったんでしょ？ 大体なに、このエアコン
21度って。冷蔵庫じゃないんだから。
飲めました？
龍） はい。
夏） それ食べて下さい。
龍） はい。
夏） 風邪薬も飲んで下さいよ。
龍） そんな怒らないで。少し座って。全部分かってる。分かってて、こっちの本
気を確かめてるんでしょ。
義行） どうした？
夏） ああ…今ね、あの…良君のお話してて。
佐伯さん、心配してくれてるの。
義行） あ～小牧もね、
だいぶ落ち着いたって言ってたよ。
龍） あ～そうですか。よかったです。
（携帯の呼び出し音）
義行） あっ、ごめん。ちょっと待ってて。
電・義行） はいはい。おお、どうした？
え～？ 西村さんが？ うん。じゃあ、
そっちでたたき台作ってもらって、
それ契約書に反映させて、もう１回
いくか。今俺、外でデータ確認でき
ないんだ。
（傘を持つ夏の手を引き寄せる龍）
（見つめ合う夏と龍）
（雨の音と夏の心臓の鼓動）
（夏から傘を奪う龍）
電・義行） うん。じゃあね。
義行） 若林さん。
また西村さんに言われたって。
龍） ああ…大変ですね。これお借りします。
義行） うん。じゃあ行こうか。
夏） うん。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
私の体の中の、
何が痛んでいるんだろう。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
みどり） あっ、こんにちは。
夏） あ～若林さん。あら？ 佐伯さんと？
みどり） ああ…追い返されちゃったんです。
夏） えっ？
みどり） 「これから稽古だ」って。
夏） 家まで来てもらったのに？
みどり） 昨日の雨で着る物借りたんで、返し
に来たついでに、家に上がり込める
かなって期待したんですけど。
夏） 積極的ですね。
みどり） これでも傷ついてるんですけどね。
玄関に、女物の傘があって…。私
結構本気で好きみたいなんですよ。
あっ…。
思い出した。
女はみんな、同じところが痛む。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
夏） 濡れたままでいたらそりゃ風邪ひくでしょう。
それでビールがぶ飲みって。昨日から熱っ
ぽかったんでしょ？ 大体なに、このエアコン
21度って。冷蔵庫じゃないんだから。
飲めました？
龍） はい。
夏） それ食べて下さい。
龍） はい。
夏） 風邪薬も飲んで下さいよ。
何もしないから。…っていうかできないから。
夏） いいから寝てて下さい。
龍） はい。昨日はすいませんでした。
あんな事して…。課長の前で。困らせて…。
本当に…。俺何か、すげえイライラしてて。
今も本当は、二人きりだし、こんな状況だし。
もう一度その手つかんでとか、思うけど…。
そんなベタすぎなの、昼下がりの社宅妻と
か、昭和のＡＶかよって…。
夏） 何言ってるんですか？
龍） すいません。
夏） あの…私ね…あなたの、ちょっとした言葉
や行動に、いちいちびっくりして、頭がまっし
ろになってるの。あなたが思っているよりも、
ずっと、動揺してるんです。もう、そういうの
とは関係ない世界で生きてるから。だから、
そんな私の反応が面白くって、興味持って
くれてるだけなら…。もう、やめて下さい。
あなたには、もっといるじゃないですか。
そう…若林さんとか。さっき、あなたと彼女
がいるとこ見て、すっごくお似合いだなって。
ああ…そうだよなぁって。
龍） それって…。
夏） じゃあ…。
龍） 待って。行かないで。いや…いい。
大丈夫です。ありがとう。
風邪うつっちゃうから、行って。
うそ。いてよ。
あっ…また簡単に言っちゃった。
いい。行って。
（龍の背中をあやすようにポンポンする夏）
龍） 何？ それ。
夏） ごめんなさい。
龍） 何で謝るの？
夏） いいから。
龍） 分かんねえ…。でも…。それ、最高。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
莉絵） 時々、夢見るんだ。ちっちゃい時の
良の夢。私の手、離してくれなくて…。
目が覚めて、「あ～あ」って。
夏） そんな…。なら、何で？
莉絵） 好きなの。寂しかったからとか、欲求
不満とか、よくあるやつ？ それも否定
しないけど…。でも…すごく好きなの、
彼の事。毎日毎日彼の事ばっかり考
えてた。パート先の店長っていっても、
28でしょ？ ありえないって自分でも思
ってたよ。
夏） 小牧さんなら十分ありえるよ。
莉絵） ううん。そんな自信ない。
でもね、奇跡が起きたの。
向こうも、言ってくれたの。「あなたの
事ばかり、考えてしまう」って。
嬉しかった～。ものすごく嬉しかった。
そしたら、もう止まらなくなっちゃった。
怒らないの？
夏） 私が？ 何で？
莉絵） 「そんなバカな事」って。
なっちゃん怒りそうだから。
夏） ああ…そうだね。
莉絵） どうしたの？
夏） ううん。
莉絵） 買えばいいのに。
夏） ん？
莉絵） 口紅。さっき見てたでしょ？
夏） ああ…。
莉絵） それ、どうせ自分のもの
な～んにも買ってないんでしょ。
（笑い声）
莉絵） 買えばいいのに。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
義行） この間の雨の日
偶然会って貸したんだよ。
みどり） えっ？ 奥さんの？
義行） うん。その傘、うちの奥さんのだよ。
みどり） ああ…何だ。
でも、言ったんですよね、佐伯君。
「すごく、大切な人の傘だ」って。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
夏） 怖いね。
莉絵） えっ？
夏） 恋愛って…怖い。
なぜだろう。
家族を裏切っている彼女の方が、
正直に生きてるような気がした。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
原作を知っていれば、脳内補完で見ていられる
のだけれど、原作を知らない人は、龍の夏に対
する気持ちの変化はどう映っているのだろうか。
普通に綺麗な人妻に恋をした感じ？ 何しろ、ダ
サい主婦設定になっているものの、中の人が美
しすぎる。ビジュアル的に、龍が夏を好きになっ
たとしてもそれほど不自然には見えない。原作
では、夏の夫が、女を忘れている夏を刺激する
ために、佐伯に軽く誘惑してほしいと頼むことで
２人が近づいていく。ここは結構重要なところな
のだけれど、ドラマでは「まぁ、君みたいのが来
て、誘惑でもしてくれたらちょっとは変わるかな」
と、何気なく言ってみたぐらいの扱いに。最初は
夏の夫が積極的に２人を近づけさせたという話
ではなくなっている事が、漫画とドラマの最大の
違いとなっているかも（とりあえず、現時点では）。
ハセキョー・夏は、ダイエットは必要なさそうだし、
身なりを整えるだけでより綺麗になってしまうは
ず。原作のように、恋をして劇的に変わっていく
夏のインパクトは感じられなそうだけれど、ハセ
キョーが、どこまで夏の可愛さを表現できるかが
鍵？ 龍のほうは、役者が若いだけあって、男の
可愛さは感じられるので。大人の純愛を上手に
見せてほしいなあと。原作とは違うものとして…。
これはもう、キャストが違い過ぎるので、原作通
りを期待するのは無理だと思うから。龍が、若す
ぎて可愛すぎるところが、逆に萌えるような気も
しているので、それなりに期待はできるかも～。
だって、あの若さは、可愛さはズルい～。あんな
子犬みたいな目で見られたら…恋愛って怖い…。
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